週末の活動

今日は特にテーマを決めずに、週末の活動を日記風に。

土曜日から、女房がガレリア座ソリスト合宿に参加する、とのことで、娘と二人でお留守番。二人でこんなことをしよう、と計画を立てて、どんどんこなしていきます。

まずは、家の庭掃除。裏庭のすぐ側の桜並木から、沢山の落ち葉が舞い降りてきます。竹箒でパパが枯葉を集めている脇で、娘は、今度おばあちゃんが遊びに来てくれた時のために、おままごとの和食メニューを考案。「ネギトロ丼」を完成させました。こうやって集めた枯葉、昔は落ち葉焚き、なんてことができただろうけど、最近は燃えるゴミで出すしかないんだよねぇ。なんだか勿体無い気がするんだけど、腐葉土を本格的に作ろう…なんて考えると結構大変そうなので、捨てるしかないなぁ。

近所でお昼を食べて、電車で銀座に出かける。先日伺った、笠松 宏有回顧展に再訪するためです。火曜日はパパは仕事帰りで、あんまりじっくり見られなかったから、今回はゆっくり鑑賞。

前回うかがった時に見られなかった、スケッチブックをゆっくり拝見することができて、これがすごく面白かったです。画家の創作の過程がとてもはっきり見える。一つの大作を作っていく上で、全体の構図や色のバランスなどを、いくつもいくつも試し描きしている。最終的な構図とは全く違う構図の作品や、あるいは構想だけで捨てられてしまったものもある。この作品が完成された姿も見てみたいなぁ、と思わせるものもあったりして、実に面白かったです。作品の一つ一つを作り出す過程が、まさに「積み重ね」である、ということ。何もない所から、突然偶発的に完成品が飛び出すわけじゃない。そんな当たり前のことを改めて確認した感じがしました。

そのまま、娘と二人で銀座の歩行者天国をぶらぶら。広い道を両手を大きく振って歩くと実に気持ちいい。ヤマハまで行って、娘は鉛筆やらクリップを、パパはイタリア歌曲集を買いました。娘はオペラの棚を眺めながら、「あ、セヴィリアだ。あ、フィガロだ。あ、トロヴァトーレだ」と喜んでおりました。かなりマニアックな子供だ。

土曜日の夜、娘が急に「ちょっと奥歯がぐらぐらする」と言い出す。パパが覗いてみると、大きな虫歯を発見。素人目で見ても随分大きな穴が開いている。虫歯が大きくなってムズムズし始めたのを、ぐらぐらするような感じに思ったんでしょうね。「月曜日に歯医者さんに行った方がいいね」と言って、そのまま寝たのだけど、夜中になって、「歯が痛いよぉ」と泣きながら目を覚ましてしまいました。一度神経まで届いてしまうと早いんだなぁ。慌ててタウンページで、歯医者さんを調べたら、近所の歯医者さんが日曜日も診療しているという。意外と、日曜日も診療してくれる歯医者さんって多いんですね。タウンページに結構たくさん掲載されている。「明日の朝になったら電話してあげるから」と、冷却材をほっぺたに当てて冷やしながら、なだめなだめ寝かしつけました。

日曜日の朝はそんなこんなで二人ともお寝坊。10時過ぎに起き出して、歯医者さんに電話して診療時間を夕方に確保。とりあえず娘の歯痛も治まっているようなので、予定通り、車で調布駅前のPARCOに行き、デジポケで予約しておいたチケットを引き取ったり、ご飯を食べたり。その後、府中市美術館までドライブ。

以前の日記でも書きましたけど、府中市美術館は、娘が夏休みに行った所。パパは初めて行ったのだけど、本当にゆったりして、きれいな美術館です。企画展では、「府中ビエンナーレ」という展覧会で、これもすごく面白かった。娘は常設展のフット・ペイティングの絵と、企画展で、陶器の小さなかけらから、もとの容器の形を粘土で想像しながら再生する、という作品群が気に入ったそうです。牛島憲之記念館の絵も、どれも優しい絵でとても気持ちよい。

好天に恵まれ、府中の森公園で、バトミントンのおもちゃを買って遊ぶ。汗だくになって大はしゃぎした後、そのまま帰宅、歯医者さんへ。娘は全然泣かずに、歯に詰め物をしてもらいました。「後で麻酔して、神経を抜きましょうね」と言われる。大変だぞ。

家に帰って、夕飯はお好み焼き。ちょうど食べ終わったくらいの時間に、女房が合宿から帰宅。玄関先で娘を抱っこした途端、女房が、「なんだか体が熱いよ」と言い出す。

慌てて熱を測ってみたら、37.8度もある。もともとちょっとゴホゴホと風邪気味だったところに、一杯外で遊んではしゃぎすぎちゃったかな。娘は大泣き。パパと二人でとっても楽しかった週末にオミソがついちゃった気分だったんでしょう。とにかく早く寝て、早く治そうね、と、すぐ寝かせる。

今朝方、起きぬけに体温を測ってみれば、38.4度。これは学校はお休みしないと、と言うと、娘は再び大泣き。1年生は絶対に皆勤するんだ、と張り切っていて、1学期も一度も休みませんでしたから、学校をお休みするのがすごく悲しくて、折角週末が楽しかったのに、という思いも加わって、「学校に行きたいよぉ」とママに抱きついてワンワン泣いてしまいました。

今日無理をして学校に行っちゃって、風邪がひどくなったら、もっと長い間学校をお休みしないとダメだぞ、とか、もし肺炎なんかになっちゃったら、病院に入院しなきゃいけないんだよ、などとなだめすかして、なんとか諦めさせようとしたのですけど、どうも諦めきれなかったらしく、「もう一度体温測る!」と体温計を入れてみれば、こんどは37度。執念と言うかなんというか。朝の寝起きは体温が上がる、というのもあるようなんだけど、子供の熱はよく分からんです。とりあえず、学校には行って、下校後、お医者さんに行くことにしました。娘は一転、おお張り切りで学校に出かけていきました。

何にも決まったイベントがあるわけじゃないのだけど、なんとも盛りだくさんな週末。舞台の準備でばたばたするのも楽しいけど、こういう週末もいいやねぇ。