2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

古きよきニッポンと阪神

阪神ファンというのはジンクスに弱いのです。辞書で調べると、「ジンクス」というのはもともと縁起が悪いものを意味する英語「jinx」が語源で、英語「jinx」は、魔術に用いるキツツキ類の名をさすギリシャ語に由来するそうな。つまり、和製英語なんですね。…

「モンマルトルのすみれ」初練習

23日、ガレリア座の次回公演、「モンマルトルのすみれ」の初練習がありました。実際の練習はその前の週から始まっていますが、私と合唱の方々にとっては初めての練習。1幕フィナーレの練習でした。私の役は、パリーギ、という、主役のヴィオレッタの後見…

大田区民オペラ合唱団「カヴァレリア」練習〜緊張感とクオリティ〜

合唱指導という仕事には色んなやり方があるんだなぁ、というのは、この日記でよく書いていることです。ただ、私が今までご指導いただいた先生や、指導の様子を拝見した先生方の中には、あまり、「怖い」先生はいませんでした。私よりよっぽど多くの合唱指導…

ベルギー王立歌劇場管弦楽団来日演奏会〜祝祭の中の死〜

昨日、急にチケットが手に入ることになり、ガレリア座のメンバーたちと一緒に、初台のオペラシティに行ってまいりました。大野和士さんの凱旋コンサートです。 指揮:大野和士 ソプラノ:エレーヌ・ベルナルディ ベルギー王立歌劇場管弦楽団[曲目] フィリッ…

いや、調布って田舎なんです。はい。

後半の3連休もじたばたと過ごしました。例によって書き並べましょうか。・23日、「モンマルトルのすみれ」の初練習に参加。こんなに素敵な綺麗な曲が沢山あるオペレッタで、私が歌うところはなんだかドロドロしてます。ちょっと鳴らしすぎちゃった。もっ…

「アップル・シード」〜気持ちワル〜

ディズニーアニメの金字塔といわれる「白雪姫」を見た時に、なんか微妙な「気持ちワル」さを感じた記憶があります。手塚治虫が発明した「省力TVアニメ」に見慣れていたせいもあると思うんですがね。「省力TVアニメ」ってのは私の造語ですけど、いわゆる…

「攻殻機動隊」「イノセンス」〜人間の進化〜

先日この日記に感想を書き損ねた「攻殻機動隊」に続いて、DVDに溜めていた「イノセンス」を先日見ました。押井守ワールドに浸る。「イノセンス」では、押井守さんのインタビューも見ることができて、何度か激しく共感しながら聞いていました。例えば、「…

ばたばたと三連休

週末の三連休、なんだかじたばたと過ごしました。DVDの掃除のために、録ってあった「イノセンス」「アップル・シード」を見たのが、多少まとまったインプットだったかな。この感想はまた別途。たまには、日記風に、じたばたの三連休の様子を書いておきま…

「平安妖異伝」〜「音楽小説」というジャンル〜

平岩弓枝さんという作家に、「御宿かわせみ」で興味を持ち、図書館で平岩さんのコーナーを眺めていたら、「平安妖異伝」というタイトルの本に目が留まる。夢枕獏さんの「陰陽師」シリーズも好きだったし、平安朝を舞台とした怪異伝、という話は面白そう、と…

ガーデン・エアタワー イブニングコンサート

昨夜、例によって職場のビルの1階ロビーで開催されたロビーコンサートを聴いてまいりました。バリトン:原田圭 ソプラノ:横内桂子 ソプラノ:荒武菜穂子 ピアノ:福崎由香という布陣で、Song Of Emotion(民謡)をテーマにした演奏会でした。原田さんは、と…

地方自治体ってのは困ったもんだ

この日記では、あまり政治的なトピックは取り扱ってないんですが、先日来、腹が立った、というより、呆れたことをちょっと書いてみようか、と思います。私の家の裏には、幅が3メートルくらいの細長い空き地があります。転居したてのころ、お隣の方が、この…

「再現」〜完成された文法〜

映画でも文章でもそうなんでしょうが、作家というのは次第に変貌していくものですよね。ただその変貌の過程にあっても、その作家の基本的なテイスト、というか、決して変わらないものがある。その変わらない部分が、非常に個性的で魅力的な味を持っている時…

ボビーZの気怠く優雅な人生〜アメリカという国の裏側〜

あまりこの日記では取り上げていませんが、いわゆるアメリカン・ミステリーが結構好きだった時期がありました。書評とかを読んで、この本面白そうだ、と思い、いくつかのシリーズものを追いかけてみる。特に気に入ったのが、ネクラ作家のトマス・クック。彼…

「スプートニクの恋人」〜多重世界の融合〜

村上春樹さんの小説の一つの大きなテーマが、「喪失感」にある、というのはよく言われること。その「喪失感」は、「本当の自分はここにはいない」という感覚から、「どこか別の世界にいる本当の自分」という、ドッペルゲンガー、あるいはパラレルワールド=…

カブトムシのはみくん顛末記

お盆に、兵庫県の田舎に帰省した際、昆虫園を経営している親戚から、カブトムシをもらいました。カブトムシを放し飼いにしてあるビニールハウスのような小屋があって、沢山いる中から自分で取って来るのです。娘は、パパの腕をのしのし這い登ってくるカブト…

山本周五郎「扇野」〜恋愛小説家としての周五郎〜

最近完全にはまっている山本周五郎、先週は、「扇野」を読了。収録されている短編の全てで泣ける。ネット上の書評を見ていたら、「山本周五郎さんは、(あの顔で)すごい恋愛小説家だと思う」という書評があって、激しく同感。特に「扇野」は、その全編が、…

東京室内歌劇場の「哀れな水夫」「声」を見る

先日、シアターテレビジョンで放送されていた、2002年9月に東京室内歌劇場が、新国立劇場でやった公演の映像を見ました。コクトー二題。今日はそのお話を。 『哀れな水夫』 作曲:ダリウス・ミヨー 台本:ジャン・コクトー 芸術監督:若杉弘 指揮:佐藤…

ガレリア・フィルハーモニー第一回演奏会お手伝い〜裏方の醍醐味の一つ〜

40過ぎてからの夏風邪を侮ってはいけません。体の抵抗力が弱まっているので、一度入った雑菌が中々根絶されないのです。一旦熱が下がったからといって、調子に乗って普段どおりの生活をしていると、思いっきりしっぺ返しを食らいます。ということで、火曜…