みんなで「かもめの玉子」買ってね〜

今回の震災で結構気にしているのが、大船渡の銘菓「かもめの玉子」のこと。モンドセレクションで3年連続金賞を取ったこともある、大船渡を代表する銘菓。しっかりした味の黄身餡をケーキ地とホワイトチョコレートでくるんで玉子の形に成型したお菓子で、食べごたえがあるのにあっさりしている。岩手の女房の実家に旅行したときには、必ずお土産に買ってきた、大好きなお菓子。
 
このお菓子の誕生秘話が、製造元のさいとう製菓のホームページに掲載されています。
↓こちら
http://www.saitoseika.co.jp/story.html
 
チリ地震の壊滅的な被害にも負けずに復活したこのお菓子屋さん、今回の震災でも本店が全壊したにも関わらず、生き残った工場をなんとか再稼動させようと頑張っていて、つい先日、4月6日に、生産ラインが復活した、というニュースが流れていました。「かもめは達者だぞ、と伝えたい」という経営者のコメントを見て、ものすごく嬉しかったのだけど、その矢先に、余震による岩手県全域の再停電。大船渡は2日以内に電気が戻ったそうですけど、再稼動した工場はどうなったのか、仕入れた原材料の冷蔵は大丈夫なのか、4月20日に予定されていた本格稼動はどうなるのか、と、ほとんど自分の会社の経営状況を心配している気分で、海の向こうから、かもめの復活を祈り続けております。

海の向こうからできることといえば、祈ることだけなんですが、せっかくなので、このブログで、東京以西の人に、「かもめの玉子買ってね〜」と宣伝。自粛ムードと放射能騒ぎで消費が減退しているのは分かるんですが、東北で生産して首都圏で消費する、という構造でお互いを支えあっていたことを考えると、今、傷ついた東北を一番助けられるのは、首都圏の経済活動です。義援金もいいけど、一番ありがたいのは、東北の人たちが精魂こめて作り上げたものを買ってあげることだと思う。「かもめの玉子」だけじゃなくて、気仙沼でも、停電の中、地元の造り酒屋が井戸水でタンクを冷やして守りぬいた銘酒「男山」の新酒は、ここ数年で一番の出来だったそうな。元気なものが傷ついたものを支えなければ、全員がどんどん弱っていくだけ。同じ思いの人たちは沢山いてくれるみたいで、首都圏の東北物産のアンテナショップはどこも大繁盛、とのニュースを見ました。みんな、町で見かけたら、「かもめの玉子」買ってね!