男の子

皇室に待望の男子…ということで、世の中大騒ぎになっておりますが、とにかく、母子ともに健やかで本当によかったです。3人目となれば子育ても手慣れたものだと思うけど、女の子と男の子は小さい頃から行動パターンが違うからねぇ。色んな意味で注目も集まるでしょうから、とにかくすくすくと伸びやかに成長されることをお祈りしております。

男女の差、というのがこれだけクローズアップされてしまう…というのも、このご家族の一つの宿命で、それをなんとか軽減してあげる意味でも、女性天皇論というのは一つの答えだったんじゃないか、という気もするんですが、そういう議論も多分先送りされるんでしょうね。ちょっとこの日記で扱うには話が政治的過ぎるんで、あんまり突っ込んだ話はしないで、ここではもっとバカバカしい話をしますが。

ガレリア座では結構団内結婚カップルがいて、そこで生まれた「ガレリアJr.」たちも結構多いんですが、これが全部男の子。なんでか分からんのだけど、女の子はうちの娘だけ。先日、この日記にも時々出てくる、S弁護士の家に赤ちゃんが出来て、今度は?と思っていたら、こちらも男の子。確か、ガレリアJr.は7人くらいいるはずなんで、男女比6:1ってことになる。うちの娘は、「Yさん(ガレリア座の主宰)にチョコあげるのは私ばっかりじゃん」とふくれっつらをしています。いいじゃないの、ホワイトデーのお返しは独占してるんだし。

一般的に言うと、男子出生率の方が女子出生率よりわずかに低いそうだし、色んな場所で聞かれるのは、「男子が少ない」っていう話ばっかりなんだけどなぁ。私の会社は通信会社なんで、でかいマイクロ鉄塔が職場の上に立ってるんですが、「マイクロ波が男性精子に影響するので、我が社の社員には女の子が多い」なんて話がまことしやかに流れております。実際私の職場でも、我が家も含めて女の子しかいない社員さんが結構いる。だからって、「そうか、やっぱりマイクロ波の影響か」なんて早合点すると大間違いで、男ばっかり4人兄弟、なんて社員さんもいるんですよ。2人目から帝王切開だったんだけど、どうしても女の子が欲しくて4人目まで頑張って、でも全部男の子で、お医者さんから「いい加減諦めなさい」って言われちゃったんだって。

知り合いの家では、女の子ばっかり3人姉妹で、おばあちゃんが男の子を育てた経験がない。ここの長女の家に男の孫ができたんだけど、おばあちゃんはこの子についているモノの扱いも分からんし、そもそも女の子よりはるかにアクティブな孫を扱いかねて、「うちじゃ預かれません」と泣きを入れてきたそうな。

全然別の話だけど、オペレッタなんぞをやっていると、いつも困るのが男性キャスト。オペラにせよオペレッタにせよ、女性キャストの数が少なくて、セリフ役も含めた男性キャストがやたら多い作品が結構ある。プリマを取り囲む男性たちの鞘当て…なんていう話が多いせいですかねぇ。そもそも、舞台活動という文化活動に参加する男性自体少ないところに、そういう作品が多いものだから、いつも男性キャストの配役には苦労するんだ。ガレリアJr.に男子が多いのは、そういう苦労を重ねてきた主宰の怨念なのだろうか。

男の子は家を飛び出してしまって全然戻ってこないからつまらないけど、女の子は何かと親のことを気にしてくれるからいいよねぇ、なんて、二人兄弟の親である私の母親はよく愚痴を言います。性別を決める仕組み自体が、ちっちゃい精子たちのかけっこ競争に依存している以上、男女産み分けってのはなかなか難しいものがあるんでしょうが、それはそれでいいんじゃないかな、という気もする。技術的には精子を分別して受精させる方法はあるみたいだけど、そこの部分は神様に任せることでいいじゃないのかなぁ。男だ女だと一喜一憂する人たちを尻目に、小さな命は産み落とされた瞬間から自分の人生をすごい勢いで歩き始める。先に立って手を引いていたつもりの親を追い越して、とっとと先を歩き始める。モノがついてようがついてまいが、そうやって歩いていく足取りに、さほど差があるわけじゃなく、親のできることといえば、小さな後姿がそうやって歩んでいく先の道が平坦であれと、ただ後ろから祈るばかりなんですよね。