貴重な朝の20分間

毎朝、パパが仕事の都合がつかない時以外は、娘をスクールバスの出るオークツリーセンターまで送っていくのはパパの役目。バスに娘が乗るまで、大体20分くらいのドライブなんだけど、その車内で、前日にあったことや、色んな報告を聞くのが日課。学校では、今週末に迫った運動会の練習や準備が進んでいるので、最近は運動会ネタが多い。運動会で練習しているダンスのことやら、娘が初めて経験するムカデ競走のことやら。もともと、娘が日本で通っていた、むさしの学園、という学校は、事前練習なんか必要ない、リレーとか綱引き、といった簡単な競技しかやらないことをモットーにしていたので、「運動会の練習のために一日二時間もつぶすなんて、ありえない」と、娘としてはそこから既に新鮮。

昨日は、娘が委員長を務める放送委員会で、初めての試みということで、赤組白組の応援団長のインタビュー、という企画があったそうです。インタビュアーはもちろん娘。質問は、団長の自己紹介と抱負、という二つだけだったんだけど、それでも委員長としては大変気を使ったらしく、「緊張してお昼ご飯のおでんを食べ損ねちゃった」と言っておりました。「赤組の応援団長が、『われわれは赤い彗星になるのだ』とか言い出して訳分からないんだ」とのこと。大変である。

そうかと思うと、バスピックアップ委員会、というのもあり、これはスクールバスでの通学途中の注意事項や、マナーについて話し合う委員会なんだって。通学途中のバスの中は、子供たちだけの空間ですから、色々といたずらをする子供たちもいるらしく、それを告発する子がいたり、バスで眠っている間にいたずらの的にされていた子供が泣き出しちゃったり、と、これまた色々と大変なんだそうだ。

むさしの学園という恵まれた環境で、1年生からずっと同じクラスで、気心も知れた友達と過ごしてきた娘にとって、色んな新しい体験は、ストレスにもなるだろうし、刺激にもなっている模様。英語の授業は段々楽しくなってきたらしく、英語の絵本を写し書きしたり、NJ日系人協会で紹介してもらった英語の先生の授業の様子を楽しそうに報告してくれたり、と、色々楽しい報告もあります。パパも会社の仕事が忙しくなってきて、大変にストレスが溜まる毎日なんだけど、父子の毎朝の20分間の会話で、お互いに愚痴を言い合ったり、笑いあったり、互いのストレスを発散しています。会話の端々で、娘はひどく大人びた言葉を口にするようにもなってきました。そういう娘の成長を日々感じることもできる、貴重な20分間です。