2005-01-01から1年間の記事一覧
23日、ガレリア座の次回公演、「モンマルトルのすみれ」の初練習がありました。実際の練習はその前の週から始まっていますが、私と合唱の方々にとっては初めての練習。1幕フィナーレの練習でした。私の役は、パリーギ、という、主役のヴィオレッタの後見…
合唱指導という仕事には色んなやり方があるんだなぁ、というのは、この日記でよく書いていることです。ただ、私が今までご指導いただいた先生や、指導の様子を拝見した先生方の中には、あまり、「怖い」先生はいませんでした。私よりよっぽど多くの合唱指導…
昨日、急にチケットが手に入ることになり、ガレリア座のメンバーたちと一緒に、初台のオペラシティに行ってまいりました。大野和士さんの凱旋コンサートです。 指揮:大野和士 ソプラノ:エレーヌ・ベルナルディ ベルギー王立歌劇場管弦楽団[曲目] フィリッ…
後半の3連休もじたばたと過ごしました。例によって書き並べましょうか。・23日、「モンマルトルのすみれ」の初練習に参加。こんなに素敵な綺麗な曲が沢山あるオペレッタで、私が歌うところはなんだかドロドロしてます。ちょっと鳴らしすぎちゃった。もっ…
ディズニーアニメの金字塔といわれる「白雪姫」を見た時に、なんか微妙な「気持ちワル」さを感じた記憶があります。手塚治虫が発明した「省力TVアニメ」に見慣れていたせいもあると思うんですがね。「省力TVアニメ」ってのは私の造語ですけど、いわゆる…
先日この日記に感想を書き損ねた「攻殻機動隊」に続いて、DVDに溜めていた「イノセンス」を先日見ました。押井守ワールドに浸る。「イノセンス」では、押井守さんのインタビューも見ることができて、何度か激しく共感しながら聞いていました。例えば、「…
週末の三連休、なんだかじたばたと過ごしました。DVDの掃除のために、録ってあった「イノセンス」「アップル・シード」を見たのが、多少まとまったインプットだったかな。この感想はまた別途。たまには、日記風に、じたばたの三連休の様子を書いておきま…
平岩弓枝さんという作家に、「御宿かわせみ」で興味を持ち、図書館で平岩さんのコーナーを眺めていたら、「平安妖異伝」というタイトルの本に目が留まる。夢枕獏さんの「陰陽師」シリーズも好きだったし、平安朝を舞台とした怪異伝、という話は面白そう、と…
昨夜、例によって職場のビルの1階ロビーで開催されたロビーコンサートを聴いてまいりました。バリトン:原田圭 ソプラノ:横内桂子 ソプラノ:荒武菜穂子 ピアノ:福崎由香という布陣で、Song Of Emotion(民謡)をテーマにした演奏会でした。原田さんは、と…
この日記では、あまり政治的なトピックは取り扱ってないんですが、先日来、腹が立った、というより、呆れたことをちょっと書いてみようか、と思います。私の家の裏には、幅が3メートルくらいの細長い空き地があります。転居したてのころ、お隣の方が、この…
映画でも文章でもそうなんでしょうが、作家というのは次第に変貌していくものですよね。ただその変貌の過程にあっても、その作家の基本的なテイスト、というか、決して変わらないものがある。その変わらない部分が、非常に個性的で魅力的な味を持っている時…
あまりこの日記では取り上げていませんが、いわゆるアメリカン・ミステリーが結構好きだった時期がありました。書評とかを読んで、この本面白そうだ、と思い、いくつかのシリーズものを追いかけてみる。特に気に入ったのが、ネクラ作家のトマス・クック。彼…
村上春樹さんの小説の一つの大きなテーマが、「喪失感」にある、というのはよく言われること。その「喪失感」は、「本当の自分はここにはいない」という感覚から、「どこか別の世界にいる本当の自分」という、ドッペルゲンガー、あるいはパラレルワールド=…
お盆に、兵庫県の田舎に帰省した際、昆虫園を経営している親戚から、カブトムシをもらいました。カブトムシを放し飼いにしてあるビニールハウスのような小屋があって、沢山いる中から自分で取って来るのです。娘は、パパの腕をのしのし這い登ってくるカブト…
最近完全にはまっている山本周五郎、先週は、「扇野」を読了。収録されている短編の全てで泣ける。ネット上の書評を見ていたら、「山本周五郎さんは、(あの顔で)すごい恋愛小説家だと思う」という書評があって、激しく同感。特に「扇野」は、その全編が、…
先日、シアターテレビジョンで放送されていた、2002年9月に東京室内歌劇場が、新国立劇場でやった公演の映像を見ました。コクトー二題。今日はそのお話を。 『哀れな水夫』 作曲:ダリウス・ミヨー 台本:ジャン・コクトー 芸術監督:若杉弘 指揮:佐藤…
40過ぎてからの夏風邪を侮ってはいけません。体の抵抗力が弱まっているので、一度入った雑菌が中々根絶されないのです。一旦熱が下がったからといって、調子に乗って普段どおりの生活をしていると、思いっきりしっぺ返しを食らいます。ということで、火曜…
一つの舞台を作っていく時、それに関わっている人たちには色んな感情のベクトルが働きます。舞台上の役者さん達は、大体例外なく、「私を見て!」と思っている。「私を認めて!」「私の声を聞いて!」。自分の意見や声が、人に伝わっていなかったり、認めら…
例によって、週末のインプットを並べましょうか。・土曜日、大田区民オペラ合唱団の練習に。久しぶりに伊藤明子先生にお会いできて感激。こちらを覚えていて下さっていることに(というか、団員の名前を全部覚えている!)さらに感激。 ・日曜日、ガレリア座…
1995年1月におこった神戸の震災という出来事で、自分の世界観は確実に変貌しました。でも、それがどう変貌したのか、ということを表現するのはとても難しいこと。足元で確固としていてゆるぎない大地が突然崩れ落ちる、という恐怖感、なんていうのは、…
戦後60年、ということで、色んなところで、太平洋戦争に関する企画が生まれているようですね。太平洋戦争の大義、とか、加害者としての日本、被害者としての日本、とか、色んな議論がある。色んな議論のある中で、歴史認識について何かここで述べる気はあ…
読み進んでいる山本周五郎の本、今回は、「町奉行日記」を読了。例によって感動するのだけど、今回は少し違った観点での感想です。女房に、「山本周五郎はいいよぉ」という話をしたら、「でもあんまり文学界での評価の高い人じゃないよねぇ」と言われる。そ…
日本映画は一時期、SF映画が撮れない時代がありました。いわゆる円谷特撮の全盛期、SF映画は一つの娯楽映画のジャンルとしてある程度確立していたと思います。それが、興行成績重視の方針から、子供向けの怪獣映画しか撮れなくなる。大人の鑑賞に足りる…