2007-01-01から1年間の記事一覧

「ハルモニア」〜究極の音楽〜

篠田節子さんの作品は結構読んでます。「絹の変容」「夏の災厄」「カノン」あたりを読んだかな。基本的にホラー小説家、と思っているのだけど、その枠にはまらないジャンルレスの作家、という認識。先日、NHKの音楽番組に、黒田恭一さんや諏訪内晶子さまと一…

アマチュア団体の練習をナメちゃいけない

舞台なんぞに関わっていると、「今がチャンスだ」という瞬間とか、配役が回ってくることとかがあります。ここでしっかり自分をアピールできるか、ここできちんと自分の力を見せることができるか。それによって、今後の自分のポジションが決まってくる。そう…

健康診断

40過ぎたくらいから、会社の健康診断で、「医療機関での再検査が必要です」という値がたびたび出るようになりました。この夏に受けた健康診断でも、前立腺腫瘍マーカ(PSAってやつ)の値が「再検査が必要です」という値になって、会社の近くの診療所に行っ…

家庭菜園

先週、娘が、「家で野菜を作りたい」と言い出す。もともと我が家では、花壇にせよ庭木にせよ全然上手に世話ができていなくて、花壇の花も中々ちゃんと咲いてくれないし、裏庭に芝生を、と思っても雑草に負けてしまったり、と散々。土いじりにはゼッタイ的に…

「舞姫通信」〜NHKっぽいよね〜

重松清さん、という作家は、「その日のまえに」という本を偶然手にして、それで初めて知りました。ちょっとあざとさも感じるけど、うまい作家だな、という感想。もう1つ2つ読んでみるか、と思い、図書館で手に取ったのが、「舞姫通信」。「その日のまえに…

野生動物

少し前、TVを見ていたら、浅利慶太さんが出演して、劇団四季の成功についてインタビューを受けていた。インタビュアーが、「浅利さんの後継者が育っていない、というご意見がありますが」と水を向けると、浅利さんは、「僕らと同じような人間を育てようと…

「闘」〜背筋が伸びる小説〜

病院を舞台にした群像劇・・・というと、「病院へ行こう」というお茶らけた映画があったりしましたっけ。幸田文さんの「闘」は、気品あふれる文体と、結核という死病と闘う患者たちの壮絶な群像、という点で、お茶らけからは遠いところにありますけど、描か…

黒いマント

今日は、かなちゃんの幼稚園でバザーが開かれる日です。かなちゃんの幼稚園のバザーでは、幼稚園のお友達のおうちから、要らなくなったものが、品物として売りに出されます。でも、それだけではありません。幼稚園のお母さんたちが色々と工夫して作った、手…

子供には時々ぎょっとさせられる

いつも娘を寝かしつける時には、本を読んで聞かせたり、デタラメなお話を作って聞かせたりします。先日は、娘が、「『じぶんし』を作ろうよ」と言い出す。「じぶんし」?「自分で作った詩のことだよ」と娘は言う。「じゃあ、わたしからね。」といって、娘が…

ルチアーノさんが逝った

パバロッティさんの訃報に接して、なんだかものすごく寂しい気持ちになる。女房も、「なんだかすごくがっかりしちゃったよ・・・」と肩を落とす。71歳。奇しくも、辻正行先生が逝去されたのと同じ年齢。パバロッティさんのことを考えると、NHKのBSあたりで…

「依頼人」〜弁護士ってのはヤクザな商売で〜

昔、ある弁護士の友人が、こんなことを言っていたのを聞いたことがあります。「トラブル解決に、弁護士を使う手と、ヤクザを使う手があります。解決手段は、双方とも似たようなものです。暴力を使うか、法律を使うか、というのが違うだけ。でも、弁護士の方…

大久保混声合唱団創立50周年演奏会〜チーム力〜

週末、大久保混声合唱団の創立50周年記念演奏会を、ステージマネージャとしてお手伝い。強力な助っ人のおかげで、今までのどのステマネ仕事よりもストレスの少ない仕事になりました。今回の会場は、池袋の東京芸術劇場。音響的にはとても恵まれた素晴らし…

子供を産む、育てるということ

奈良で、妊婦さんをたらいまわしにした、というニュースが出ていて、またぞろマスコミが、医療のあり方を責める、という、白痴的ステレオタイプ型反応に陥っていますよね。今回の妊婦さんに、「かかりつけの医者がいなかった」という状態に対して、誰も疑問…

「初めて」を積み重ねていくこと

そろそろ娘の小学校二年生の夏休みも終わり。この夏休み、初めての臨海学校や、新体操の入賞とか、色んな「初めて」があったのだけど、他にも、色んな「初めて」がありました。ちょっと書き並べてみます。・初めて一輪車に乗れるようになった。・・・まだ5…

「たら」「れば」

結婚10年目となると、身の回りの色んな電化製品の調子が段々悪くなってきます。以前から吸い込みのよくなかった電気掃除機が、「ぴー」だの「うぃーん、うぃーん」だのという正体不明の音を上げるようになり、以前から内釜がかなり傷んでいた電気炊飯器が…

有馬近辺観光案内

先週の火曜日から日曜日まで、夏休みを満喫しておりました。おかげでこの日記もお休み。また明日から研修に入ってしまうので、さらに更新が遅れます。死んでませんので、ご心配なく。今日は、夏休み中に遊びに行った各所を紹介します。お世話になった場所に…

「愛は波の彼方に」〜舞台ってのはコッパズカシイもの〜

昨日、以前日記にも書いた、コール・サファイア/コール・キルシェのジョイント・コンサートがありました。私は最後の合同ステージ、「愛は波の彼方に」の構成と朗読を担当。おかげさまで、出演者の皆様にも、お客様にも、それなりに満足いただいたようで、…

「花筵」〜極限の中での喪失体験〜

あまり日記には書いていないのですが、相変わらず、山本周五郎作品は読み進めています。図書館で3冊本を借りるとき、その中の1冊は、山本周五郎の短編集であることがすごく多い。今回も例に漏れず、割とどうでもいいホラー短編集と、「ペリカン文書」のほ…

ご近所の美味しいお寿司屋さん

昨日はノー残業デーで、久しぶりに家族で外食しようか、という話に。ご近所の西調布駅の駅前に新しくできた、「お魚旨屋さん」というお寿司屋さんの評判がいい、というので、3人で行ってみる。カウンターで6席くらい、小さなテーブル席が2つくらい、とい…

日記に書くのが間に合わなくて・・・

ずいぶんご無沙汰してしまいました。最近色々とインプットを重ねてはいたのですが、先週末から台湾に出張に行っており、その準備だのなんだので、全然日記を書く暇がなくて・・・ちょっともったいない気はするのだけど、最近のインプットをざらっとまとめて…

NINAGAWA12夜〜400年のがっぷり四つ〜

以前、市川右近さんが演出した、二期会の「ポッペアの戴冠」を見たことがあります。舞台を平安時代の王朝物語に移しかえ、ネロとポッペアの恋を、時の帝と側室の恋愛に置き換えた舞台。とても意欲的な試みで、歌い手さんたちも大熱演だったのだけど、かなり…

市民プールって、結構使える

先日、娘が、今週末に迫った臨海学校に備えて、「プールに行って泳ぐ練習をしたい」と言い出す。調布市内のプールといえば、なんといってもアクラブ調布(シンクロのメダリストを何人も出しています)が有名なんだけど、ここの水泳教室は予約で一杯。多摩川…

合唱曲と朗読のコラボレーションって、やっぱり楽しい

日曜日、大久保混声合唱団でお世話になっている辻志朗先生の指揮されている女声合唱団、コール・サファイアとコール・キルシェのジョイントコンサートの練習にお邪魔。志朗先生の指導されている女声合唱団とのコラボレーションは、これで3度目になります。…

新宿オペレッタ劇場15〜聴衆を引き込む力〜

この週末、大きく2つのインプットがありました。金曜日の新宿オペレッタ劇場15と、日曜日のコール・サファイア/コール・キルシュの合同演奏会の練習。それぞれについてぼちぼち書いていこうと思います。今日は、金曜日の新宿オペレッタ劇場15のことを…

思わぬところが

新潟でまた地震があって、被災者の皆さんにはもう、お気の毒、としか言いようがない。中越地震からまだ3年くらいしか経ってないんだもんねぇ。普通に暮らしていて、震度6の地震に2度会う、なんてこと、想像できないよなぁ。被災者の皆さんには、本当に、…

「幻の祭典」〜やっぱ、スペインは熱いね〜

以前、「カディスの赤い星」でその熱さに魅了された逢坂剛さん。他のスペインものも読んでみたくて、今回手に取ったのが、「幻の祭典」。内部に紛争の火種を多数抱え込んでいるスペインという国の熱さを味合わせてもらえました。スペイン内戦、という国を二…

色んな方法がある

週末、台風の接近する中、川崎まで、大田区民オペラ合唱団の合宿に行ってきました。今回の合宿のメインになるのは、演出家の三浦安浩先生のワークショップ。団員の中には、「ワークショップって、なんですか?」というところから入るような方もいらっしゃっ…

天気予報のこと

最近、我が家で話題になっているのが、NHKの天気予報で出てくるマークの見方。傘のマークとお日様のマーク、曇りのマーク(ちなみに、娘はこの曇りのマークを、シュークリーム、と呼んでいる)とありますが、この並び方が意味しているところが、よく分からな…

ちょっと引きずってます。

日曜日、「南の島のティオ」の朗読パフォーマンス舞台が終了。予想通り、客席の3分の1くらいを子供の観客が占める、という会場で、精一杯演じさせていただきました。と同時に、やはり、朗読、という表現形態の難しさ・・・も痛感した舞台でした。普通のお…

年金と言われると・・・

最近、年金問題年金問題と大騒ぎになってますよね。社会保険庁もボロクソに叩かれて、職員の皆さんもさぞや肩身の狭い思いをされているでしょう。こういう書き出しだと、「お、今回は社会派か?」なんて思われるかもしれないけど、そんな気はさらさらなくっ…