新車って気持ちいいもんですね〜

金曜日、新車が納車。土曜日からのガレリア座の合宿で、早速埼玉までドライブ。快適快適。

ポルテ、というファミリーカーで、かっこよさとか高級感からは無縁の車です。でも、我が家のように近所のお買い物なんかに自転車代わりに車を使っている家庭からすると、使い勝手がとてもよい。何より車内が広くて、天井が高い。ほとんどリビング感覚でくつろげる。傘立て含め、小物入れが至る所についているので、とっても便利。コラムシフトで全ての操作はハンドル近辺に集約されていて、床がすっかりフラットなので、助手席側のスライドドアから運転席に楽に出入りできる。クルマにうるさい方々からすれば、走りがなってない、とか、運転席側の視野が狭い、とか、色々とご不満もあるようなんですけど、我が家では大満足で使っております。娘は早速この車に、「ポルンくん」という名前をつけました。

それにしても、やっぱり色んな技術っていうのは日進月歩なんですね。日本が誇る自動車産業の技術の進化を身を以って体験する思いである(大げさである)。以前乗っていたカリーナだって、いい車だったと思うのだけど、10年経つ間に、色んな細かいところがきちんと改善されていることに驚く。何より驚かされたのは、音が静かなこと。エアコンの音がすごく静か。高速走行時の遮音性もとても高い。色んな操作パネルもすごくシンプルで使いやすい。

でもそう考えると、この10年間で変わったことって沢山あるよね。一番大きいのはやっぱり携帯電話かなぁ。インターネットやEメール文化だって、10年前はこれほど普及していなかった気がする。先日、ある地方自治体の外郭団体に勤務している人とメールのやりとりをしていて、なんだか話がかみ合わないなぁ、と思ったら、「私の職場では個人メールは割り当てられていなくて、これはグループ員で共有しているアドレスなんです」と言われて納得。こちらはすっかり個人あてのつもりで馴れ馴れしいメールを送っていたのでちょっと赤面。セキュリティの問題も勿論あるのだと思いますが、メールがここまで浸透してしまうと、誰でも個人メールを持っているとカンチガイしてしまう。

色んなことが当たり前になってしまうと、それがなかった頃のことが想像できなくなってしまうよね。10年前にはなくって今あるもの、というのをリスト化してみるってのは面白いかもしれないなぁ。どこかでそういう企画本があったような気もするけど。10年前になくって、今あるもの・・・カーナビだってなかったよね(あったっけ?)。ブログもなかった。食べ物も結構新しいのが出ている気がするぞ。火鍋とかなかったよな。刀削麺の店なんかもなかった気がする。コンビニにATMも設置されてなかったんじゃないか。SDメモリカードだのUSBメモリなんかもなかったよね。DVDはあったっけ?スイカパスモももちろんなかった。液晶テレビはさすがにあったと思う。メタボ、なんて言葉もなかったし、発泡酒、なんてのもなかったんじゃないかな。

新車での初ドライブに加えて、帰り道、初めて首都高速中央環状新宿線を通る。調布から都心に出るときには、大体首都高速新宿線を使うのですけど、この新宿線中央環状新宿線が接続するのが初台近辺。この接続部分を工事している頃からずっと見ていて、初台を通るたびに、高速道路ってのはこうやって作られていくのか・・・と感心していました。完成してから通過したのは今回初めて。いわゆる山手トンネルを通り、初台から新宿線へ。本当に快適。新車で新しい高速道路を走るってのは実に気持ちがいいもんですねぇ。

便利さと引き換えに失われてしまったもの・・・なんて高尚な話をするつもりは全然ないし、道路特定財源の使い方として、山手トンネルはやっぱり必要なのだ、なんていう議論をする能力もないのですけど、自分が便利だなぁ、と思ったのなら、その便利さに対してはきちんと感謝するべきだと思います。便利で快適な車を作り上げた日本の優秀な技術力と、それを支える人々への感謝。便利できれいな高速道路を作り上げた現場の人々への感謝。無駄な道路や過剰なサービス競争は確かに困ったものだけど、自分が受益者の立場であるのなら、そのサービスを提供してくれる人々への感謝の気持ちをきちんと持つべきだよね。