2008-01-01から1年間の記事一覧

Respectということ

先週一週間、夏休みで帰省しておりました。私の実家のある兵庫県三田。三田肉でバーベキューして、実家の庭で採れた新鮮な野菜食べて、スイカ食べて、ビール飲んで、と飲んで食ってして、今週は胃腸がボロボロ。節度と言うものをわきまえないと。娘は、この…

「秋の花」〜命の脆さ、命の強さ〜

娘が生まれたばかりの頃に、女房が、「子供っていうのは本当に簡単に死ぬんだから、気をつけないと」とよく言っていました。女房の実家は小児科医なので、本当にあっけないほど簡単に失われてしまったり、救いようもなく傷ついてしまう小さな命を、間近によ…

「主権在民」

私の職場に新入社員が配属されてきて、OJTの前の業務レクチャーなどをやっておりました。わが社はIT企業なので、「通信主権」という話が出てきます。その国の通信事業は、その国の主権者が提供形態を決める必要がある、という話です。例えば、日本の通…

あぢい

毎日毎日暑いですねぇ。暑いのも苦手、冷房も身体にこたえる、という私にとっては過ごしにくいことこの上ない。以前もこの日記に書いたのだけど、更年期なのか何なのか、夜になると顔が火照って、いくら冷房を入れていても顔中が汗まみれになって夜中に目が…

村上敏明リサイタル〜アクートを浴びてきました〜

歌手、特にテノール歌手とかソプラノ歌手っていうのは、高音においてどれだけ圧倒的なアクートを持っているか・・・というのが勝負だったりする。肉体が楽器である歌手という職業は、陸上競技なんかのアスリートと非常に共通点が多いのですけど、このアクー…

ちりとてちん外伝「まいご3兄弟」〜藤本マジック〜

ちりとてファンが心待ちにしていたスピンオフドラマ「まいご3兄弟」が、BSで日曜日に放送され、女房と一緒に見る。感涙。「ちりとてちん」、というドラマのすごさ、というのは、張り巡らされた様々な伏線の絡み合い方も素晴らしいのだけど、何より、「軸…

しばらくふたりぼっちです。

娘の小学校の恒例行事にして最大の行事が、7月末から岩井海岸で行われる臨海学校。小学校2年生から5年生の全員と、6年生の有志で、岩井海岸に7泊8日(2年生は少し短い)で泊り込む。女の子は、自分で髪を洗えるように、みんな短髪にします。いつもな…

「ちりとてちんメモリアルブック」〜編集者の意地と矜持〜

世の中には色んな雑誌や色んな本が溢れていて、そういう書物を作る上で、編集者という存在が非常に重要である、というのはよく言われること。私の場合、女房が元出版社の編集者だった、ということもあるし、高校時代の友人の新保信長氏が編集者として有名に…

コーヒーを淹れる

淹れる、という漢字を使うところにちょっとこだわりが垣間見えたりするわけですけど、少し前から、会社でペーパードリップでコーヒーを淹れるのが日課になっています。そもそもは結構セコい所からスタートしていて、会社でノドが乾いてペットボトル飲料をさ…

朝ドラと阪神タイガースの相似性について

相変わらず、「ちりとてちん」に親子ともどもはまっていて、DVDボックス?収録の回を全部見てしまうと、その続きが見たくなったり、また最初の週の回を見直したり・・・このところ、我が家で、「ちりとてちん」が流れていない日はほとんどないと言っていいく…

「ラッシュライフ」「西の魔女が死んだ」

本屋さんでまとめ買いした伊坂幸太郎さんの本、2冊目は、「ラッシュライフ」。自分も文章を書いた頃があったので、小説を読むと、「こういうお話を書きたいなぁ」と思うか思わないか、という評価の物差しがあります。その本のテイストが自分にしっくりくる…

娘がメガネを作りました

最近、小学校3年生の娘が、TVを見るとき、妙に目を細めて見る。こりゃやばいなぁ、と思っていたら、学校の健康診断で、ついにひっかかりました。視力が0.3くらいしか出ていない、ということで、「普段は結構ですが、勉強する時など、眼鏡をした方がい…

初めての再演経験

この10月、GAGの第8回公演を予定していて、演目は、以前やった、女房との二人芝居「パ・ドゥ・ドゥ」。飯島早苗さんの脚本で、女房が気に入って、2001年に上演したんだよね。もうあれから7年経ってるのか。月日が流れるのは早いなぁ。実を言えば…

外国語で歌うこと、日本語で歌うこと

普通の合唱をやっていると、ラテン語の曲とかドイツ語の曲をよく歌うわけですけど、我々ガレリア座、というのは非常に奇妙なことをやっていて、外国語の曲を日本語の訳詞で歌う、ということをやっている。以前、大野さんがオーチャードホールでやった「仮面…

「重力ピエロ」〜お気に入り作家との出会い〜

以前この日記に、読書というのも一種の出会いだ、ということを書いたことがありました。世の中には沢山の作家さんがいて、沢山の本があるわけですけど、その中で、自分のお気に入り、といえる本や作家に巡り会う、というのは中々難しいこと。図書館の書棚や…

イキモノたち

「エレーヌ」のために全ての週末を費やしていたおかげで、家の庭がかなり荒れ放題。庭の管理は(様々なイキモノたちが襲ってくる関係で)私の担当になっているので、平日なんとかする、というわけにはいきません。久しぶりに何もない週末、庭の草むしりだの…

「ちりとてちん」〜「見直し」の楽しみ〜

「ちりとてちん」のDVDボックスが出て、じっくり最初から見直しております。実に実に素晴らしい。同じ作品を見直す時の最大の楽しみは、作者や演出家が仕込んだ様々な伏線を発見する楽しみ。自然に、巧みに埋め込まれた伏線が、全体のドラマが立体的に膨らま…

「孤宿の人」〜時代ファンタジーノベル〜

宮部みゆきさんの「孤宿の人」、本屋さんで何気なく購入、「エレーヌ」の本番直前に読了。静かに感動。宮部作品には駄作はない、というのは確かなことだけど、宮部作品群の中での相対的な出来不出来、というのは確かにある。そういう意味で言えば、「火宅の…

楽しかったなぁ

「エレーヌ」終わりました。あいにくの雨天の中、沢山のお客様にご来場いただきました。お一人お一人に、感謝感謝です。ありがとうございました。毎回の練習会場では、本番会場の舞台に立った時の自分を常に頭の中でシミュレーションしているわけですけど、…

私が汚れているのだろうか?

40歳を過ぎてしまえば人間が汚れてくるのは仕方ないことで、色んなことに「慣れ」が出てきてしまう。知識や経験が豊富、と言う意味での「慣れ」は効率向上につながるので、そういう年の取り方というのは肯定するべきなんだろうけど、「慣れ」が「狎れ」に…

大道具・小道具

ガレリア座の立ち上げの頃、舞台道具とか衣装とかには本当に苦労しました。アマチュアの貧乏団体なので、お金がない分、とにかくみんなで手を動かすか、知恵を絞る、というのが基本。そのあたりの事情は、立ち上げから15年が過ぎた今でもあんまり変わって…

充実した週末

先週末、中々充実した週末を過ごしたおかげで、昨日は本当にヘロヘロ。日記の更新もままなりませんでした。で、気がついたらアクセスが8万件を超えてました。まるで統一感もなく、色んな話題をだらだらと書き連ね続けてきた結果・・・という感じですね。こ…

スクラップ&ビルド

毎日毎日増え続けるメールと仕事の山に悲鳴を上げているわけですけど、時々、人間の生活ってのはどれくらい効率的になったもんなのかなぁ、と疑問に思います。生産総量、ということで言えばかなり数字が上がっているのかもしれんけど、仕事の総量もすごく増…

盛り上がってきたぜ

週末、ガレリア座の練習。ソリストのセリフ部分の強化練習と、1幕・2幕の重点練習です。かなり盛り上がって参りました。土曜日のセリフ練では、演出家が不在だったので、演出補佐のAちゃんを中心に、ソリスト連中だけで、アンサンブルの部分の演技を確認…

お医者さんも選ばれる時代

どうも春先からずっとノドの調子が悪い。特に右側に何かしら違和感があり、咳や声枯れの症状がずっと続いている。家庭の医学、なんてのを読むと、声帯ポリープだのなんだの怖い病名が並んでいるので、不安は募る。というわけで、会社の近所の耳鼻科に行って…

新車って気持ちいいもんですね〜

金曜日、新車が納車。土曜日からのガレリア座の合宿で、早速埼玉までドライブ。快適快適。ポルテ、というファミリーカーで、かっこよさとか高級感からは無縁の車です。でも、我が家のように近所のお買い物なんかに自転車代わりに車を使っている家庭からする…

「蚊トンボ白鬚の冒険」〜マンガの「物語創造力」〜

藤原伊織さんの「蚊トンボ白鬚の冒険」を読了。藤原流ハードボイルドファンタジーを楽しんだのだけど、読後感はあんまり爽快じゃないなぁ。予定調和的なエンディングじゃなかったせいもあるけどね。ただ、藤原さんの小説に出てくる登場人物の「美学」という…

「飛燕」という戦闘機のこと

週末世間を騒がせた調布の不発弾処理、さすが日本の自衛隊は優秀で、予定されていた15時を3時間以上繰り上げて、午前中のうちに処理を終了しちゃいました。ちなみにこの不発弾、我々夫婦が新婚時代に住んでいたマンションから50メートルと離れていない…

「市場」への郷愁

子供の頃住んでいたのは、大阪の長居公園の近く。今は長居スタジアムで有名なエリアですね。子供の頃、お袋の買い物のお供、となると、近所にある長居市場、という市場に出かけていました。裏手に神社があった記憶があるので、氏神さんの門前市場が発展した…

コドモのキモチ、オヤのキモチ

舞台上で子供と共演した経験は2度ほど。1度目は、埼玉オペラの「カルメン」。2度目が、大田区オペラの「ノルマ」。どちらも驚いたのは、子供の計算のない演技の確かさ、無駄のなさ。大人が頭で考えた「演技」で、無駄な動きや雑味が一杯入った演技をやら…