2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「シルエット」

かなり昔ですが、吉田都さんや熊川哲也さんを輩出した、ローザンヌ国際バレエコンクールのTV放送をぼんやり見ていたときのこと。解説者のコメントを聞いていると、何度となく、「この人はシルエットが素晴らしい」というコメントが出てくる。シルエットって…

全てのダメだしは自分に向かっている

昨日、人にダメを出す、というのはすごく難しい、という話を書きました。今日はその続き。指導する側で気をつけないといけないこと、という観点で、昨日は書いたんですが、今日は、逆に、そのダメを受け取る側の気構え、みたいなことを書こうと思います。舞…

人の練習を聞く・見る・教えること

週末、ガレリア座の「こうもり」の練習にお邪魔。色々と課題も山積している中で、スタッフも出演者もあがいている感じ。例によって、私は今回の公演については完全に部外者なので、横から見ていて好きなこと言っているだけ。当事者の方は不愉快になるかもし…

「所有せざる人々」〜政治小説であり、多層的世界であり、そして、一個の感動的な物語である〜

先日日記に書いたティプトリーの本を読んで、同じく「男女」ということについて先鋭的に思索し続けているアーシュラ・K・ル・グィンの本を読みたくなる。以前一度読んで、あんまりピンと来なかった「所有せざる人々」が我が家にあったので、再読。中々ピン…

「ランメルモールのリュシー」〜どこまでも人間的な〜

先日、NHKハイビジョンで放送していた、「ランメルモールのリュシー」。ナタリー・デッセーがリュシー(ルチア)を演じていて、狂乱の場がとにかくものすごい、という噂を聞いていたので、早速録画。とりあえず、本放送で、ルチアの登場の場のアリアと、狂乱…

大野和士・プロフェッショナルふたたび

昨夜、NHKの「プロフェッショナル」で、再び大野和士さんが登場していましたね。茂木さんとの対談の未放送部分を取り上げた放送。漫画家の浦沢直樹さんのトークとのカップリング。このカップリングも中々面白かった。例によって女房と一緒に見ていて、例によ…

恥ずかしいよぉ

私の職場では、事務室の入り口近くに共用ハンガーがあって、コートなどはそこにかけるようになっています。自分のハンガーを持ち寄って、そこに自分のコートをかける。そうするとなぜか、持ち主不明のハンガーがだんだん増えてくる。傘立てなんかと同じです…

何によって圧倒するのか

先日、NHKの「プロフェッショナル」に、大野和士さんがご出演された回。残念ながら再放送も全て見逃してしまったのだけど、S弁護士が録画してくれていて、DVDを郵送してくれました。昨夜、早速女房と二人で見る。放送中、何度となく、女房と二人してぶんぶん…

自分の立ち位置

先日、ガレリア座のお抱え訳詩家のMちゃんが、ボストンから一時帰国している、ということで、久しぶりに、ガレリア座の練習の後の飲み会に顔を出しました。ガレリア座の今回の公演はお休みさせていただいているので、本当に久しぶりの飲み会参加。久しぶりな…

二期会チャリティーコンサート〜幸福なコラボレーション〜

昨夜、新宿文化センターで開催された、二期会のチャリティー・コンサートを聞きに行ってきました。新宿文化センターが長年続けてきた、「新宿オペレッタ劇場」と、二期会の一種のコラボレーション・ステージ。非常に幸福なコラボレーションの場に立ち会った…

団体演奏における個と全体の問題

昨日この日記に書いた、日本のオケの話で、S弁護士ご自身から、いくつかコメントが参りました。彼によれば、「弦楽器と管楽器では若干事情が異なるかもしれない」、とのこと。管楽器というのは基本的にソリストなので、第一奏者のソロ演奏が本当に「絶対」で…

オーケストラにおける鉄の規律/演奏するために集うのか、集うために演奏するのか

今日は、週末のS弁護士宅での音楽談義の中で、印象に残ったお話を紹介します。以前、この日記でも書いたのですが、ヤナーチェクの「利口な女狐の物語」を日生劇場に見に行った時、ボヘミア・オペラの時に感じた音の厚みをあまり感じなかった、という話になり…

深川江戸資料館に大興奮

週末、深川の友人のS弁護士宅にお邪魔。夜更けまで語り合い、日曜日には清澄庭園などを散歩したり、のんびりゆったりと過ごしました。色々と考えさせられる音楽談義もあったので、ぼちぼちとこの日記に書いていきますが、今日は、日曜日にみんなで行った、深…

「真似すること」は大事だよ。

女房が、先日、小金井の近くにある、子供の創造力を伸ばす、という教室のワークショップに行ってきて、「中々面白かったぞ」と、レポートをしてくれました。我々のやっている舞台表現につながる話も多く、なるほどねぇ、と思うことが多かったので、ここに(…