こちらはすでに秋の気配です

こちらに来て一番驚いたのは、日の長いこと。朝7時前に日が上っているのは日本と同じなのだけど、夜遅くなってもまだ明るい。7時過ぎても、8時過ぎてもまだ明るい。日が暮れるのは9時くらい、という感じ。やっぱり緯度が高いんだねぇ。

それでも、7月から8月にかけて、恐ろしく暑い日が続き、夏の暑さはこちらでも同じだな、と思っていたのですけど、日本への出張から帰ってみれば、急に空気がひんやりとしている。ここ数日は毎日過ごしやすい気温が続いています。日本は相変わらず猛暑のようですが、こちらはすでに秋の気配です。2年前から赴任している同僚は、「日が短くなってくるとあっという間ですよ」という。短い夏が、もう終わりかけています。

海外で生活すること、というのは、否応でも日本の日常との違いを実感させられる体験で、その体験から、日本という国を再認識するわけですが、こちらにいても日本を感じることはあります。以前から書いているように、我が家の近くには、Mitsuwaという日本食材専門のスーパーがあるのですが、ここが昨日、夏祭のイベントをやっていた。聞けば、この季節、全米のMitsuwaで、日を変えて順にお祭りをやっているのだそうな。焼き鳥や焼きそば、ヨーヨー釣りなどの屋台が並び、着物をラフに着た外国人がうろうろしていたりする。


ウルトラマンのお面が笑える

最近マンハッタンで開催された屋台村で、日本の食材が大人気で、入場規制まで出た、とのことでしたが、集まっているお客様も、日本人は半分以下、という感じで、米国人、アジア系外国人がほとんど。でもその中で私が見た太鼓のパフォーマンスは結構本格的で、お客様の喝采を浴びていました。パフォーマの中には外国人も含まれているのだけど、大人の外国人よりも子供の日本人の方がよほど上手で、ちょっと嬉しくなったりする。


Mitsuwaっていうのはこういう場所です。

海外に住むと、日本が好きになる、という人が多いですし、確かにその通りなんですけど、どちらかというと、好きになる、というより、自分の体に染みついた日本、という国の空気や時間、そういうすべてをひっくるめた、文化、というものを否応なしに認識させられる、ということじゃないかな、と思います。昔から言われている話で、いまだに日本人がまっすぐ取り組めないでいる、「文化」ってのは何で、それをどう守るのか、ということを、海外にいると改めて考えさせられます。