最近本当に更新が滞っていてすみません。帰宅するとPCに向かっていたのが、iPadMiniをいじる時間の方が長くなってしまって、なかなかブログを更新できないでいます。まぁ更新するようなネタもそんなにない、というのもあるんだけど、とりあえず、最近の日常生活の様々を書き散らしてみましょうか。
・ガレリア座は歌う曲が少ないんだけど、それがどれも難しいっす。
ガレリア座が4月29日にサントリー・ホールで演奏会をやります。10周年記念公演同様のガラ・コンサート。あれからもう10年たったんですねぇ。私個人は、といえば、今回は出演順の関係もあって、合唱としての参加曲も少なく、ソリストとして参加する曲が3曲、うち1曲は一言だけ、という感じ。いつものガレリア座の公演に比べると、各段に負担が小さい。もちろん、複数の出演グループのスケジュールを調整している制作方はテンヤワンヤで頑張っているんですが。
ソリストとしてもらった大きな2曲は、「運命の力」のグアルディアーノ神父とレオノーラの二重唱、それと、「カヴァレリア・ルスティカーナ」のアルフィオの登場の歌。どちらも難曲なのだけど、何より音程にすごく苦しんでいます。今までだって音程は悪かったんだろうけど、そこには踏み込まないで、声の色合いとかお芝居とかで誤魔化してきたんだよね。サントリーでは演技スペースもない演奏会形式だから、歌で勝負するしかない。そうすると、音がきちんとハマらないと、どこまでも素人芸から脱却できない。録音した自分の歌を聞いていると、無自覚で音を外しているから、音痴と言っていいくらいの状態なんだけどさ。何とかするしかないよねぇ。曲が少ない分、自分の与えられた楽曲をしっかり仕上げないと。
・麗鳴の演奏会は中々面白くなりそうです。
麗鳴の演奏会は8月末に予定されているんですけど、ドイツロマン派あり、最近楽譜が出版されたばかりの三沢治美さん編曲のポップスメドレー曲あり、N混課題曲あり、萩原英彦「深き淵より」あり、と、例によってヴァラエティに富んだ演奏会になりそう。これも練習中に自分の声を録音して聞き返したりするんですけど、へたくそだな〜と思う自分の歌に対して中館先生が出してくる指示に、すごく納得感が高いんだよね。こういう声を自分が出しているのに対して、こういう指示を出していたのか、と、録音を聞いて初めて納得したりする。音程が低い、と思う声に対しても、単に「そこの音が低いよ」と言うのではなくて、母音の響きを変えて、とか、子音をもっと意識して、といった指示が出る。「音が低い」というのは現象に対する分析に過ぎないのだけど、中館先生は常に、単なる分析ではなくて治療法を示してくる。歌い手というのは、楽器である自分の体を変化させないと声を変えることができなくて、体をどう変化させればいい音が出るのか、常に悩んでいるのだけど、その体の変化を自然に促してくれるような指示を、的確に出してくれる指導者っていうのはそうそう見つからないと思います。自分にとっては、麗鳴の練習時間が、自分の声と体に向かい合う大事な時間になっている気がしています。
・女房の本番が迫ってきました。
3月には女房は出演するオペラ舞台が二つ、一つは東京室内歌劇場の、「市場のかみさんたち」。もう一つは、東京シティオペラの「魔笛」。プロの方々に交じっての練習はエキサイティングで、日々刺激を受けているようです。「市場のかみさんたち」は、オッフェンバックの一幕オペレッタなんですが、「市場のかみさん」を男性キャストが演じる回と、女性キャストが演じる回を交互に上演する、という面白い企画で、せんがわ劇場、という、客席と舞台の距離がきわめて近いハコの特性を活かし、ハチャメチャで人間臭いオッフェンバックの世界に自分たちが入り込んだような、そんな一体感のある舞台になりそうなんだと。ちなみに、男性キャストの回は、「二丁目組」、女房の出る女性キャストの回は、「一丁目組」と呼ばれているそうな。
「魔笛」の方は、エレクトーン伴奏によるオペラ舞台、とのこと。女房はこのエレクトーン伴奏というので第九を歌ったことがあるそうなのだけど、打楽器も含めたフルオケの音を二台のエレクトーンで出してしまうのが本当にすごいらしい。女房は三人の童子の一人として出るのだけど、助演で出演してくれる子供たちがいるそうで、「本物の子供と同じ舞台に子供として出るっていうのはハンデだ」と悔しがっています。悔しがっても仕方あるまいに。
・娘は「ヘタリア」に夢中。
相変わらず歌三昧の両親を尻目に、娘は、といえば、3月の学校の音楽部の定期演奏会に向けて、チェロの練習に励んでいる・・・と言いたいところですし、チェロはチェロで頑張っているみたいです。でも、最近の娘の一番の関心事は、アニメの「ヘタリア」。イタリアとかドイツとかフランス、日本、アメリカなどの国を擬人化したこのミニアニメ、ゆるいギャグだけじゃなく、結構深いお国柄ネタ・歴史ネタまで、大人も楽しめるアニメになっている。以前から女房が結構はまっている「戦国鍋」に通じる薀蓄アニメ。娘が見ているのを脇で見ているパパが馬鹿笑いしてしまったりするようなネタも結構あります。こういう個々のキャラで勝負するようなアニメってのは、声優さんの腕の見せ所だよね。実際、キャラソングのCDとかでどの声優さんも達者な歌唱を聞かせてくれているし、どの国のキャラも個性的で面白い。ちなみに娘は生真面目なドイツの大ファン。フランスとかイタリアとかよりは全然よい趣味だと私は思う。