クリスマス前後のいろいろいろいろ

このところ年末に向けて色々ばたばたしていて、なかなか日記の更新ができておりませぬ。すみません。いつもの1年の振り返りの前に、クリスマス前後の色々なイベントをまとめて羅列しておきます。
 
19日、毎年お世話になっている大田文化の森合唱団の演奏会を舞台監督としてお手伝い。

今回は、この合唱団が3年がかりで取り組んできたロッシーニの「小荘厳ミサ」全曲と、高田三郎の「水のいのち」全曲、という、非常に意欲的な選曲。正直、若い合唱団でも体力的にものすごくキツイ選曲だと思うのに、この合唱団はかなりご高齢の方(失礼)が多いので、裏方としては、皆さんの体力維持に一番気を使う。実際、18日の前日リハーサルでは、短時間に集中して全曲通したものだから、2名ほど体調を崩されてしまい、本番に乗れない、という方が出てしまいました。スケジュール的にやむを得なかった部分もあるんだけど、もう少し考えてあげられればよかった。

本番では、最後のカーテンコールの段取りで出演者への連絡ミスがあり、花束を受け取れない方が出てしまいました。なかなかノーミスの演奏会ってのは難しい。ステージ自体はとてもいい仕上がりだったんですけどね。

事前の打ち合わせで練習にお邪魔した時に、「水のいのち」を少し歌わせてもらったりしました。大学時代に一度歌っている曲なんですけど、本当にいい曲。いい曲っていうのは、何度歌っても新しい発見があるもので、以前歌った時とは全然違うフレーズのつかみ方とか、そうか、ここが勝負どころだ、というポイントの発見とか、色々新たな発見があって面白かった。でもそれって、大学時代から25年以上、歌を続けてきたこととか、辻正行先生が指揮する大久保混声合唱団の「水のいのち」(涙なしには聞けない名演!)を聴きこんできた、という、経験の蓄積の賜物だったりするんだよね。あんなにペラペラしたオペラをいっぱい書いてたロッシーニが、「小荘厳ミサ」の「Agnus Dei」のアルトソロに「Dona Nobis Pacem」と絶唱させるに至ったのも、彼自身の人生と経験の蓄積のなせる業なんだと思う。それにしても、「水のいのち」の「雨」ってのは、超絶的に難しい曲だなぁ。学生時代は愛唱曲みたいにちゃらちゃら歌ってたのに。
 
22日は、年明けのガレリア座公演「ウィーン気質」の本番会場に行き、事前打ち合わせ。

神楽坂にある牛込箪笥区民ホール、というホールが、今回の本番会場。キャパが400名弱、というちょうどいいサイズのホールです。新宿文化センターの大きなホールと違って、客席の後ろまでしっかり見渡せる感覚がいい。お客様と舞台が一体になった、いい公演になればいいな、と思います。舞台スタッフの方もとても感じのいい方。これくらいのハコは気持ちがいいねぇ。

今回、オペラ舞台の舞台監督のカンを取り戻すためのリハビリ公演、という感覚で、ジタバタやっているのですが、おかげで、いくつかの重要な要確認ポイントを見逃していたりして、あとで結構慌てる。団員さんやY氏にフォローしてもらって何とかなっていますが、頑張らないと。
 
23日は、神奈川県藤野芸術の家で、「ウィーン気質」のGP(いわゆる通し稽古)。

この藤野芸術の家、という場所は、とても立派なホールがあって、舞台面を降ろしてフラットにすることもできるし、付帯設備の使用料なども安いし、スタッフさんたちもとても気持ちよく仕事をしてくれる、本当にいい場所です。ここのホールもなかなか素敵なホールなんだよね。大田文化の森合唱団の演奏会があった大田文化の森ホールもそうだけど、200〜400人くらいのサイズのホールっていうのは心騒ぐものがあるなぁ。こういう場所で、大船渡でやった「蔵しっくこんさーと」みたいな密度の濃いサロンコンサートやりたいなぁ。

GPでは、本番さながらの舞台に出演者にもスイッチが入ったみたいな感覚があって、以前見せてもらった通し稽古よりもかなりテンションが上がってきた感じ。ちょっとスイッチが入るのが遅かった感があるので、年末年始にしっかり各自でおさらいをして、年明けにはぐぐっとラストスパートかけられるといいね。
 
24日、家族でクリスマスパーティ。先日の娘のバースデーディナーが楽しかったらしく、今回も女房の手作りディナー。クリスマスケーキは娘が一人で手作りしました。今回も写真入りで。
オードブルです。
パイ包みのスープ
メインディッシュはやっぱり鳥の腿肉
娘が一人で作ったケーキだよん。

娘は、「サンタさんにプレゼントをあげるんだ」と言って、「食べてください」という手紙つきで、玄関先にチョコレートを置いて就寝。朝パパが起きてみたら、チョコレートを食べた跡があって、娘が書いた手紙の余白に、英語でお礼のメッセージが書いてありました。今年のサンタさんのプレゼントは、娘がお願いしてあったポンポネットのバッグ。サンタさんも毎年毎年お疲れ様です。
 
27日、パパと娘はガレリア座の通し稽古と忘年会。女房は、年明けの「アドリアーナ・ルクブルール」のドレスリハーサルと忘年会。ガレリア座の通し稽古はまだまだ課題山積ではあるけど、結構いい感じの部分も出てきた。女房は、「アドリアーナ」の稽古がものすごく楽しかったらしくて、忘年会も盛り上がったそうです。主要キャストの実力・仕上がり共にすごく高レベルだそうで、「絶対お勧めの舞台だよ!」とのこと。1月9日(土)府中グリーンプラザにて、お暇な方は是非足を運んでくださいませ。