みんなでセメント買って、というのは無理だが

今日は久しぶりに震災関係のことを。

以前この日記で、震災当日から新聞を発行し続けた大船渡の地元新聞、東海新報の記事を紹介しましたが、とうとう、この会社のホームページが更新され始めました。一方で、胆江日日新聞のHPで東海新報の記事を紹介しているページもまだしばらくは生きており、4月17日までの記事を読むことができます。

東海新報のHPはこちら→http://www.tohkaishimpo.com/
胆江日日新聞のHPはこちら→http://www.tanko.co.jp/tokai.html

そこでアップされていた新聞記事をちらりと見たら、大船渡の基幹産業の一つである太平洋セメントが、自社の設備を三陸近辺のがれき処理のために稼動させる、という。塩分を含んだがれきは設備を傷めるリスクがあることを承知で、地元の産業を守り、復興を促進するための決断とか。
 
以下、一部引用・・・
安藤工場長は「1日にどれくらいのがれきを受け入れられるかはまだ分からない。さまざまな障害は考えられるが、11月中旬の再生産を一つの目標として頑張っていきたい。早期に立ち直り、復興資材として当社のセメントが活用される形を目指す」と話している。
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大船渡の基幹産業は、漁業と観光と太平洋セメントで、全てが大きなダメージをこうむった現在、太平洋セメントもついに撤退するのでは、との説もあり、なんとか踏みとどまって欲しいと祈っておりました。経営陣の英断に感謝と拍手を送りたいと思います。この日記で別に紹介したさいとう製菓の「かもめの玉子」は、4月29日に営業再開。余震による停電にも見舞われるなかでの再起には、どれほどの苦労があったか。女房の実家からは、復興のために苦闘する地元の厳しさが伝えられていますが、こうやって地元の産業が一つ一つ復活していくことが、何よりも力になっていくと思います。みなさんも街角で太平洋セメントのセメント袋みたら是非一袋買ってやってください、というのは無理か。