風物詩

週末あたりから娘の咳がひどくなってきて、金曜日の夜あたりから発熱。土曜日・日曜日と38度を越える熱が出る。わりと元気なので、大丈夫かなぁ、と思っていたんですが、昨日お医者さんで検査してみたらば、大当たり。インフルエンザでした。今年こそ皆勤するんだ、と頑張っていたけど、今週一週間はゆっくり休まないとダメだね。金曜日は娘のお誕生日なんだけど、それまでに治ってくれますように。

冬場になるとノドをやられる、というのは、我が家の冬の風物詩と化しています。女房も、娘の脇でゲホゲホやりだしました。私はその前から風邪が長引いて、しばらく咳が止まらなかったのだけど、最近やっと普通になってきたかな。どうも気管支が弱い家族のようである。

風物詩といえば、今年は落葉が本当に遅かったですね。日曜日、娘を当番医さんに連れて行くのに、新甲州街道を車で走ったのだけど、街路樹にまだ枯葉が結構しがみついている。電通大の脇あたりの大銀杏が豪勢に黄色い葉っぱの雨を降らせている。これは11月の景色だよなぁ、と思いながら、車を走らせておりました。

先日、朝、娘と一緒に通学路を歩いていたら、道の脇の畑の上に、一面うっすらと白い粉が振りまかれたように、きらきらと光っている。「霜だねぇ」と言ったら、娘は、

「これが霜なんだ!」

と驚いて見ておりました。後で、「あれって、ひょっとしてはつしも?」なんて聞いてきた。「初霜」という言葉は知っていても、実際に目にしたのは初めてだったんだね。子供の頃、本や物語で頭に入った知識と、目の前の現象が一致した時に、意味もなく感動したりしましたけど、そういう感動だったのかもしれません。ヘレン・ケラーの「水」のエピソードみたいなもんだね。それだけ感動したくせに、その日の娘の日記は、「ばんごはんのこと」でした。娘の日記には晩御飯や朝御飯のことがやたらに多いです。何故だ。

今の時期の風物詩といえば、なんといってもサンタさん。先日、女房がやっている学習塾の生徒さん(3年生)が、

「うちのクラスの学級会で、サンタさんが本当にいるかどうかを議論することになった」

と報告してきて、女房は爆笑したそうな。その生徒さんが塾に来る時間枠には、小学校2年生から6年生まで生徒さんがいて、多数決を取ってみると、その3年生の生徒さん以外はみんな、「いるよ」という方に(うちの娘も含めて)手を上げたそうです。一人で「いない」という主張をした3年生の生徒さんは、

「だって、人間が空飛んだりするわけないじゃん」

とのたまう。小学校6年生のお姉さんが、

「さすがに空は飛ばないかもしれないけど、サンタさんはいるよねぇ」

と大人のフォローをすると、小学校2年生の生徒さんが、

「・・・え、空飛ばないの・・・?」

だって。

サンタさんがくれる幸福感というのは、ひょっとしたら、サンタさんを信じて待っている子供たちの期待感から生まれてくるものかもしれないね。全ての子供たちに、サンタさんが素敵な夢を届けてくれますように。