リフォーム業者さんたち

娘の小学校入学に合わせ、我が家では現在、色んな部屋のレイアウト見直しや、モノの整理が順次進んでいます。娘の部屋を整理したのを皮切りに、ママの部屋、パパの部屋と見直しをかけ、家の裏に買い足した土地の工事の段取りを業者さんと相談したり、家の外壁の塗装を見直したり…

外壁の塗装、というのは、突然降って湧いた話だったんですけどね。我が家は購入して7年くらいたつ建売住宅なんですが、以前から、郵便受けに、「リフォームのご相談なら」というチラシがしょっちゅう入っていた。一度、「下水管の汚れを見ましょう」という業者さんが来て、ファイバーか何かで覗き込んで、「いやぁ、奥さん、これは汚れてますよ。なんとかしないと」とさんざ言われ、女房が、「だったらやるか」と、お金を奮発して掃除をしてもらいました。作業車が来て、下水管にウォンウォンと水を流し込み、洗浄。

でも、洗浄後、なんだか下水管からの匂いがきつくなった気がして、女房が、「?」と思っていたら、同じ業者の別のセールスマンがやってきて、「ちょっと下水管の汚れを見せてください」と。女房が、匂いの原因を調べてもらおうか、と見てもらったら、「いやあ、汚れてますねぇ。これはなんとかしないと」と、同じセリフを言う。女房ブチギレて、

「じゃ、やり直してください」

業者さんはモゴモゴ言いながら帰っていったそうですが、そういう経験があったから、もともと、「リフォーム業者」という人種には信用を置いていないんです。そしたら、つい数ヶ月前、我が家の隣家が、外壁の塗りなおしをし始めた。その工事をやっている業者さん(A社としましょうか)が、また激しい営業をかけてくる。

「建売住宅で6年〜7年たつと、外壁の傷みがひどくなってきます」
「今なら、お隣で使っている足場をそのまま利用できるので、8万円近くお安くしますよ!」

そのセールス・トークに乗せられて、並びの家が次々に外壁の塗装を始める。別のご近所さんまでが、「お宅はやらないんですか?やった方がいいですよ」とセールス代行のようなセリフを言い始める。挙句にこのA社さん、「ちょっとお見せしますよ、ひどいですから!」と、我が家の裏手に私を連れて行き、そこの壁を指差して、「ほら、こんなにヒビが入っている!これはひどい!」「先日見たxxさんのところよりもよっぽどひどいねぇ!」などとおっしゃる。言えば言うほど、こちらはなんだか醒めてくる。ほんまかいな。

「今ならとにかくお得です!」と、外壁工事の見積りを(頼みもしないのに)置いていってくれました。外壁の塗り替え時期であるのはそうなんだろうけど、このA社さん、信用できるのかしらん。とりあえず、別の業者さんにも見積りをお願いしてみよう、と、思い立つ。

もともと、我が家の住宅を建ててくれた建築会社が、メンテナンス専門の子会社を傘下に持っていて、我が家の裏の土地の工事や、扉の修理など、メンテナンスやリフォーム工事は一切合財この業者さんにお願いしているんです。その業者さんに見積り依頼してみたら、A社さんより10万円近く安い見積りを出してくれました。全然お得じゃないじゃん。もちろん、工事時期とか、色んな要素があったんじゃないか、とは思いますけどね。

一戸建てというのは、マンションなどと違って、家のメンテナンスや管理を自分でやらなきゃいけないのが結構大変。昨今話題の悪質リフォーム業者ではないにせよ、こちらの都合やニーズにあった対応をきちんとしてくれる業者さんを選べるかどうか、というのが、大事になってくるみたい。

面白いのは、同じ時期に分譲された我が家のある一角、いまやすっかり「リフォームブーム」になってしまいました。外壁の塗装見直しだけじゃなくって、玄関周りを作り直したり、色んな工事が進んでいます。我が家のお世話になっているリフォーム業者の営業の方に聞くと、「一軒受注したら、ご近所を攻めるってのが、リフォーム営業の常道ですからねぇ」とのこと。なるほどねぇ。