下半身の話その2

こんどは先日予告した通り、えっちな話です。うふ。
男性の声楽家、というか、音楽家というのは、色んな意味で女性関係が華やかになってしまう傾向があるようで、私の近辺でも、色んな話を聞きます。話が話だけに、固有名詞は一切省きますが、いくつかの挿話。

<挿話1>ある声楽家の独り言:「なんかねぇ、僕って家を新築するたびに、女房と離婚して、その家持っていかれちゃうんだよ。先月家新築してさぁ。また離婚するんじゃないかって不安でねぇ。5軒目なんだけど」・・・って、おいおい。

<挿話2>某合唱団員の証言:「都内の某私鉄に乗っていたら、斜め前方に著名な合唱指揮者の先生が。その脇には教え子らしい学生風の女性がしなだれかかっており、一緒の駅で降りていきました。」・・・こちらでお召し上がりですか?お持ち帰りですか?

坂上二郎さんが、かなり前に、TVのインタビューで、「声の強い人はあっちも強いんです」と明言してましたけど、それも極論でしょう。多分幾つかの要因があると思うんですが、真面目に分析してみると・・・って、こんなこと真面目に分析してどうするって突っ込まないでね、わはははは。

(1)芸術家ですから

サラリーマンとかじゃなくて、基本的には自由業ですから、わりと、モラルとか、規律に縛られる意識が少ないのでは、と推察します。社会的な立場が仕事に影響する、なんてこともない。実力とチャンスをつかむマネジメント能力さえあれば、女性関係がどうか、なんてことはどうだっていいわけです。我を律するはジャングルの掟のみ。かっこいいといえばかっこいいけど・・・ううむ。

(2)体を使う仕事ですから

声楽っていうのは、自分の体が楽器なので、指導する側と指導される側に、体を通したコミュニケーションが欠かせません。「もっとお腹のここに空気を入れて!」なんてやってるときに、「そんなところ触らないで!」なんて言ってたら指導にならんのです。体を楽器にするために、押したり引いたりしているうちに、余計なところを押したり引いたりしちゃう、なんてのは人間ならよくあることです。いけませんよ、真似しちゃ。

(3)先生ですから

声楽家というお仕事は、他のお仕事と違って、生徒さんを持つことが多いですよね。上司・部下、という関係でも、同僚、という関係でもない。「先生と生徒」なんですね。こういう環境下では、いくつかの「状況」が生み出されてしまいます。

・状況1:生徒の年齢がいつも若い。
もちろん、ある程度の年齢になってから声楽に志す方もいらっしゃるかもしれませんが、大抵は、大学受験とか、芸大在学中、といったことで先生につく生徒さんが大半。なので、いつでも、若い生徒さんと接する機会が多くなる。これは確かに危険です。
ちなみに、大学教授なんかも環境は同様で、私の知っている某大学の教授は、4回以上結婚されていて、お相手は全部教え子です。ええ加減にせんかい。

・状況2:師事する、指示を受ける、尊敬を受ける、敬慕を受ける・・・あうう。
先生と生徒、という関係の中で、生徒側の方からの尊敬の念、敬慕の念のようなものが、恋愛感情に換わってしまう、というのもよくあること。

・状況3:1対1の関係
複数の生徒さんが同時に指導を受ける、というのはたまにあるでしょうけど、大抵は、先生と生徒の1対1の指導です。しかも、音楽練習室、というのがこれがまた密室性が高いもんだから・・・

(4)音楽ですから

音楽ですから、自己表現、感情表現と不可分。いかに自分の感情を高めていくか、という作業の中では、擬似的な恋愛感情を高めたりするような作業も出てきます。それ以外でも、自分の中で普段は抑制されている喜怒哀楽の感情を一気に放出することで、感情的な解放感というか、アナーキーな気分になってしまうことってあります。

・・・もちろん、声楽家の中にだって、愛妻家の方はいるし、清廉潔白な方、人格高潔な方、一杯いらっしゃいます。要するに、そのような方々は、上記のような誘惑の多い環境の中でも、自分の貞節を守り抜く強固な意志を持っていらっしゃる、と言う点で、尊敬に値する方々なのです。そしてまた、誘惑に負けてしまった方々がいらっしゃったとしても、上記のような環境の下で、出会うべき女性に出会ってしまったというだけで、特に責められるものでもないぞ、ということで、八方無事に収まりましたかな?今日はかなりきわどい話だったので、不愉快になられた方がいらっしゃいましたら、大変失礼いたしました。ま、全編冗談ですから、気にしないでね。わはははは。