2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

御宿かわせみ〜見てから読む〜

高島礼子さん、という俳優さんには、ちょっとキワモノっぽい雰囲気が漂っている気がしています。レースクイーンという出自、極妻シリーズの常連、高知東生さんとの夫婦生活、どれを取り上げても、どこか「和服の似合う極道系の姐御」というオーラが滲み出て…

杉浦日向子さん追悼〜「江戸」を教えてくれた人〜

江戸文化に興味があって、いくつかの本を漁ったりしていると、必ずといっていいほどぶつかるのが、杉浦日向子さんというお名前でした。その後、「百物語」「東のエデン」「百日紅」を読む。まさしく、傑作、というにふさわしい素晴らしい作品群。凡百の江戸…

身内の演奏会〜真摯であること・楽しむこと〜

例によって、先週末のインプットを並べます。・土曜日、身内の演奏会。ほんとに楽しかった! ・地震にはびっくりしたねぇ。 ・平岩弓枝「御宿かわせみ」文庫本第一巻を読了。人気の理由がなんとなく分かる。今日は、身内の演奏会の話を。ボストン在住のガレ…

身内の演奏会〜伴奏ピアノってのは面白いねぇ〜

祝日の月曜日、今度やる身内の演奏会の曲を集まって練習。私の歌う曲は、KさんとTくんとの三重唱。例によって女房から、「男がうるさい。ちゃんと女の子を立てろ」と怒られ、かなりソットボーチェでやるように気をつけるようにしました。微妙な半音階が多…

「あかんべぇ」〜宮部みゆき流予定調和の世界〜

週末、図書館で借りてきた、宮部みゆきさんの「あかんべぇ」を読了。宮部みゆき流時代小説の予定調和の世界を楽しむ。予定調和、というのは悪口ではなくて、「収まるところに収まっていく」快感がいいんです。女の子が主人公、という所、ストーリーが割とシ…

浴衣はいいぞぉ

この日記では、よく着物礼賛のような文章を書いてます。でも、私が着物を晴れ着として着始めたのはかなり最近のこと。女房の実家が着物道楽で、お正月に家族で集まると、女連中が全員、着物で着飾って写真を撮る、というのが年中行事。それを見ていて、「オ…

「機動警察パトレイバー」〜情報を削減すること〜

録画してあった「機動警察パトレイバー」劇場版第二作を週末に見終わる。押井節も全開だけど、伊藤和典節が全開ですね。平成ガメラのシリーズを見ても、伊藤和典という脚本家はタダモノじゃない。この人は常に「戦争」を描きたいようなんだけど、現代日本で…

「女王の教室」〜子どもたちが戦う相手〜

この3連休、ぼんやりつけていた昼間のTVで、いきなり、黒ずくめの天海祐希がガン飛ばしてきて、「なんじゃこりゃ」と、思わず見入ってしまいました。「女王の教室」ダイジェスト。いいですねぇ。建前としての教育論を体現している「金八先生」みたいない…

「クライバーのリハーサル」〜有言実行のための技術〜

この3連休はいくつかのイベントがありました。メインイベントは、ずっと懸案だった、荒れた庭の芝を全部剥ぎ取って、玉砂利を敷いたこと。下着やらTシャツを数枚泥まみれ汗まみれにしての作業で、今日も体のあっちゃこっちゃが痛いです。とはいえ、体の痛…

「マタンゴ」〜ちょっと残念〜

録り溜めていた特撮映画、最近固めて見ています。先週から、「マタンゴ」と、「八岐之大蛇の逆襲」を見る。後者は以前見たことがあったので、樋口真嗣特撮の原点、という資料的な意味で録画しただけですけど、今見ると、ガメラでやってたことと基本的に変わ…

「イエスの遺伝子」〜エンターテイメント界におけるキリスト教〜

週末、図書館で借りてきた、「イエスの遺伝子」を読了。面白かったけど、心揺さぶられる、なんていうものじゃなくて、まぁなんてことのないエンターテイメント小説です。でも最近、どうも本の読み方が変わってきていて、子ども、特に女の子がひどい目に遭う…

赤池優さんのロビーコンサート〜まぁなんて可憐なの〜

昨夜、勤務している会社のビルのロビーで、新宿オペレッタ劇場でお馴染みの赤池優さんが出演されるロビーコンサートがあり、拝聴してきました。赤池優(ソプラノ)、高石朋子(フルート)、島内亜津子(ピアノ)、というお三方のコンサートでした。最初、屋…

二期会「魔笛」とメルビッシュの「マリツァ」〜時事ネタの使い方〜

オペレッタを舞台でやる時に、どうやって笑いを取るか、というのはいつも悩み所。笑い、という反応をお客様から引き出すのは本当に難しい。でも、笑い、という反応ほど、客席を温め、劇場全体のテンションを上げてくれるものもない。そういう時、役者が安易…

声帯というのはどうもよく分からん

声帯っていうのは本当に不思議な器官だなぁ、と思います。大きな声、小さな声、ささやき声、裏声、色んな声が出ますけど、全てが、声帯という器官がどう機能するか、という点と結びついているはず。結びついているはずなんだけど、実際にどう機能しているか…

日本語ベタ

週末のインプットを例によって並べます。・金曜日、身内のコンサートの練習で、久しぶりに歌い手連中で集まる。やっぱり楽しいなぁ。 ・金曜日、図書館で借りていた「イエスの遺伝子」を読了。キリスト教伝奇モノ? ・土曜日、先日録画していた、二期会の「…

「妖星ゴラス」〜娯楽とは芸術とハチャメチャの狭間だ!〜

昨日は社外で研修があったので、この日記の更新もお休みしました。しかし、社外研修とかで出てくる講師っていうのは、どうしてみんなあんなに脂ぎっているのだろう。不思議だ。今日は、週末にやっと見終えた、「妖星ゴラス」と、BSで夜やっていたメルビッ…

「つゆのひぬま」〜必読書ってのはあるんだなぁ〜

川原泉さんの漫画が好きだ、というのは、以前この日記で書いたことがあったと思います。中でも、「架空の森」という短編は大好きでした。苑生さんのキャラクターもよかったんですが、対照的な織人君というキャラクターは、主役なのにやたらおしゃべりで、そ…

大田区合唱祭〜23区の個性〜

東京、と一口に言っても広いですよね。昔、上京したての頃は、関東平野一面に、同じような町並みがひたすらごちゃごちゃと貼りついているように見えて、結構怖かった。どこまでいっても同じようなビルがあり、同じような住宅がある。どこまで行っても、東京…

CANTUS ANIMAE 第8回定期演奏会

この週末はかなりのインプットがありました。例によってリストアップして、ぼちぼち書いていきます。・山本周五郎の短編集「つゆのひぬま」を読了。ただただ涙。 ・土曜日、大田区民オペラ合唱団で、大田区の合唱祭に出演。やっぱり舞台はいいなぁ。 ・日曜…

快適という麻薬

巷を騒がす「クール・ビズ」、私の勤務する会社でも導入されました。「ノーネクタイ、ノー上着」の上に、空調の温度を28度以下にしない、という話。でも、どうも私の勤務しているフロアは、こっそり空調の温度を28度以下にしている様子がある。そんなに…