コーヒーを淹れる その2

以前、会社でペーパードリップでコーヒーを淹れるのが日課になった、という話をこの日記に書きました。この日課、最近ちょっとエスカレートしております。

エスカレートしたのには理由があって、わけあって会社を退職した知人が、ネット販売のコーヒー屋さんを始めたから。ペーパードリップで飲んでるんだよ、という話をしたら、是非私から買ってください、という話になり、年間契約の購入を申し込んでしまいました。

2ヶ月に1回、豆を送ってきてくれるんですが、そのたびに、私の好みや、店の入荷状況に応じて、色んな種類の豆を送ってきてくれる。そうやって飲み比べてみると、豆の種類によって全然味が違うんですね。

店のお勧めで一番多く頼んでいるのが、エクアドルのチャンガイミナという豆。お子ちゃま嗜好なので、あんまり強くないのをお願いします、と言ったら、この豆を推薦されました。酸味がほとんどなく、ソフトでマイルドな味。これ以外にも、色んな豆を選んで送ってきてくれる。モカ、マンデリン、イパネマ、キリマンジャロ・・・などなど。それぞれの豆にそれぞれの個性がある。香りがすごく強かったり、チョコレートのような味がしたり。一番そういう個性を感じるのは豆を変えた瞬間で、あ、昨日までの豆と全然違うな、と思う。そのまま数日飲んでいると慣れちゃうんですけどね。

淹れ方のマニュアル、なんてのも送ってもらって、あんまり高温のお湯で淹れない、とか、蒸らしの工程のお湯の量を少し多めにする、とか、色んな「コツ」を教えてもらっています。それでどれだけ味が変わったのか、というのを実感できるほど舌が肥えていないのだけど、単純に、上手に蒸らせると、ドリップ中の豆の広がり方がふわっとして、見た目が綺麗なのが嬉しい。

コーヒー屋を始めた知人は、昔から、「僕の夢はね、喫茶店のオヤジなんですわ」と言い続けていた男で、ネット上で夢を実現したそのパワーにも脱帽。頑張っている知り合いのお店から、とっても充実したサービスをしてもらえると、それだけで何だか自分も元気をもらえるような気がして、嬉しいもんですよね。