幼稚園のママさんたちって、すごい。

娘の幼稚園生活もそろそろゴールが見えてきました。明日はクリスマスお遊戯会、というイベントで、年長組さんは「聖劇」をやります。キリスト生誕劇ですね。娘は合唱隊と「解説」という役回り。そろいの衣装を着てのリハーサルも無事終り、あとは本番を待つばかり、です。

3年間の幼稚園生活の中で、女房の「ご近所のママさん」ネットワークが随分広がりました。色んな話を聞くのだけど、結構びっくりするのは、「ママさんの底力」です。NHKに似たような名前の番組がありますが、意識してます。はい。

女房は幼稚園のママさんコーラスでも歌っているのですが、本番前になって、団員さんたちが胸にお揃いの小さなクリスマス飾りをつけている。見ると、きれいなビーズ飾りなんですね。それこそちょっとした小物を扱っているお店に並んでいるような、可愛い飾りなんです。「おそろいで買ったの?」と聞くと、「xxちゃんのお母さんが、ビーズ細工が趣味で、作ってくれた」と。

同じような話が一杯あるんです。女房が着物を着て大きなパーティに出る、というので、「yyちゃんのお母さんが家に来るの」。なんで?「yyちゃんのお母さん、着物の着付けの免状持ってるのよ」。舞台の衣装を少し細工したいということで、「zzちゃんのお母さんの家に行って来る」。な、なんで?「zzちゃんのお母さん、洋装の仕事を昔やっていて・・・」

先日も、卒園記念の品をどうしようか、という話をしていたら、「ppちゃんのお母さんが、『こんなのどうかしら?』って、すごく可愛いイラスト付きの写真立てを作ってきてくれた」んだって。プロはだしの出来に驚愕していたら、「私、昔イラストレーターの事務所で働いてたの」だそうです。うひゃー。

日本が少子化の中で、労働力不足になってくる、という話がありますけど、その解決策として、女性の労働力をいかに活用するか、というのが、大きなテーマになっていますよね。もちろん、基本の社会構造や、女性も含めた日本人の意識改革が進まないと、中々前進しない議論ではある。でも、こういう「スーパーお母さん」たちの話を聞いていると、家庭の中に埋もれてしまっているたくさんの才能があるんだなぁ、と感心します。「スーパーお母さん」たちの才能を結集すれば、なんだかすごく楽しいことが一杯できる気がするんですがね。問題は、そういう才能を「結集する」ためにも、ノウハウや才能が必要、ということ。随分前のこの日記にも書きましたけど、こういう「コーディネイト」能力や、広い意味での「編集」能力というのが、今とても求められているような気がします。