しばらくふたりぼっちです。

娘の小学校の恒例行事にして最大の行事が、7月末から岩井海岸で行われる臨海学校。小学校2年生から5年生の全員と、6年生の有志で、岩井海岸に7泊8日(2年生は少し短い)で泊り込む。女の子は、自分で髪を洗えるように、みんな短髪にします。いつもなら、近所の美容室で髪を切るのだけど、今年は、「美しきエレーヌ」でお世話になった青山のラルテさんで髪を切りたい、と娘が言い出し、先日、ラルテさんにお邪魔。ラルテのオーナーのMさんが、すっきりばっさりカットしてくれました。Mさんが、「臨海学校って何をするの?」と娘に聞いたら、「ご飯食べて、海行って、遊んで遊んで遊んで、戻ってきて、シャワー浴びて、また海に行って、遊んで遊んで遊んで・・・」とのたまわっていました。極めてシンプルな日々。

出発前、荷造りをする時点から、娘はもうドキドキ状態で、「楽しみで楽しみで胸が一杯だよぉ」と女房に訴えていたらしい。去年の水着はもう小さいので、水着も新調、新しいビーチサンダルも買って、昨日、いよいよ岩井海岸へ出発していきました。学校の校庭に集合して、みんなでバスに乗る。お見送りに行った女房によると、バスが出発する瞬間、窓から手を振っていた娘の顔が、ぱっとワクワク笑顔になったそうな。今日もいい天気のようだから、遊んで遊んで遊んでおるのでしょう。

去年の同じ時期のこの日記を見てみると、娘の中に、「両親のいない時間」というのが蓄積されていくことへの感慨・・・みたいなものを書いているのだけど、今年はなんとなく、女房と二人ぼっちの時間・・・ということについての気持ちの方が強い気がする。娘が生まれてもう8年たちます。結婚してしばらくは二人で過ごしていたのだから、その時間に戻っただけなんだけど、8年間も3人で暮らしてしまうと、二人の時間というのがひどく寂しい感じがしてしまう。私はまだ日中仕事があるからいいけれど、基本的に専業主婦の女房は、「寂しいよぉ」とフクレております。

産経新聞に連載されている「ひなちゃんの日常」が日本漫画家協会賞大賞に選ばれた、ということで、先日書店に行くと、作者の南ひろこさんのコーナーが出来ている。で、思わず手にとってしまったのが、「二人ぼっち」。退職後のお父さんとお母さんの二人ぼっちの生活が、「ひなちゃんの日常」同様のほのぼのタッチで描かれている。まだ先の話なんだけど、妙に感情移入して読んでしまうんだよねぇ。ジジ臭いなぁ。ジジ臭いなぁ、とは思うのだけど、考えてみればそんなに遠い将来じゃないんだよなぁ。8年間のうちに子供はあっという間に大きくなったし。あっという間に、大学入学だの就職だの結婚だのなんだの、親元を離れていく日がやってくるんだろうなぁ。しくしく。