週末の活動

週末の活動を日記風に。
 
金曜日の夜、会社の組織改正の関係で、部長さんや新任のグループリーダさんと一緒に飲む。東京ドームが窓から綺麗に見える店で、なかなかいい雰囲気。仕事の飲み会でなければより一層よいのだけど。

金曜日の夜から、S弁護士一家が我が家に遊びに来てくれる。ご主人は土曜日の朝から参加で、先にC子さんと息子さんのK太郎くんが泊まりに来る。例によって朝の3時過ぎくらいまで、色々とだべる。面白かったのは、女房が言っていた以下のような話。

「今度、『ファウスト』をやるんだけど、フランスものってね、ソプラノの最高音がHのことが多い気がするんだよ。でもね、イタリアものの最高音はBのことが多いんだ。このHとBの間には、ものすごく高い壁がそびえているんだよね。」

「フランスものには、シャープ系の調性が多い気がする。イタリアものはフラット系が多い気がするんだね。それが色合いの違いを産んでいる気がする。」

このあたりの音の感覚については私はちんぷんかんぷんなんだけど、なんだか面白い話だなぁ、と思って聞いていました。
 
土曜日の朝、合流してきたS弁護士と一緒に2家族でのんびり。K太郎くんもご機嫌。近所の武蔵野の森公園(飛行場の側にあるので、「飛行機公園」と呼んでます)に行ってきました。娘と一緒に、キャッチボールやらフリスビーやらサッカーやら、日ごろ使っていない筋肉を使う。おかげで月曜日は腰痛が出て、今朝からコルセットです。情けない。

土曜日の夜、ガレリア座の練習へ。私にとっては初めての演出練習です。練習開始早々、演出家のY氏が、私の娘のところに「H子ちゃーん、話があるんだけどー」と近づいてくる。娘は最初は笑っていたのだけど、Y氏が近づいてくると泣き出してしまって、パパにしがみついてしまいました。パパが代わりに話を聞きましょう、ということで聞けば、「ファウスト」の一場面で、子役として出演して欲しい、というお話。「いいですか?」と娘に聞くと、泣きながら小さく頷く。

練習が終わってから、娘に、「なんで泣いちゃったの?」と聞いたら、別に、舞台に立つのがいやだ、ということではなくって、「Yさんの切羽詰った顔が怖かったんだもん」とのたまう。思わず笑ってしまう。後で色々聞いてみると、ちょっとだけの出演、とはいえ、舞台上でそれなりの時間、それなりにきちんとした演技をしないといけないようなので、これは意外と大変だぞ、と女房と言い合う。前回の「エレーヌ」の時のように、出てきて、ただ舞台の真ん中に立つだけ、というわけにはいかない。親としては、演技指導とまではいかないまでも、ちゃんとした演技プランを作ってあげないといけないぞ、と思いました。子供は大人と違って、アドリブが効きませんからね。子役は娘も含めて3〜4名くらい、という話なので、出演者が決まったら、それぞれの役割分担も含めて組み立ててあげないと。

演出練習は、私の登場のアリアから、剣のコラールに至る部分。これで、私の登場シーンの半分の演出がついたことになります。いつものプロジェクトに比べると非常に早いペースである。かなりシンプルな演出で、歌にきっちり集中できる感じです。
 
日曜日、娘を塾の春期講習に送り出し、小松菜の間引きをしたり、のんびり過ごす。夜、ガレリア座のオケ練習に参加。レチタティーボ練習、ということで、かなり細かい部分のおさらい。

ファーストバイオリンが、コンミスのY嬢しかいなくて、セコンドバイオリンが3人くらいいたのだけど、コンミスのY嬢がすごく頑張っていて、音量的に全然負けていない。弦楽器って、きれいな音を出す、というのも難しいと思うのだけど、大きな音を出す、というのにもテクニックがいるんだね。面白いなぁ、と思いながら聞いていました。

桜はまだ3分咲きだけど、「ファウスト」はかなり形が見えてきました。まだまだ歌いきれない部分が沢山ある。娘の出演も嬉しいことではあるのだけど、一つ大きな課題をもらった感じ。ピアノの発表会みたいな家族イベントとは訳が違う、お金を払っているお客様に見ていただく舞台に参加させるのだから、親としても緊張します。家族そろって、しっかり仕上げていかないと。