観劇

ニッセイオペラ「ヘンゼルとグレーテル」~音楽の意図を真っ直ぐ受け止めること~

6月16日の父の日、「父の日サービスだよ」と、女房が誘ってくれたのが、日生劇場で上演していたニッセイオペラ「ヘンゼルとグレーテル」。女房が以前、せんがわ劇場での「天国と地獄」で共演した小林大祐さんが出演されている、ということで、チケットを…

最近のインプット、残り2つ、と言いながら、また今日二つ増えちゃった

最近結構インプットが続いていて、全然この日記に感想を書くのが追い付いてませーん。でもなるべく、この日記には日々のインプットを書き綴っていきたいので、なんとか書きなぐりでも記録をつけていきたいと思います。先日の日記で書ききれなかったのが、 ・…

東京室内歌劇場「シンデレラ」・江東オペラ「ドン・カルロ」~作り手の思いはしっかり客席に届くんだ~

令和最初の日記は、平成最後に連ちゃんで見た2つのオペラの感想を一気に。4月27日、せんがわ劇場で見た、東京室内歌劇場「シンデレラ」と、4月28日、女房が出演した、江東オペラ「ドン・カルロ」の感想を。まずは「シンデレラ」から。 指揮:新井義輝…

「ヘンゼルとグレーテル」〜多幸感と重層性と〜

8月11日、たましんRISURUホールで、東京シティオペラ協会のオペラ公演、フンパーディンク作曲「ヘンゼルとグレーテル」(ノーカット版)を鑑賞。うちの女房がグレーテルを演じた舞台。多幸感に満ちた音楽と、幾重にも重なったモチーフの重層感溢れる豊饒…

東京シティオペラ協会「シンデレラ」〜再演っていいですよね〜

8月5日、たましんRISURUホールで上演された、東京シティオペラ協会「シンデレラ」を鑑賞。今日はその感想を。 夢のような世界を彷徨う王子とシンデレラが、妖精の導きで出会う、このオペラの中で最も独創的でロマンティックな場面。 指揮:竹内聡 演…

落語とオペラによる「芝浜」〜東京シティオペラ協会公演〜

先日、女房がお世話になっている東京シティオペラ協会企画公演に伺う。「落語っ!オペラっ!どっちもっ!」と題して、落語の「芝浜」と、それをオペラにした「しばはま(トト屋の夫婦の物語)」の二本立て。落語:柳家さん喬 オペラ: 指揮・・・竹内 聡 演…

東京室内歌劇場スペシャルウィーク「魔笛」〜今日的な舞台の中に、モーツァルトの希望と絶望を見る〜

3月19日、女房がアンサンブルに参加した、東京室内歌劇場スペシャルウィーク「魔笛」の公演を見てきました。調布せんがわ劇場で毎年開催されているこのシリーズ、私は第一回の「ジャンニ・スキッキ」から全ての公演を見ていて、うちの女房は第二回公演か…

ガレリア座第28回公演「マリツァ伯爵令嬢」〜俺たちのウィーンオペレッタ〜

先日開催された、ガレリア座のオペレッタ公演「マリツァ伯爵令嬢」。今回は私は不参加で、女房がタイトルロールのマリツァ、娘はチェロで参加。私は客席で堪能させていただきました。 本番前の休憩時間、マリツァのおうちの前でくつろぐ小マリツァ(&イロン…

東京シティオペラ協会「シンデレラ」〜一番いい舞台体験というのはねぇ〜

最近この日記の更新が滞ってしまっていて申し訳ない限りです。それなりにインプットは重ねているので、書かないとなぁ、と思うことはいくつかあるのだけど、facebookなどで日々吐き出してしまっているせいか、まとまった長文を書く気力がなかなか出てこない…

オペラを作ろう!「小さな煙突そうじ」〜ちょっと衒学的な感想を〜

女房が出演する東京室内歌劇場の「小さな煙突そうじ」、見てまいりました。かなり衒学的な感想書いてみたりして。 指揮:大浦智弘 演出:飯塚励生 ピアノ連弾 久保晃子/頼田 恵 ヴァイオリン1 中台寛人 ヴァイオリン2 佐藤千洋 ヴィオラ 内藤賢吾 チェロ …

東京シティオペラ協会「椿姫」〜くっきりとしたコントラスト〜

10月3日・4日の週末、くにたち市民芸術小ホールで、東京シティオペラ協会の「椿姫」が開催。女房が土曜日の公演でタイトルロールを演じました。身内がタイトルロールをやっているとなると、どうしても身びいきになってしまうので、今回は、印象的だった…

東京室内歌劇場「子供と魔法」〜魔法の時間をありがとう〜

オペラというのは総合芸術だ、というのは言い古された言葉で、声楽、器楽、舞踏、舞台美術、衣装、そしてそれをまとめ上げるプロデュース力と、全ての力が一つにまとまって出来上がるもの。歌い手は頑張っているのに演出が今一つ、とか、演出意図は面白いの…

東京室内歌劇場スペシャルウィーク「利口な女狐の物語」〜居心地が良い〜

女房が出演した東京室内歌劇場の「利口な女狐の物語」、3月16日の千秋楽の舞台を見てきました。せんがわ劇場という場所、演目、アンサンブルのクオリティ、色んなものが「丁度良い」塩梅に溶け合った、何とも居心地の良い舞台を楽しむことができました。 …

東京シティオペラ協会「アドリアーナ・ルクヴルール」〜奇跡的なバランス〜

オペラの舞台を見ていると、世界的なソリストをずらりとそろえたお金のかかった来日公演とかでも、首をかしげざるを得ない舞台に出会うことが結構あります。オーケストラとの息がどうしても合わない、というのはよくあることですが、それよりもよくあるのが…

東京室内歌劇場「市場のかみさんたち」〜仙川にオッフェンバックがやってきた〜

昔、ガレリア座で舞台を作った時に、その直前に見たコクーン歌舞伎の「四谷怪談」の冒頭の演出を真似したことがあります。舞台上から客席から、街の物売りに扮した役者たちがわらわらと繰り出してきて、飴は配るは瓦版は配るは、あやしげな小物を売り歩くも…

東京シティオペラ協会「魔笛」〜みんな幸せになってよかったねー〜

先日の日記で、3月は女房の舞台本番が重なる、という話を書いたのですが、3日(日)に、その1つめの舞台がありました。東京シティオペラ協会の「魔笛」。娘と一緒に見てまいりました。 ザラストロ: 東原 貞彦 弁者: 安東 玄人 夜の女王: 富永 美樹 タ…

「愛の妙薬」LAST METがこれで本当に嬉しい!

先週の1週間のNY滞在、自宅から車で30分のところにMETがある、という環境を最後に楽しむべく、ファミリーサークルの一番安い席で見てきました、「愛の妙薬」。これがもう本当に素晴らしい舞台でした。「愛の妙薬」は、ガレリア座で一度全曲上演をし…

東京室内歌劇場in調布市せんがわ劇場「ジャンニ・スキッキ」

以前ご縁があって以来、ずっと公演のお知らせをいただいている、田辺いづみさんからご案内をいただき、行ってまいりました、東京室内歌劇場 in 調布市せんがわ劇場。音楽・劇場・役者・演出、全てがとてもバランスの取れた、素敵な公演でした。 指揮 芳賀大…

「ヘンゼルとグレーテル」〜やっぱり何かしないといかんのか〜

今回の滞米、年末年始を家族で過ごして、女房と娘と一緒に日本に一旦戻る、というのが主目的なんですが、折角いるんだから、METで何か見ようよ、という話になる。ファウストも見たいし、年末恒例のヘンゼルとグレーテルも見たい、家族で着物を着てジルベ…

「ファウスト」〜まっすぐで力のこもったメッセージ〜

ニュージャージに来ております。飛行機でニューアークに降り立って、外人ばっかりの街並みや地下鉄をうろうろしていると、なぜか居心地がよくて、帰ってきたなぁ、という感じがするから不思議。たった2年ほどしか住まなかった場所なのに、あっという間に肌…

「メリー・ポピンズ」「セビリアの理髪師」

ばたばたしているうちに日記の更新も滞りがちになっていますが、元気にやっています。女房と娘は先日アメリカに無事戻り、NJでの生活を再開。私は日本で、逆単身生活をしながら、アメリカから女房と娘が戻ってくる日に備えて、家の中をいろいろ整理してい…

「ランメルモールのルチア」〜私はナタリー・デセイのファンである〜

ということで、地震発生直後に、METに見に行った「ルチア」のことを書きます。12日に見に行ったのだけど、今まで書けずにおりました。昨日、WQXRのライブ放送があり、狂乱の場の一部を車で聞いていて、ああ、オレは世界中どこに行ってもナタリー・…

「椿姫」〜気がついたらいる〜

最近のオペラ演出は迷走している、と、ガレリア座のY氏が言っていたことがあります。「最大の元凶はね、ビデオだよ」と。最新の舞台が、時をおかずに次々にビデオやDVDになり、全世界に放送される。斬新な演出であるほど、その舞台はすぐ全世界に流れる…

ニューヨーク・シティ・バレエ「くるみ割り人形」・MET「魔笛」

女房と娘と年末年始を過ごす中で、折角だから、年末らしい演目を見に行こうよ、と、ニューヨーク・シティ・バレエの「くるみ割り人形」と、METの「魔笛」を見に行く。色んな意味で、アメリカらしいパフォーマンスを楽しむ。「くるみ割り人形」は、色んな…

「ラ・ボエーム」〜泣けた泣けた〜

今日は、NJのテナフライというところにある教会で、合唱団の歌いおさめの演奏会。そのあと、マンハッタンに出て、METの「ボエーム」を見てきました。あのゼフィレッリのプロダクションをMETの舞台で見るのは初めて。そりゃあもう期待に胸ふくらませて…

「コシ・ファン・トゥッテ」〜やっとMET体験〜

昨日、こちらに来てやっとMETの舞台を生で観劇することができました。来たばかりの時に行った大野さん指揮の「オランダ人」は、遅刻したせいで、ハイビジョン映像での中途半端な観劇だったので、ちゃんと客席に座って見られたのはこれが初めて。演目は、…

「ライオン・キング」〜宿命・輪廻〜

週末、ちょっと訳ありで確保していたミュージカル「ライオンキング」を、混声合唱団のお知り合いと一緒に見に行く。映画も見たことなかったし、日本にいた頃にも、劇団四季の舞台を見たことはなかったので、全くの初見。当然、英語のセリフのかなりの部分が…

トリノ王立歌劇場「椿姫」〜この人にしかできないヴィオレッタ〜

日本に一週間出張し、米国に帰ってまいりました。3ヶ月、というのは微妙な期間で、米国の生活にも慣れてきたけど、日本の生活がはるか過去のものになるには短すぎる。なので、住み慣れた家から通いなれた道を通って、行きなれた会社に通う、という感じ。で…

ウェスト・サイド・ストーリ〜言葉の対立、言葉の受容〜

次第に生活のパターンが確立してきたのはいいのですけど、以前もこの日記にも書いた通り、かなり思い切って自分を外向きに誘導しないと、どこまでも引きこもり生活が可能であることに気がつく。家のすぐ近くには、以前からなんどもこの日記に出てくる「MITSU…

「河童譚」「奥様女中」〜とっても楽しかったです!〜

ちょっとしたご縁と個人的な興味で、7日の土曜日、家族3人で行ってきました、東京シティオペラ協会の「河童譚」「奥様女中」の2本の喜歌劇。こじんまりした小公演でも、大劇場の大公演よりよっぽど満足度が高い舞台を作ることができる、というのを実感。…