イキモノたち

「エレーヌ」のために全ての週末を費やしていたおかげで、家の庭がかなり荒れ放題。庭の管理は(様々なイキモノたちが襲ってくる関係で)私の担当になっているので、平日なんとかする、というわけにはいきません。久しぶりに何もない週末、庭の草むしりだの、花壇の手入れだのにいそしんでおりました。女房はその間、青山のラルテさんに行って、金髪にした髪を黒く戻して、ついでにドングリ頭にカットしてきました。夏に向けて涼しげな頭。

梅雨時になると、庭の雑草の茂り方がハンパじゃありません。この雑草たちの生命力には本当に感心します。どこから種が飛んできて、どこに根を生やしているのだか、よく分からんのだけど、裏庭にびっしり雑草がはびこっている。襲いくる蚊の群れと戦いながら、草むしり。娘は「手伝う!」と張り切って出てきたけど、早々と退散して玄関先で一輪車の練習を始めてしまいました。

雑草同様、その生命力に驚くのはツタ。花壇にいくつか株があるのだけど、気がつくととんでもない所にツルを伸ばして、色んなものを覆い隠して広がっている。これもかなり思い切って刈り込んでいきます。

一昨年、娘が学校で育てた朝顔があって、沢山種が取れました。昨年撒きそびれていたのを、今年の春に裏庭に撒く。思ったよりずっと早く双葉が出てきたのだけど、あっという間にナメクジがたかって若い芽をぼろぼろに食い散らかしてしまう。他の雑草は見向きもしないくせに、朝顔の双葉は美味しいんですかねぇ。

でもこの朝顔、負けずになんとかツルを伸ばして、30センチくらい伸びてきました。これも裏庭の金網に引っ掛けてあげて、どんどん伸びろよ、と言い聞かせる。また沢山花が咲くといいね。

今年は、娘が学校から、「バケツ稲の苗」というのを貰ってきたので、これをバケツに仕込む。実は春先に、ガレリア仲間のEさんから、同じように「バケツ稲キット」というセットになったもので種籾をもらったりしていたのだけど、ちょっと難しいかなぁ、と手が出なかったのです。学校から貰ってきたのは、それなりに成長した苗だったので、これならなんとかなるかも、と、家にあった家庭菜園用の土とか、庭の土とかをブレンドして、なんとか粘着質の土を作り上げ、裏庭に仕込みました。うまく成長するとおにぎり一個分くらいのお米が取れるそうな。

家庭菜園で育てている大葉が大量に成長している。とても我が家では食べきれないものだから、食べごろのサイズを一回りくらい越えて、巨大に成長した大葉が大量に茂っている。適当な葉っぱをより分けて、お味噌汁やスパゲッティに入れてぼちぼち食べてますが、とても追いつきません。こういう香味系の野菜ってのはちょっと栽培規模を考えないとだめだったね。プランターに半分くらいの場所に、こじんまりと撒いたパセリは、なかなかいい感じになってるんだけど。ニンジンはイマイチ。もうちょっと様子をみようかな。

梅雨時の我が家周辺のおなじみのイキモノ、といえば、なんといってもコウガイビル。昔この日記にも、その宇宙生物のようなグロテスクな姿に驚愕したことを書きましたけど、この日曜日の雨の中、我が家周辺に数匹発生しておりました。娘に、「コウガイビルがいるよ」と声をかけると、「見たい見たい!」と飛び出してきて、壁に這っているのをチラっと見て、キャーと叫びながら逃げていく。逃げるなら見なきゃいいのに。コウガイビルとミミズの決闘、なんてのも見れて、我が家周辺はかなり野趣あふれる趣でございます。

これから夏に向かっていくと、雑草の勢いも、イキモノの種類もどんどん増えていくんだろうな。地球温暖化、なんて話もあるけれど、まだ我が家近辺には季節感がしっかりあって、春には春の、初夏には初夏の、夏には夏の風情が楽しめます。梅雨が明けたら、娘の臨海学校もすぐ。娘も女房と同じように、ドングリ頭にカットしないとね。