一月のインプット・アウトプットをまとめて〜Angelic Voices演奏会、オペレッタコンクール発表会、娘の「第三支部生徒定期演奏会」、麗鳴・サロンコンサート・ガレリア座の練習・・・と盛りだくさん〜

ちょっと更新ご無沙汰してしまいました。ちょうど月末ということもあるので、1月の色んなインプット・アウトプットをまとめておきます。例によって結構盛りだくさんに過ごしました。

1月最初の日曜日、1月8日には、麗鳴の指揮者である中館先生が指揮されているルネッサンス合唱団、Angelic Voicesの演奏会があり、ステージマネージャーとしてお手伝い。会場になった「稲城市立 iプラザ ホール」は、若葉台駅からすぐ近くで、音の響きもとてもよく、大好きなホールです。団員さんが用意してくださった本番の進行表があまりにも完璧で、ステマネとしては何一つ苦労することもストレスもなく、舞台袖では一聴衆として、演奏会をゆっくり楽しむことができました。


というわけで、舞台袖からスマホで写真撮りまくり。こんなに楽させてもらったステマネ仕事って久しぶりだわ。

合唱をやっている人間として恥ずかしい話なんですが、ルネッサンスものには全く疎く、演奏されるどの曲も初めて聴く曲ばかり。聞いていて、この時代からこんなに色々な音楽的な挑戦や工夫がされていたんだな、というのが新鮮な驚きでした。意表を突くような不協和音が突然鳴ったり、声部の構成が一ひねりされていたり。そういう工夫の積み重ねの中で、色んな新しい音楽が生まれてきたんだなーと。

団員さんの個々の能力が非常に高い実力派合唱団で、演奏のクオリティは折り紙つき。あいにくの荒天ではありましたが、年明け早々から高レベルの演奏会をお手伝いでき、スタッフとしても充実した一日を過ごさせていただきました。中館先生はじめ、団員の皆様、お疲れ様&ありがとうございました。今後のご活躍をお祈りしております。

お好きな方のご参考までに、当日のプログラムは下記の通り。一曲だけ現代曲が入っていますが、違和感なく楽しめました。

オープニング
・W.Byrd「Laudibus in sanctis」

第1部
・O.Lasso「Osculetur me」
・T.L.de.Victoria「Vadam et circuibo」
・A.Lotti「Crucifixus」
・E.Whitecre「Sainte-chapelle」

第2部
・T.L.de.Victoria「Regina caeli」
・G.P.da.Palestrina「Magnificat」「Nunc dimittis」
・W.Byrd「Nunc dimittis」
・P.Philips「Ave regina caelorum」
・O.Lasso「Ave regina caelorum」
 
1月21日には、先日アマチュア部門で入賞したウィーン・オペレッタ・コンクールの入賞者発表コンクールがありました。会場はHakuju Hall。音の響きも佇まいもとても素敵なホールで、とても気持ちよく歌えました。

自分がガレリア座でやってきたのが、オペラやオペレッタを全曲「日本語で」上演する、という活動で、日本語歌唱に慣れてしまっているのと、ウィーン・オペレッタのアリアにはテノールの曲が多く、バリトンのいい曲が見つけられなかったこともあり、コンクール予選のためにネットで見つけて自分で日本語訳詞をつけた、オッフェンバックの「ブラバントのジュヌヴィエーヴ」と、以前ガレリア座で全幕上演した、ミレッカーの「乞食学生」から、自分がやったオルレンドルフのクプレを替え歌付きでやりました。ウィーン・オペレッタコンクールで、ウィーンオペレッタの曲は予選で歌ったシュトルツの一曲だけ、しかもドイツ語歌唱は一曲もなし、というのは大変失礼なことと反省しております。


演奏会後の出演者がドレスで撮影大会。プロフェッショナル部門のみなさんは本当に素敵で、見目麗しい方も多く、客席でたっぷり楽しませていただきました。

私のパフォーマンスは、といえば、自分の勉強・実力不足を、お客様からピアニストまでいじる演出の飛び道具でごまかす、という姑息なものでしたが、幸いお客様にはご好評をいただけたようで、いやまぁよかった。そういう小手先のごまかしは長続きしませんよ。ドイツ語の歌をちゃんと勉強しないとね。
 
翌日の22日(日)には、娘の学校の音楽部が参加している「第三支部生徒定期演奏会」があり、夫婦して行ってきました。今年で39回目を迎えるこの演奏会、都内の私立の学校の音楽活動グループが集います。会場は懐かしい新宿文化センター。


プログラムの一部。若さのエネルギーをまっすぐぶつける団体、しっかり端正にまとめる団体、若干カルトっぽい団体などなど、演奏のクオリティも相当高く、それぞれの個性を楽しむことができました。


トリを務めた娘の音楽部は、文化祭でも演奏した「韃靼人の踊り」を披露。娘のこの一年の音楽部での活動を象徴する曲。文化祭での演奏も決して悪くないと思いましたが、あれでは全く満足できなかった、と、リベンジに燃えるソリストの熱演もあって、安定感がありつつ疾走感も失われない、端正にまとまりながらもしっかり個々の音の粒が立っている、とてもいい演奏になりました。他の学校の先生方にもずいぶんお褒めの言葉をいただいて、娘も達成感があったようです。
 
合唱団麗鳴では、2月26日にある「東京春のコーラスコンテスト」、いわゆる「春こん。」に向けての練習が佳境に入ってきました。人数の関係で2つの小グループに分かれて出場するのですが、人数が少ないので個々人の歌唱力も問われるし、アンサンブル力も問われる。歌うのは、北川昇さんが大学合唱団向けに、と書かれた、「今日も」というアカペラ合唱組曲から。簡素で平易な言葉ながら、日常の一場面が、時折ぎょっとするような切り口で鮮やかに切り取られていて、北川先生のクリアな和声の中に少しひねりの加わった曲とともに、印象に残るいい曲です。なんとかこの曲のメッセージをしっかり客席に届けられるといいな。
 
5月14日に、自分で企画しているサロンコンサートを開催することにしていて、その第一回練習を先日、29日に開催。毎度お世話になっている小澤佳奈さんのご自宅にお邪魔しての初練習、居心地のいいお部屋と、佳奈さんの心地よい伴奏、そして気の置けない仲間とのみっしりした時間を過ごす。

同じ29日の夜には、11月のガレリア座公演「ホフマン物語」の練習も始まりました。本番舞台の高揚感があるから舞台活動を続けているんだけど、作っていくプロセスも楽しい。しんどいこと、悩むことも多くて、楽しいばかりじゃない、苦しいこともいっぱいあるけどね。自分のベストを一期一会のお客様に届けられるように、今年もまた、挑戦を続けていく一年になりそうです。