2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

あーあな一日〜モノへの愛情〜

昨日、我が家では大変なことになっていたようです。娘の同級生が遊びに来ていて、母親達は幼稚園のイベントの話し合いで家にいて、子供達は外で遊んでいた。そしたら、隣のおばあさまに、「おたくの娘さんとお友達が、うちの塀の上からおたくの車の屋根に上…

一期一会ということ

一期一会、という言葉が好きです。茶道から出てきた言葉だそうですね。茶室で、主客が相対する時間において、「次があるとは思うな」という緊張感。これが生涯において一度きりの邂逅であり、一度きりの二人の時間である、という感覚。その感覚を持つと、も…

勘三郎襲名公演そのに 「毛抜」〜愉快なヒーローの原点〜

尼崎の列車事故には驚きました。私の実家は、福知山線の宝塚線沿線にありますから、帰省するたびに使っていた電車なんです。幸い、親戚縁者に被害者はいなかったようですが、巻き込まれた方、遺族の方々には、本当にお悔やみを申し上げます。さて、今日は、…

勘三郎襲名公演 そのいち〜「恥」ということ〜

週末のインプットを例によって並べます。・金曜日、勘三郎襲名公演を見に行く。大好きな「毛抜」で楽しみ、「籠釣瓶」の構成の見事さに感動。 ・土曜日、大田区民オペラ合唱団の練習に今日は、勘三郎の襲名公演の感想を、多分、1回ではすまないので、2回に…

今日はちょっとばたばた

今日はちょっとばたばたしているので、一つのテーマについて書く日記はお休みです。今日はなんと、勘三郎の襲名披露の舞台を歌舞伎座に見に行くのです!うひょー。5歳の娘も、初めての歌舞伎座です。週末から、子供向けの歌舞伎の本を図書館で借りてきて、…

教師という職業

最近のニュースでは教育の現場の荒廃がことさらに報じられることが多いですよね。そろそろ幼稚園を卒業する娘を抱えている我が家としても、他人事ではないニュースが多い。セクハラ教師だの、新任教師の自殺だの、教科書問題だのなんだの・・・確かに、教師…

私のマンガ人生 そのろく〜萩尾 望都〜

ほそぼそ書き継いできた、好きなマンガ家、最後に、萩尾望都さんを取り上げます。取り上げます、なんて言っておきながら、このマンガ家について語ることが本当にできるのか、かなり心もとないんです。今ふと思ったのだけど、少女マンガ界における萩尾望都と…

「ウルトラセブン」と「101回目のプロポーズ」〜虚構だからこその真実その2〜

以前、フェリーニの「そして船は行く」の感想を書いた時、全編が嘘であることを強調している映画である、という感想を書きました。「私は嘘つきです」といいながら、その嘘がいかに美しく、また人間の真実を突いているか。先週から今週にかけて、2つのドラ…

土いじり

週末、またしてもなーんもない週末。お天気もいいので、本当に週末のお父さんをして過ごしました。庭の芝を刈る。庭木の枝を切る。車を洗う。ぼおっとテレビを見る。娘と外食する。ビール飲んで酔っ払う。特に強烈なインプット、というのもなし。あえて挙げ…

やっぱ人目って気になるよねぇ

昨夜、女房と話をしていて、自意識過剰、という話が出てきました。東大出身者を夫に持つ、お茶大出身の女性が、「自分の夫や自分の学歴を、身近な人に話す時、どうも躊躇する」という話が、ネットに出ていたそうです。自意識過剰だよねぇ、という話をしなが…

ロビーコンサート〜日本歌曲って難しい〜

昨夜、勤務しているビルの1階ロビーで、恒例になったロビーコンサートがあり、聞きに行きました。西川あや子(ソプラノ)/林田康子(ソプラノ)/宮内朋子(メゾ)/経種美和子(ピアノ)という方々で、日本歌曲やイタリアオペラを中心とした、45分ほど…

杉村春子さん〜舞台のセリフ・映画のセリフ〜

週末、偶然つけたNHK教育の「あの人にあいたい」という10分番組で、杉村春子さんをとりあげていました。全部見たわけじゃなくて、夕食を食べながらちらちらと見た、という程度。この中で、2つのセリフが印象に残りました。1つめのセリフ。お名前は記…

合唱指導さまざま

土曜日、大田区民オペラ合唱団の練習に参加。山口先生がお休みだったので、副指揮者の藤丸 崇浩さんが指導。この指導が面白かった。イタリア語の細かいさばき方の指導も分かりやすかったのですが、「口から声を漏らすのじゃなくて、口にラップをするような感…

関屋晋先生追悼〜俗と聖の共存〜

例によって、週末のインプットをいくつか並べます。・土曜日は家族で多摩川べりで、日曜日はガレリア座の仲間と新宿御苑でお花見。ランチビールってなんでこんなに美味いんだろう。 ・土曜日の夜、大田区民オペラ合唱団の練習に参加。 ・日曜日の朝、女房か…

「枕詞の暗号」〜言葉の多層性〜

久しぶりで図書館で本を借りて、藤村 由加 著「枕詞の暗号」という本を読んでいます。「あをによし」「ちはやぶる」などの枕詞を、単に、慣習的なもの、被枕詞を引き出すための単なる美辞、という位置にとどめるのでなく、枕詞の中にある大陸からの思想的背…

バレエ「火の鳥」〜バレエの象徴性〜

先日、偶然つけたシアターテレビジョンで、「火の鳥」をやっていました。ディアナ・ヴィシニョーワが火の鳥を演じた舞台。パリシャトレ座で、ニジンスキーが踊った舞台を、マリンスキー劇場バレエが再現した舞台だそうです。ニジンスキー・ディアギレフの舞…

マツケンサンバ〜ピンクレディーとの共通性〜

週末、TVをつけると、金スマでも真島茂樹さんがマツケンサンバを踊っていて、笑っていいとも増刊号でも真島茂樹さんがマツケンサンバを踊っていました。最近の真島さんの露出を見ていると、TVのバラエティ番組の思考パターンが読めて、ちょっとやな感じ…

全日本合唱コンクール〜豊かな声の森〜

土曜日、大久保混声合唱団の練習から帰宅した女房が、昨秋の全日本合唱コンクールの金賞団体の演奏を収めたCDを聞かせてくれました。今日はその感想を。コンクールの録音を聞く、というのは、実に面白いですね。何が面白いといえば、同じ楽曲を別の団体が…

「そして船は行く」〜虚構だからこその真実〜

週末のインプットを例によって並べましょうか。・テレビをつけると、なぜかやたらと、真島茂樹さんがマツケンサンバの振付指導をしていた。 ・以前に録画して、中々見られなかった、「そして船は行く」をやっと見る。 ・愛媛での全日本合唱コンクールの、金…

ゲド戦記外伝〜男性から女性へ〜

昨日、随分前に購入していた「ゲド戦記外伝」を読了。ゲド戦記の4巻「帰還」から、ずっと感じていた違和感が、全部ではないにせよ、かなり払拭された気がしました。そしてそれ以上に、なつかしいアースシーの世界に戻ってきた心地よさを、十二分に堪能する…