ご無沙汰しておりますが元気です

ずいぶんご無沙汰しております。仕事もばたばた、新生活の立ち上げにも時間がかかり、一人暮らしのさまざまな雑用に追われ、と、なかなかブログに向かう時間が持てずにおります。相当アクティブに活動していて、ここ数年で最も活動的な数週間、という感じがする。というか、活動しないと生きていけない、という非常にサバイバルな状況に追い込まれているからですが。

書きたいことはいろいろたまっているのですが、とりあえずだらだらと。

・マンハッタンの短期アパートを出る直前、MET観劇。大野和士さんの「さまよえるオランダ人」。ところが会社の会合が入ってしまって、途中から劇場に行ったら、「休憩なしの通し上演なので、お席に入れません」と言われてしまう。がっかりしたけど、「通路脇にある小ホールでライブビューをやっていますが、ごらんになりますか?」といわれる。行ってみると、100人くらい入れるそれなりにちゃんとした小ホールで、大きなスクリーンに固定カメラ(ハイビジョン)で撮ったライブ映像を生中継で流している。これが意外と臨場感があり、かつ、映画館みたいに自由度が効き、思ったよりぜんぜん気楽に楽しめました。初METかつ初ワーグナー、それも1幕の幕切れから、という中途半端な観劇だったんだけど、結構楽しめた。大野さんの指揮は非常にスピーディでダイナミックで、全く飽きさせないでぐいぐい聴かせる感じ。デボラ・ボイトが貫禄のゼンタ。ホルンがちょっと弱かったのと、合唱が時々オケのスピード感についていけなかった場面があったけど、全体には非常に面白かったです。終演後、小ホールをダッシュで飛び出し、本劇場の扉から飛び込んで、オケピットの目の前の通路に陣取り、カーテンコールを間近で見る。ちょっと変わった初MET体験を楽しめました。

・車を購入(中古のカムリ)。日本語をしゃべる賢いカーナビも購入し、4月30日にニュージャージに引っ越す。Cliffside Parkという、日本向け食材が何でもそろっている「ミツワ」というショッピングセンターのすぐ近くです。歩いていけるところには、近隣では有名な「要(かなめ)レストラン」という日本食レストラン(一度行ってみましたけど、日本で食べるのとほぼ変わらない味)があり、すこし離れたところには「どん」という居酒屋もある。通勤や近隣のドライブは、100%カーナビに頼っているのだけど、なかなかカーナビくんと意思疎通がうまくいかず、昨夜はニュージャージの南側を放浪してしまいました・・・カーナビに頼りすぎると自分で道を覚えないからなぁ。地図を買おうかしら。

・ニュージャージからスタッテンの職場まで、NJターンパイクという高速道路からゲータルズ橋という橋を渡って毎日車で通います。高速道路の料金は片道3.1ドル、橋を渡るのに8ドルかかる。日本の首都高速道路とほとんど変わらない感じですね。これらの高速道路料金は、日本のETCに当たる、EZPASSというものを購入すれば、各種の割引が適用される上に、通行ゲートをノンストップで通過できるようになります。橋の通行料は、スタッテンに渡るときに徴収されて、出て行く時には徴収されません。この通行料金、最近値上がりしたらしく、昔は4ドルくらいだったんだって。橋によっても値段が異なり、ブルックリンからスタッテンにわたるヴェラザノ橋、という橋は、通行料が11ドルを超えるそうです。このヴェラザノ橋はハドソン川の河口にかかる相当長い橋で、瀬戸大橋をかける時にも参考にされた橋なのだそうな。通勤経路には湖あり、巨大なスポーツスタジアムや人工スキー場あり、ニューアーク空港を飛び交う飛行機も見えて、晴れた日には非常に爽快です。大雨が降った朝や、カーナビの指示を間違えて道に迷うと、かなり悲しい通勤になっちゃうんですけどね(涙)。

・ニュージャージの高速道路を走っていると、とにかく空が広いです。マンハッタンなんかは、高層ビルが空を埋め尽くしているから、東京と同じような感覚だったんだけど、ニュージャージやスタッテンを車で走っていると、空ってこんなに広かったんだ、と一種の感動があります。電波塔らしき赤白の細長い構造物が、空に突き刺さる細い針のように天に伸びているのを眺めながら走っていると、人間って地面にはいつくばって生きているんだなぁ、なんて改めて思う。

・他にも、パラマスの巨大ショッピングセンターとか、意外とおいしいコンビニのハンバーガーとか、会社の近所の怪しいアジアンフードの店とか、いろいろと書きたいネタはたまっているんですが、ぼちぼち吐き出していきますね。ではでは。