娘の学園祭に行ってきました。

娘の学校の学園祭がこの土日にあり、本日行ってまいりました。台風接近、ということで天候が危ぶまれたのですが、16時の行事終了まではなんとか雨が降らず、家族それぞれ色んな展示やら発表を楽しんでまいりました。よっぽどの晴れ女が幹部学年にいるに違いない。

まずは学内最大の部活動と言われる音楽部の発表を聞きに行く。総勢160名、という学内最大の音楽部の演奏は、世界の色んな国を巡る音楽の旅、ということで、バラエティに富んだ演目を楽しませてくれました。それにしてもバイオリンだけで52人いるオーケストラってのは本当にすごいなぁ。ガンダムじゃないけど「オーケストラは数だよ!」と叫びたくなってしまった。でも数だけでなく、最後に演奏されたパイレーツ・オブ・カリビアンドヴォルザークの「新世界」より第四楽章は、指揮者の先生の的確な指導のおかげもあってか、丁寧に作りこまれていながらも若さからくるエネルギーも感じさせる、素晴らしい演奏でした。パイレーツ・オブ・カリビアンでは隣に座っていた女房がぽろぽろ涙流し始めたりして。


あのー、数人でいいので、ガレリア座を手伝ってくれませんかね?

各クラスの教室では、各クラスが決めたテーマでの発表が展示されています。優秀な展示には賞が与えられるのだそうな。娘のクラスは、「ぐりとぐら」「不思議の国のアリス」「ハリー・ポッター」という3冊の本を取り上げて、それぞれの本を研究分析する、という展示をやっていました。


どの教室もこういう飾りでお客様を誘っています。


娘のグループが取り組んだのは「ぐりとぐら」。空色の種から生まれたおうち。

各クラスの発表では、スカイツリーを調べたり、お酒を調べたり、再生可能エネルギーについて調べたり、と、色んなテーマについての論文がまとめられている。特に面白かったのが、中学3年生のクラスが調べていた「世界のネット事情」という発表で、かわいいイラストを交えながら、詳しいデータ分析を盛り込んで、インターネットの歴史や課題について分析した本格的な研究論文に仕上がっていました。通信会社に勤めている身ながら、本気で参考にしたいデータがたくさんあったりして。一方で、校庭ではコスプレパフォーマンスがあったり、お定まりのバンドや演劇、とにかく盛りだくさん。


校庭でも不思議なパフォーマンスが行われている。

最後に、パパがあまり深く考えず、「ダンス部のパフォーマンスを見ようか」と言いだし、整理券の列に並ぶ。人気のある演目には整理券が出るのです。その列がすごく長いので、ちょっと不安になったのだけど、体育室で開催されたダンス部のパフォーマンスは壁際に立ち見のお客様がぎっしり並ぶほどの盛況。どうやら学園祭の最大の人気演目の一つだったらしい。パフォーマンスの合間に入るMCは余計だったけど、ダンスはとても洗練されていて素晴らしかった。

これもお定まりといえばお定まりなのだけど、高校二年生にとっては最後の文化祭で、高校二年生のダンスパフォーマンスは、一人一人の部員のソロダンス入りの感動的なものになっていました。終演後は、二年生も下級生も涙涙で、なんだかものすごい剛速球でストレートを決められたような気分で、女房と二人してもらい泣き。最近羽鳥さん並みに涙もろくなっていかんね。

中高生の投げ込んでくるボールには、とにかく変な計算や打算がなくて、とにかく自分たちの今の時間の精一杯を投げ込んでくるから、まっすぐな自己表現を受け止めているうちに、女房ともどもなんだか疲れてしまう。色んな展示を見て回った後、二人して校庭の片隅でアイスクリーム食べながらしばしぼんやりする。今の時間を精一杯ぶつけてくる生徒さんのエネルギーそのものに、なんだかおなか一杯になってしまった一日でした。参加している生徒さんたちからすれば、今年の学園祭は本当に一度きりしかない学園祭。学園祭の執行部のみなさん、本当にお疲れ様でした。天気が保って本当によかったね。来年もまた、みなさんの全力投球のパフォーマンスを見に行きたいと思います。