Merry Christmas & Happy New Year!

ちょっと遅ればせですが、今日は先日のクリスマスディナーの話を。

昨年のクリスマスは、女房と娘はまだアメリカにいました。アメリカの家にある大きなオーブンを使って、まる鳥一羽を丸焼きにするクリスマス料理に初挑戦。これが結構うまくいったので、今年は日本で再挑戦してみよう、という話になる。我が家の電子レンジのオーブン機能を使えばうまく焼けるのじゃないか、ということで、トライ。その間、パパと娘は久しぶり(3年ぶり)に、恒例にしていたクリスマスケーキを作る。


今年はいちごのショートケーキです。


前菜は、これもアメリカで覚えたピンチョス。本当はスペインの料理らしいんですが、アメリカはホームパーティの文化があり、こういったフィンガーフードのバラエティが多いし、そのための小物もたくさんあります。


来ましたメインの鳥の丸焼き。

鳥は調布のパルコの地下で買ったのですが、販売員のお姉さんが、「丹波の黒鶏です」と薦めてくれたんだって。確かに足が黒い。それだけじゃなくて、妙に足が長くてスタイルがいい。詰め物は栗ときのこのおこわでした。鳥は前日の夜から一晩塩水にしっかり漬け込んで、味がしっかりしていて美味しかったです。この味付け方法は、サンクスギビング休暇で女房がボストンに遊びに行った時に、ボストン在住のガレリア座訳詞家Mさんに習ったものなんだそうです。


今年のサンタさんからの娘へのクリスマスプレゼントは、「チェキ」というポラロイドカメラ。娘は大喜びで、家の中の色んな小物を撮って遊んでいます。

さて、思い起こせば、その年一年の色んな出来事の中から、もっとも心に残った出来事を3つ挙げる、というのが、以前からのこの日記の恒例でした。アメリカに行って生活が激変し、そんな余裕もなかったですが、今年はそれも復活したいと思います。

1番目は、やっぱりなんといっても、米国滞在から家族3人そろって帰国してきたこと。あっという間の短い滞在ではありましたが、単身赴任・逆単身赴任の期間も含めると丸々二年間、アメリカに生活の拠点をおいての暮らしでした。だらだらと無為に数年間を過ごすより、短い、と分かってからの半年間は特に、むさぼるようにNY近郊の暮らしを楽しんだ時間だったような気がします。世界中の人たちを魅了してやまないNYという街の厳しさ、優しさ、そして何より、異文化を抵抗なく飲み込んでいくその包容力に圧倒されながら、こんな生活もあるんだ、という新鮮な驚きに満ちた2年間でした。そして逆に、自分が住んでいる、東京や調布、という街の素晴らしさや魅力にも気づかされた体験でした。

地元の合唱団でしっかり歌をやろう、と改めて思ったのも、そういう異文化体験が基になっているかもしれません。2番目に大きな出来事は、府中の合唱団麗鳴に再入団して、定期演奏会で歌うことができたこと。この麗鳴の活動を通して、府中や多摩地域の合唱に関わる人々のつながりに触れることができたし、何より、もう一度自分の声や音楽に対してまっすぐ向き合うことができたのがうれしかった。歌の実力は全然停滞していて、なかなか上のレベルに到達していけませんけど、自分の課題にしっかり向き合って向上していければ、と思います。

3番目は、娘の中学校入学を挙げたいと思います。短期間の受験準備期間、それもアメリカでの塾通いというハンデを克服して、自分の希望する学校に入学してくれたうちの娘の頑張りに本当に感謝です。短かったアメリカ滞在を最高の形で締めくくってくれたのが、女房のジュリアードでの単位取得と、娘の中学合格でした。来年の4月には後輩も入学してくるね。髪をばっさり切って、今日も青山のラルテさんでボーイッシュさに磨きをかけてきた娘ですが、後輩に慕われる頼りになる先輩になってくれたらいいな。

サンディのNY襲来や、政権交代や、隣国からのミサイルだの領空侵犯だの、いろんな不穏な動きもあった2012年。来年は私も48歳の年男。一年間お世話になった皆様方、ありがとうございました。来る2013年がみなさんにとって、幸多い一年でありますように。