2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「ボイス」〜良質なホラー映画〜

ホラー映画、というのは映画のジャンルの中で一つの大きな柱だと思います。でも、かなり危ういジャンルでもある。いいホラー映画、良質のホラー映画っていうものには、なかなか出会えないものです。なんでかなぁ、と考えてみると、いろいろな要因がある。ま…

お天気のよい週末

週末は好天に恵まれ、色々と都内各所で活動しておりました。土曜日、修理に出していた車を取りに行き、そのまま、午後、文京区根津の根津教会へ。蔵こんでごいっしょした、Kさんが指導されている聖歌隊を中心に、Kさんのソロも交えた演奏会があったのです…

こだわること

表現することとこだわること、というのは表裏一体だと思うんです。どう表現するか、何を表現するか、ということに、どれだけこだわれるか。中学生の校内合唱コンクールみたいに、表現するモノの質ではなく、表現する、という行為によって得られる一体感を重…

時間が過ぎるのが早い!

なんてこった。もうすぐ12月じゃないか。年が明けたらついに40歳だよ。恐ろしいことだねぇ。全然自覚がないよ。昨夜も、職場の仲間と飲みに行って、「最近時間が流れるのが早いんですよねぇ」という話をしていました。すると、上司曰く。「子供ができる…

いいものに触れる、いいものを創る

楽しかった松山旅行も終わり、仕事にもまれています。昨日は、女房が、正行先生の墓前に、シード金賞受賞のご報告に行く、というので、多摩川を越えてお墓参りをしてきました。好天に恵まれ、ピアノの形をしたお墓は、花と光に埋もれておりました。いい連休…

松山に来ています

大久保混声合唱団の全国大会出場に、何故かくっついて松山に来ています。演奏は聞けず、ひたすら娘のお守りだったのですが、松山はとてもいいところで、娘もいっぱい楽しみました。何より、大久保混声合唱団、シード金賞おめでとうございました!今、打ち上…

ゲルギエフ・ウィーンの「悲愴」〜レクイエムとしての「悲愴」〜

私が生まれ育った家では、ほとんどクラシック音楽の音源がありませんでした。子どものための名曲集のようなドーナッツ盤のシリーズと、数枚のLP。そんな、珍しいクラシックLP盤の1枚が、「悲愴」でした。モスクワの指揮者、コンドラシンの指揮したLP…

華岡青洲の妻〜濃密な人間関係〜

本というのは、お酒に似ているところがありますよね。色んな口当たり、色んな味、色んな香りを楽しんだ後にも、酔いに似た感覚が残る。さっきまで本の中で苦楽を共にした登場人物たちが、まだ頭の中でそれぞれの人生を生きつづけているような。優れた本を読…

文化の発信地の作り方

今日は、今週月曜日にお邪魔した、大田文化の森合唱団のことを書きましょう。大田区民オペラ合唱団でお世話になっている山口俊彦先生が指揮されている合唱団です。そのご縁で、来年の1月に開催される、この合唱団の演奏会を、ステマネとしてお手伝いするこ…

イタリアオペラに向いている人

音楽というのは、その音楽が何を表現しているか、という以前に、音の絡み合いそのものが純粋に美しくて気持ちいい要素がまずあるんだ、というのは、多分、私のような音楽の素人でも言えることだと思います。バッハの無限に絡み合うようなフーガやカノン、ベ…

引き潮

昔、父が突然、一緒に晩飯を食おう、と言い出した。何事か、と思うと、見合いの話である。当時、私は確か30歳。30過ぎて結婚しない男、というのは当時でも珍しくなかったが、田舎者の父からすれば、「この息子は、どこか肉体的に欠陥があるか、あるいは…

米倉涼子の「オーラ」

女優さんにとって、何かしらオーラをまとっている、というのはとても大事なこと。とはいえ、あまり強烈なオーラはかえって芸風を固定してしまう。固定された芸風で、リサイクルがきかない女優の話は、以前書いたことがありますね。昨夜、ちらりと見た「黒革…

印象の薄い一日

毎日普通に暮らしているだけで、色んなインプットやアウトプットがあって、それをこの日記に綴っているのですが、昨日は珍しく、あんまり強烈なインプットがない日でした。それなりに色々とやってはいるのだけど、自分の中で、納得がいく、というか、ジグソ…

リートの訳詞が来たぞ!

昨日、アシスタントプロデューサのSちゃんから、「オルレンドルフ大佐の登場の歌の訳詞が完成してきたけど、どうします?」との連絡。速攻で、ファックスで送ってもらい、帰宅後、手元の楽譜に転記。Mちゃん、Sちゃん、ありがとう!相変わらず、ドイツ語…

場の魅力

昨夜は、女房が、エマニュエル・パユのフルートの演奏会に、初台のコンサート・ホールに出かける、というので、初台で落ち合い、娘とデートして参りました。オペラシティのビルの高層階で食事をして、あとは、1階・2階のお店を覗いたり、コンサートホール…

全部一から作り直し

土曜日は、女房が小田原の合唱団のお手伝い。夜、娘と一緒に、ガレリア座の練習に参加。日曜日は、実家から母親が上京してきたので、ガレリア座の練習はお休みし、親孝行しておりました。深大寺にそばを食べに行ったり、神代植物園で菊を見たり。お天気のい…

「コーラスは楽しい」〜嫌味のない自慢話〜

自慢話ってのは、大抵うんざりすることが多いですよね。特に、50代〜60代の功成り遂げたオジサンの自慢話ってのは、ほんとに不愉快。何が不愉快って、全ての文章の主語が自分なんですよ。「オレがやった」「オレが言った」「オレが」「オレが」。武田鉄…

「笑ってこらえて」全日本吹奏楽コンクール〜日頃の走りこみだよ〜

昨夜、日本テレビでやっていた、「笑ってこらえて」という番組で、全日本吹奏楽コンクールに挑む高校生たちの姿を追っていました。以前の放送をちらっと見ていて、面白そうだ、と録画。葛飾区の文化祭帰りの女房と一緒に見てしまう。特に注目されて取り上げ…

「花を運ぶ妹」〜対決しない健康さ〜

先週末、以前購入していた、池澤夏樹さんの「花を運ぶ妹」を読了。丁度、大田区民オペラ合唱団の演奏会の直前に読み終えました。この充足感、幸福感をそのままに、演奏会に臨むことができました。文庫本の解説には、「マシアス・ギリの失脚」を超える傑作で…

大田区民オペラ合唱団「ヴェルディのレクイエム」

日曜日、大田区民オペラ合唱団のヴェルレク、歌って参りました。指揮:宮松重紀 オケ:東京シティフィル ソプラノ:小濱妙美 アルト:菅 有実子 テノール:中鉢聰 バス:山口俊彦 会場:大田区民ホール アプリコ 大ホールという布陣でした。 演奏の出来不出…