2020-01-01から1年間の記事一覧

画材としてのアイドルと作家さん達の関係って・・・

フェルメールが理想的な青を描くためにラピスラズリを用いた、とか、葛飾北斎が印象的な青を表現するために当時最先端だった画材の「ベロ藍」と言われる青の絵の具を使った、という話がありますが、先日、遠坂(えんさか)めぐさんというシンガーソングライ…

ネット配信さまざま

コロナ君はまだまだ暴れてはいますけど、感染症対策をしっかり取った舞台活動もかなり再開されてきましたね。もう、「ここまでやったんだから感染者が出てしまったら不運としかいえないよねぇ」という感じなんだけどさ。 とはいえ、やはり現時点での有料パフ…

「シャンソン・フランセーズ10~ようこそ劇場へ」~歌い手の矜持、歌の回帰、物語の森~

昨日、渋谷区総合文化センター大和田の伝承ホールで開催された、「シャンソン・フランセーズ10~ようこそ劇場へ」に伺いました。今では本当に貴重になってしまった「劇場」=「ライブ」という場に戻ってきた作り手達が、この時間に込めた想いや矜持を、生…

さくら学院の閉校と美徳の凋落、あるいは、日本の地方の地盤沈下について

さて、今日はさくら学院のこと書きます。と言いつつ、タイトルがなんだか大仰なのはいつものことですが。例によって興味のない方はここでご退場くださいね。 さくら学院の一年後の閉校、という衝撃的なニュースが9月1日に発表されてから中々立ち直れなかっ…

「遥かな友に」動画アップのこと

先日開設して、過去のサロン・コンサートの舞台動画などをアップしていたYouTubeチャンネル。現在は、先ほどこの日記にも書いた、ソロ・リサイタルの第二回目をアップするべく、動画編集にいそしんでいる所ですが、その前に、ちょっと新しい挑戦をしてみよう…

8月28日のソロ・リサイタルの感想をば。

一か月以上、このブログの更新さぼってました。すみません。インプットについていえば、推しのさくら学院について、あまりに衝撃的な大きな発表があって、全然頭の整理ができておらず、アウトプットについても、配信チャンネルのコンテンツ作りに結構手間が…

山出愛子さんを聞いてモーツァルトを思う

さぁ大げさなタイトルをつけたぞ。タイトル負けしそうな予感バリバリだぞ。例によって今回はさくら学院の卒業生の山出愛子さんのことを書くので、さくら学院に興味のない方はここでご退場くださいね。 先日開催された山出愛子さんのオンラインライブで、新曲…

山田武彦と東京室内歌劇場vol.5 ~生の音ってこんなに豊かだったのか~

この日記には、ドルヲタネタだけじゃなくて、女房や私の舞台活動についての感想や雑感なんかも載せているんですが、コロナのばかたれのおかげで、そのネタになる本番舞台が全くなくなってしまって数か月。東京室内歌劇場の中堅歌手として頑張っている女房は…

「密」はケガレを祓うもの

前回のこの日記で、ライブがもたらしてくれる「密」の快感が人間存在そのものに必要不可欠なものなんじゃないのか、「新しい生活様式」という議論の中で、「密」を避ける生活が、人間にとってものすごく大事なものを奪ってしまうのじゃないのか、という話を…

「密」は人間にとって必要な「蜜」なのでは

どこまで行くのか底が見えない感じだったコロナ禍ですが、少しずつ光明が見え始めた感じがあって、そろそろ日本各地でも「出口戦略」が語られるようになってきましたね。その中で、「新しい生活様式」なんて話があって、この先2年間くらいは、「3密」を避…

一期一会の「ライブ」でないとダメなんだよ

この日記、3月初めに更新してから全く更新する気が起こらず今日まで2か月放置してしまいました。放置した理由というのはご多聞に漏れず昨今のコロナ自粛で、この日記自体がライブや舞台の感想を中心に綴っていた日記だったから、書くことがなくなっちゃっ…

ショウビジネスの歴史とカールマン作品

先日ガレリア座で上演したカールマンのオペレッタ「サーカスの女王」、すごくよく似た彼の代表作「チャルダッシュの女王」と同様、テーマになっているのが、いわゆる「芸人」と貴族の身分違いの恋。そこでふっと思ったんですが、「身分違いの恋」というのを…

ありともりを尊ぶ

今回はさくら学院ネタです。興味のない方はここでご退出下さいませ。ヲタネタ多くてすみませんねぇ。 さくら学院の歴代のトーク委員長が本当に好きで、リアルタイムで見てなかったはずの初代杉崎寧々さんから、野津友那乃さん、白井沙樹さん、黒澤美澪奈さん…

Wagner Society Orchestra福岡公演に遠征してきました

世の中がコロナ騒動でカオスと化す前に、娘が所属している慶應ワグネル・ソサイエティ・オーケストラの演奏旅行が開始するという。京都、福岡、とめぐって、演奏旅行の締めくくりが、2月29日のサントリーホールでの演奏になる、というのだけど、 「その日…

パフォーマンスにおける「笑い」あるいは「諧謔」のパワー

最近あんまりBABYMETALやさくら学院のことをこの日記に書いてなかったんですが、久しぶりに。最近の彼らのパフォーマンスを見てちょっと思ったことを。 先日のBABYMETAL幕張2Daysで、初めてライブ披露された「Oh! MAJINAI」と「BxMxC」が、欧米も巻き込んで…

プロ級だよね、と言われるのもちょっと違う

昨日書いた「プロ」に関する文章について、FACEBOOK経由でコメントその他もらったりして、まぁそんなにこだわらなくてもいいし、あんまり言うとちょっと自慢たらしく聞こえるんじゃないの、というご意見もいただきました。まぁ実際その通りで、うちの女房も…

プロと名乗るために必要なこと

うちの女房は、編集の仕事をしながら演奏活動をしているんですが、人に聞かれたら、「うちの女房はプロのオペラ歌手です」と答えるようにしています。そしたら先日、ある人から、「プロを名乗るということは、オペラ歌手という仕事で生活できているのか」と…

カニバリズムについての娘との雑談まとめ

最近この日記は、舞台やコンサートを中心としたインプットに対する感想文がほとんどで、あまり自分の考えたことの発信とかしなくなっちゃったんですが、今回はちょっと久しぶりに、先日娘と雑談していてちょっと思ったことを。テーマが「カニバリズム(食人…