音楽雑感

いいものに触れる、いいものを創る

楽しかった松山旅行も終わり、仕事にもまれています。昨日は、女房が、正行先生の墓前に、シード金賞受賞のご報告に行く、というので、多摩川を越えてお墓参りをしてきました。好天に恵まれ、ピアノの形をしたお墓は、花と光に埋もれておりました。いい連休…

文化の発信地の作り方

今日は、今週月曜日にお邪魔した、大田文化の森合唱団のことを書きましょう。大田区民オペラ合唱団でお世話になっている山口俊彦先生が指揮されている合唱団です。そのご縁で、来年の1月に開催される、この合唱団の演奏会を、ステマネとしてお手伝いするこ…

イタリアオペラに向いている人

音楽というのは、その音楽が何を表現しているか、という以前に、音の絡み合いそのものが純粋に美しくて気持ちいい要素がまずあるんだ、というのは、多分、私のような音楽の素人でも言えることだと思います。バッハの無限に絡み合うようなフーガやカノン、ベ…

「笑ってこらえて」全日本吹奏楽コンクール〜日頃の走りこみだよ〜

昨夜、日本テレビでやっていた、「笑ってこらえて」という番組で、全日本吹奏楽コンクールに挑む高校生たちの姿を追っていました。以前の放送をちらっと見ていて、面白そうだ、と録画。葛飾区の文化祭帰りの女房と一緒に見てしまう。特に注目されて取り上げ…

地道

昨夜、今度大田区民オペラ合唱団で歌う、ヴェルディのレクイエムの楽譜を、頭からざっと見直していました。女房の持っていた「羅和辞典」片手に、単語を確認したり、フレーズの伴奏の音型や、他のパートの音型を確認したり。びっくりするくらいに新しい発見…

「蒸し暑い」音

昨夜、偶然見ていたNHK総合の「英語でしゃべらナイト」に、佐渡裕さんが出ていました。一瞬ですが、高校の頃すごく流行ったマンハッタントランスファーも出ていたので、思わず見てしまった。佐渡さんとバーンスタインの濃密な師弟関係の中の各種のエピソ…

音楽をやる、ということ

昨夜、女房と、「何のために音楽をやるのか」という話をしていました。私は何のために歌をやっているのか?結構ヘビーな話だなぁ、と思って、考え込んでしまった。いくらやっても上手く歌えない原因はいくつかあります。そもそも運動神経が悪いので、体がフ…

オペレッタの「粋」

乞食学生のクライマックスシーンの曲を週末に練習するので、通勤電車の中で音源MDと楽譜でおさらいをしています。オペラやオペレッタのクライマックスシーン、というのは、全体のドラマがぎゅうっと凝縮されてくる場所ですから、そこで用いられる音楽、とい…

「例の」ばらの騎士

金曜日の週末、以前からやりたかったことをする。何をやりたかったかというと、先日クラシカジャパンで放送していた、クライバー指揮、オットー・シェンク演出の、ウィーンシュターツオーパの「ばらの騎士」を、赤ワインをちびちび飲みながら堪能すること。…

大久保混声合唱団 辻正行先生追悼演奏会CD鑑賞

土曜日の練習後、大久保混声の練習に出ていた女房と合流。帰宅後の深夜、先日行われた、大久保混声合唱団の辻正行先生追悼演奏会のCDを聴く。これが素晴らしかった。 まず、1曲目は、ブラームスの「Nanie」。オープニングの新交響楽団の木管の響きの…

ラララ歌唱

週末のガレリア座の合唱練習は、音採り練習。まだ訳詞が届いていないので、各パートごとの音採りの際には、みんな、「ラララ」と歌います。でも最近、どうもこの「ラララ」歌唱が気持ち悪くて仕方ない。「la」という音は、発声的にそんなにいい音だと思え…

きれいなソプラノ歌手は・・・

19日にクラシカ・ジャパンでやったゼフィレッリ特集、ボエームと椿姫を予約録画。でも、両方とも映画版だったのでかなりがっかり。番組表だけ見ると、映画版か舞台録画か分からないのがいつも困る。事前にもっと情報収集しておけばよかった。 オペラ映画、…

クライバー

カルロス・クライバーが亡くなったそうですね。今日はこのことについて書こうかな、とも思ったんですが、自分が書くにふさわしいテーマかどうか、ちょっと分からない。そもそも、録音しか知らず、生演奏に触れたことがない。しかも、彼の交響曲の録音をほと…

トスカのこと

昨夜、先日クラシカ・ジャパンで録画した「トスカ」をダビングしながらチラチラと見ていました。ライモンディがスカルピアをやった、97年のスカラ座の映像です。 スカルピアがトスカに刺し殺されるシークエンスは、じっくり腰を据えてみたのですが、ライモ…

オーラってなんだろうなぁ

暑いなんてもんじゃないって感じですね。お湯の中を歩いているような感じ。会社の中の空調で汗が冷やされて、必要以上に寒くなる。これじゃ体調を保つ方が難しい。週末には長旅もあるし、ノドに悪影響が出ないように、ひたすら自重、です。 さて、今日は、「…

チャールダッシュの女王のこと

昨日の日記で、「チャールダッシュの女王」への思い入れについてちらりと書きました。今日はこのオペレッタのことを詳しく書きたいと思います。最初にこのオペレッタに出会ったときのことは、実はよく覚えていません。確か、大学生で、合唱を既にやっていて…

なつかしのあの曲

ちょっと最近固い話が続いたので、今日はかなり柔らかめなお話をば。これまでに自分の心に残った様々な曲のことを書きたいと思います。小学生の頃。もともとクラシックを聞いて育った子供ではなく、普通の子供でしたから、それほど音楽に触れる機会に恵まれ…

指揮者というお仕事

週末は大田区民オペラの練習やら、上京してきた女房の実家との会食やら、ばたばたと過ごしました。今度、山口俊彦先生と上江法明先生のデュオ・リサイタルのステマネを仰せつかったので、その打ち合わせもありました。バスバリトン2人のデュオ・リサイタル…

下半身の話その2

こんどは先日予告した通り、えっちな話です。うふ。 男性の声楽家、というか、音楽家というのは、色んな意味で女性関係が華やかになってしまう傾向があるようで、私の近辺でも、色んな話を聞きます。話が話だけに、固有名詞は一切省きますが、いくつかの挿話…

下半身の話

いきなりタイトルだけ見ると、なんかエッチな話みたいですけど、そうじゃなくて、発声法における下半身のことです。期待した?そういう話はまたこんどね。週末、大田区民オペラ合唱団のヴェルレクの練習に参加。男声だけの特練、という形で、山口俊彦先生の…

声と性格

会社のメールに最近NetSkyのウィルスが多発しているなぁ、と思っていたら、ガレリア座で作っているメールリストにまで、ウィルスメールが流れ始めました。最近のNetSkyの蔓延は本当に不愉快です。数週間前には、一日に100通を越えるウィルスメールが来着…

レクイエムのこと

今日は空いた時間に、ヴェルディのレクイエムを練習しました。お世話になっている大田区民オペラ合唱団の次の演奏会の準備。 前の演奏会では、同じヴェルレクの1番と2番だけの演奏会だったけど、今回は全曲をオケ伴で、ということなので、5番のSanctusフ…