有馬近辺観光案内

先週の火曜日から日曜日まで、夏休みを満喫しておりました。おかげでこの日記もお休み。また明日から研修に入ってしまうので、さらに更新が遅れます。死んでませんので、ご心配なく。

今日は、夏休み中に遊びに行った各所を紹介します。お世話になった場所に感謝をこめて。兵庫県有馬近辺の観光案内ですね。こういうネット上でのクチコミで、お客様が増えると嬉しいな。
 
私の郷里は、兵庫県の旧「有馬郡」と呼ばれる一帯になります。着いた日の火曜日は、兄家族と一緒に親孝行にいそしんだのですが、翌日の水曜日、母方の郷里になる、三田市(さんだし)相野(あいの)という所にある「しい茸ランド かさや」に行く。若干手前味噌になるんですが、ここは私の親戚が経営している観光業なんです(「かさや」というのは、私の親戚の家の屋号)。

相野駅から車で5分くらいの田園風景の中にある小さな山。その山全体が、椎茸の栽培場になっている。山林の中にずらりと並んだ「ほだ木」にみっしり生えた椎茸を、お客様が自分で摘んで、その椎茸をそのまま使って、三田肉を使ったバーベキューを楽しんでもらおう、という場所。山の中には、珍しい昆虫の標本が並んだ昆虫館(カブトムシの採集場もある)や、陶芸体験コーナーなどもあります。ここの採れたて椎茸のバーベキュー(採ったまま、水洗いしないでそのまま焼いて食べる)は、そのへんのスーパーに並んでいる椎茸とはまるで別物です。ここで出てくる三田肉も、そのへんでいただく普通の牛肉とはまるで別物。

娘の夏の帰省時のイベントカレンダーには、必ずどこかに、「かさやでバーベキュー」と書いてある。普段は椎茸が苦手な娘も、ここの椎茸だけは大喜びで食べます。6月には山全体を覆わんばかりの見事な「あじさい」、秋には松茸狩り、冬でも、ビニールハウスでいちご狩り、と、年中楽しめるように作られた場所なので、三田近辺に遊びに行かれたら、是非立ち寄ってみてください。
 
木曜日には、神戸市立の「フルーツフラワーパーク」に行く。六甲北有料道路大沢ICのすぐ近くにある、ホテルもあるリゾート。バブル期の三セク事業そのもの、といった感じの施設ですが、結構広いプールがあり、立派な温泉施設があり、小さな遊園地もある。園内には「神戸モンキーズ劇場」という猿回しの劇場もある。関西では唯一の猿回し劇場なんだって。プールで泳いで、ホテルで食事をし、温泉に入って、おサルを見て、遊園地で少し遊ぶ、という一日コースです。娘は最近プールに凝っているので、午前中一杯、目一杯泳ぎました。おかげで娘の肩から背中のあたりが日焼けでひりひり。日焼け止めは塗ったんだけどね。

お昼ごはんのあと、温泉に入り、サルたちの可愛いパフォーマンスに歓声をあげ、遊園地の乗り物で楽しむ・・・という、夏のリゾート家族の一日。他にも、バーベキュー場や、ゴーカート、果物狩りのイベントなんかもあるらしいです。六甲山中にあるので、周りの景色もとっても綺麗。神戸に行かれたら少し足を伸ばしてみてはいかがでしょ。
 
金曜日には、私の実家から車で10分くらいのところにある有馬温泉郷へ。一昨年に行った「ます池」でのます釣りが楽しかったので、今年もトライしよう、という話になる。有馬温泉郷の奥に入ると、ロープウェーの乗り場の手前に、「ます池」があります。ここの池に、ニジマスの稚魚が放流されている。受付で竿を借りて、釣ったますをその場で、塩焼きか、から揚げにして食べさせてくれます。

娘は3匹のますを釣り上げて大喜び。ますはまだ幼いせいもあるのか、川魚の臭みがなくって、ちょっとしたスナックのような感じで美味しくいただけます。大人のお客には、追加料金で「親ます釣り」というコースもあり、別の池で大きなますを釣ることもできます。池の中をゆったり泳いでいる親ますたちは、ニジマスという名前にふさわしく、エメラルドグリーンの肌がとっても艶やかで綺麗でした。

ます池で釣りを楽しんだ後、有馬温泉の元湯に浸かる。「金泉」という、有馬温泉独特の赤いお湯です。ここの元湯は、以前は普通の公衆浴場みたいな古い建物の中にあったのですが、つい数年前に綺麗な建物に建て替えられたばかり。とっても快適な施設です。湯上りに、「有馬サイダー」というご当地サイダーを飲んで、マッサージ椅子でのべらーっとくつろぐ。毎日が夏休みならどれほど幸せであろうか。

温泉から出て、元湯のすぐ脇にある、「Porco」(ブタ、という意味のイタリア語)というイタリア料理店でお昼。すぐ隣が玩具博物館、ということもあり、お店の前にブタのウェイトレスの動く人形が置いてあって、楽しい。お料理も中々美味しかったです。

そのまま、隣の玩具博物館へ。ここも、以前娘と行ったことがあるのだけど、今回は、館員の方が色んなおもちゃの実演を見せてくれるのを家族で拝聴。お香の煙を口から吐き出す「煙出し人形」や、ハンドルを回すと、人形がフグをムシャムシャ食べる動作をして、毒にあたってコロリと死んじゃう、というブラックなカラクリ人形の説明を楽しく聞く。

この博物館の一つの目玉展示が、西宮市内のある方が個人で寄贈した、という、畳3〜4畳分もありそうな、巨大な鉄道ジオラマ。これの走行実演、という時間もあり、ここでも館員さんが、遊び心一杯の説明をしてくれます。走る汽車の中には電気がともされ、車内には食堂車の様子や、様々な乗客たちの姿も見える。電車がトンネルを駆け抜ける山の上にはノイシュバンシュタイン城が配置され、電車が止まる駅はバーデン駅。ドイツの風景を凝縮したジオラマなんですね。

館員さんが、「こんな人たちが隠れています。探してみましょう」とおっしゃって、「サンタクロースさんがいます。楽団に歓迎されています」とか、「ペンギンのおうちもありますよ」「抱き合っているカップルもいます」「お葬式や、結婚式もやってます」とおっしゃる。大人も子供も一緒になって、「あ、あそこだ」と大騒ぎしながらジオラマの周りをぐるぐる回っておりました。娘の大好きな「ミッケ」の絵本シリーズのよう。女房と娘は、酔っ払ってパンツ一枚で座り込んでいるおじさんを見つけていました。もし行く機会があれば、是非探してみてください。
 
毎夏に行く有馬近辺のリゾートエリア。そんなに無数にいい場所があるわけではなく、どうしても、同じ場所を何度も訪ねることになります。それでも、子供の成長に伴って、その反応が毎年変わってくる。同じ「ます釣り」でも、同じ玩具博物館でも、子供の興味の持ち方も、その対象も随分変わってきます。その変化を見るのが楽しい。東京からは遠く離れた故郷ではありますけど、自分がそういう田舎を持っていることは、ありがたいことだなぁ、と毎年思います。