第一志望に合格いたしました

1月の半ばに、一つ合格通知をいただいた後、2月1日にもう一つの学校の受験にトライ。京王線沿線の女子校だったのですが、少し独特の入試スタイルを持っている学校で、学科試験以外にある口頭試問を重視していて、学科の実力だけでは入れない。そういう意味では、少しチャレンジにはなるけれど、有名校でもあり、生徒の自主性を重視した校風も魅力的、ということで、秋のごたごたの時から、我が家の第一志望として準備をしてきました。

試験の翌日、2月2日午後2時に、WEBをチェックした女房から、合格との知らせ。たった3か月の準備期間で、大満足の結果を出してくれた娘と、娘にぴったりの学校を探してきてくれた女房にとにかく感謝です。

口頭試問は、ピンホールカメラの原理を説明した文章や、ピンホールカメラを利用して絵を描く江戸時代の人の想像図などを見せながら、その原理などを質問していく、というものだったらしく、娘は途中まで何のことやら、という感じだったのだけど、先生からヒントをもらっているうちに「なるほど!」と納得がいき、試験というのにずいぶん楽しい時間を過ごすことができたんだって。そういう意味でも、娘にとって相性のいい学校なのじゃないかな、と思います。そんな風に思える学校に選んでもらえたことにも、ただただ感謝です。

口頭試問の最後に、先生から、「写真は心を映すレントゲン、という言葉が問題文に書かれていますが、あなたの心に残っている一枚の写真はなんですか?」と聞かれた娘は、とっさに、「大船渡の漁港の写真です」と答えたそうです。この秋ごろに、大船渡の家内の実家から、アメリカの我が家に、「気仙の惨状」という写真集が送られてきた。大船渡市内の写真店の店主、村田友裕さんが、ご自身も津波に襲われながらシャッターを切り続け、津波に襲われる前の美しい街並みと、それが津波にのまれる瞬間、そして現在の惨状を、克明に記録した写真集。娘は、その写真集に掲載された大船渡の漁港の写真を見ながら、「そういえば、小さいころ、おじいちゃんと一緒に大船渡漁港を歩いたなぁ」と思ったんだって。その思い出をお話したら、試験官の先生は、「それはいいお話ですねぇ」とほめてくださったそうです。娘はちょっといい話すぎたかな、と、逆に不安になっちゃったみたいだけど、きっと大船渡のおじいちゃんやおばあちゃんにも応援してもらった結果の、合格通知だったんだね。

明日、家内と娘はアメリカ生活の最後の締めくくりのために再び渡米。そしてこの4月から、娘の新しい中学校生活が始まります。色んなことをリセットしたこの2年間の締めくくりを、大満足の結末で仕上げてくれたわが娘に、ありがとう、そして、おめでとう。