二日酔いです。

この週末、「モンマルトルのすみれ」の最終練習。今週末はいよいよ本番です。数ヶ月お付き合いしたこのオペレッタとも、もう残りわずかでお別れ。いまだに色んなところが崩壊したり、崩壊しそうになったり、なんとも危うい舞台ではありますが、残された時間、そういう脆い部分をできる限り丈夫にしていくシミュレーションを重ねていきたいと思います。

前回の「乞食学生」の練習のとき、直前に、ビデオに撮った練習風景を再確認する、というチェック方法が結構役立つ、という話を書いた記憶があります。でも、これだけ直前になってくると、ビデオを見直す、という時間も勿体無くなってくる。ビデオなどの「第三者的な視点」での確認というのは、自分が意識できていない動きの癖とか、音程の悪さとかを確認するためにはとても有効なんですけど、そういう「無意識の部分を意識化する」作業自体はかなり早い段階で終えてしまうのが理想なんだよねぇ。あとは、意識化された自分の動きや歌唱が、全体の流れや、歌のフレーズの中で、きちんと機能しているかどうか、それが機能していないとすれば、どう修正をかけたらいいか、という作業の方に、重点を置いていきたいところ。全ての演技や歌唱を意識化した上で、様々な試行錯誤を加えて、その場面にもっともふさわしい表現形態を探していく作業。

そういう作業は、頭の中で、自分の演技や歌唱を吟味していくシミュレーションを何回も重ねる、というのが一番有効なような気がする。あそこで自分がこう動いたら、お客様にはどう見えるだろう。あそこで自分がこう動いてしまうことで、本来舞台上で一番目立たないといけない部分の邪魔をしてしまうことはないだろうか。ここで、自分が立つべきベストポジションはどこだろうか…

セリフ回し、歌のフレージング、以前にもらった色んなダメ出しを一つ一つ確認しながら、頭の中で舞台を最初から何度も上演してみる。その作業をどれだけ強固な想像力を持って繰り返すことができるか。それが、残された1週間の最大の課題です。

なんて偉そうなことを言っておりますが、昨夜の最終練習終了後、午前1時まで飲んだくれた挙句に、タクシーで深夜帰宅、そして朝8時30分には出社、ということで、実質睡眠時間は3時間。当然のように酒が残っていて、会社ではほとんど使い物になっておりません。年度末なんだからね。何かと忙しいんだよ。浮かれて歌って踊ってる場合じゃないんだよ。お父さんは家族を養わないといけないからね。「はるのきっす〜」なんて言ってる場合じゃないんだよ。「からんぼり〜な〜」なんて歌ってる場合じゃないんだってばよ。なはははは。