ついに

我が家の洗濯機、ドラム式で乾燥までできるやつが欲しい、という女房のリクエストにより、数年前に購入したのですが、どうも最近調子が悪い。洗剤投入口のトレイが変形してしまって、こつを知っている女房以外の人間が洗剤を入れようとすると二度と再び収納できない。正面のガラスもひびが入っている(洗濯自体に問題はないようなんだけど、気持ち悪いよねぇ)。そもそも、洗濯物の仕上がりがあんまりよくない。乾燥機能も弱くなってきて、仕上がったシャツがどうもくすんできたり、湿ってたりする。

これは新しくしたほうがいいよ、と、2年くらい前に夫婦で言い合ったところで、まだ幼稚園だった娘が、「うちの洗濯機さんを換えちゃやだぁ」と大泣き。思わずそのお話を童話に書いちゃったりしたので、余計に買い換えづらくなってた。なんとか2年間、我慢して使ってたのだけど、さすがに我慢ができなくなり、恐る恐る娘に、「買い換えてもいいかい?」というと、昔の大泣きがウソのようにけろりと、「いいよ!」だって。

てなわけで、この冬のボーナスでもって買い換えました、洗濯機。新宿のヨドバシカメラで購入したのだけど、白物家電のフロアに入った途端、あんまりにも大量に洗濯機が並んでいるのにクラクラする。ドラム式も、最近のはすごく性能がいいみたいなんだけど、女房がなんとなく懲りてしまっていて、一槽式の縦型洗濯機を購入しました。今日納入。女房は大喜びです。

家電製品のフロアでは、他にも、冷蔵庫を見てみたり、電子レンジやら炊飯器なんかも眺めたりしたんですけど、なんだかどれもこれもすごい高性能になってるんですねぇ。我が家はかなり物持ちがいいもんですから、家電製品なんかもほとんど買い換えたりしないんですけど、女房は「最近の炊飯器ではパンが焼けるのか!?」などと眼を輝かせておりました。洗濯機にしても、「9年前の同性能の機種に比べて、xx%の水道代節約!」なんて、買い替えを促すあおり文句がいっぱい。でも、こういう使うんだか使わないんだか分からない「最新機能」満載の新製品とか見ると、なんだか気分が萎えちゃうんだよなぁ。

「この機能は、大体6年くらいはもちますけど、6年もたてば普通買い替え時期ですからね」なんて店員さんが平然と説明するのを聞いていると、「えー、6年しかもたないの?」って思っちゃうよね。実際、我が家のドラム式洗濯機も6年くらいしかもたなかったんですけど。それでほんとにいいのかなぁ。

家とかじゃないんだから、電化製品に「長持ちする」なんて機能を求めるなよ、といわれるとつらいんだけど、その「家」ですら、築10年が建て替え時期、なんて言われたりしますよね。消費が経済を活性化させること、すなわち、「買い替え」促進こそが経済活性化に必要、というのは分かるし、「もったいない」という言葉が経済活動を阻害する・・・という側面はあるんだろうけど、それにしても、「もったいないなぁ」って思っちゃう。「もっと長く使えるものがいいよなぁ」って。

そんなこと言ってる私ですが、女房にはしょっちゅう、「あなたは電化製品の扱いが荒い」と怒られてます。実際、私が扱っている家電製品はほんとにすぐ壊れちゃう。「もっと大事に使えばもっと長持ちするのに」、と言われるんですが、本人にはあんまり手荒く使っているつもりはないんだけど・・・なぜなのだろう。家電メーカーも、ユーザが私みたいな連中ばっかりだったら、安心だろうねぇ。