東海新報の紙面データ

東海新報社、という新聞社があります。大船渡市内にある地方新聞社で、以前、私がこのブログに載せた、気仙第九演奏会の参加ルポを掲載してくれた新聞社です。今回の震災で、自社HPの更新ができなくなっていて、Webサイトをチェックしてみても、内容は3月11日当時のまま。当然、新聞発行なんかできる状況じゃないんだろうな、と思っていたら、実は現地では、しっかり新聞が発行され続けているそうです。新聞社がある大船渡町だって被災したはずなのに、どうやって記事を作って輪転機を回しているんだ?

しかも、その紙面を、岩手県の地方新聞協会の胆江日日新聞のWebサイトで見ることができる。町の被害情報や復興の様子、各種生活情報など、現地の方々の命を支える情報が掲載されている紙面です。「記事データ自体を直接東海新報社に出向いた際に提供を受けているという状況から、更新は不定期になります」というページ上の記述が、現地の状況の一端を伝えています。

↓こちら
http://www.tanko.co.jp/tokai.html

命と希望をつなぐための情報提供、というジャーナリズムの一番根本の所を、地元の小さな新聞社が支え続けていることに対して、心から応援の声を送りたいと思います。東海新報社の皆さん、あなた方のメッセージは、太平洋の向こうにまで届いています。東京の本社にセンセーショナルな映像を送ることしか考ていない某民放局の連中は、自分の活動をストップして、こういう地方ジャーナリストの地道な活動を支援することに徹したらどうなんだい。