フィギュア・スケート全日本選手権

あれだけ話題になっていたので、思わず録画して見てしまいました、女子フィギュア・スケート全日本選手権浅田真央さんはやっぱりいいねぇ。私が否定しようもないロリコン嗜好である、というのはまぁ別としてもさ。しかしこんなに人気が出てしまうと、絶対にヘンなスキャンダルだのプレッシャーだの中傷だのが飛びかかってくるんだろうなぁ。安藤美姫がつぶされたみたいに、真央さんもつぶされないといいけどねぇ。それにしても浅田舞さんは美人の上になんて優雅なスケーティングなんでしょ。すごい姉妹ですねぇ。

面白いなぁ、と思ったのは、出てきた選手が、きれいに「芸術家タイプ」と「体育会系タイプ」に分かれること。ここで言う「体育会系」というのは、氷の上で観客にどう見られるか、ということについての意識よりも、自分の肉体の技の限界に挑戦していく「根性」とか「気合」の部分を強く感じるタイプのことです。「芸術家タイプ」の代表には、神がかり的な演技だった村主章枝さんが入るだろうし、「体育会系」の代表には、顔つきからして周囲を威圧している感じの荒川静香さんが入る。その他の芸術家タイプといえば、あまりに美しすぎる浅田舞さん、体の柔らかさ、しなやかさが見事な中野友加里さん。ぴょんぴょんジャンプを飛んじゃう、浅田真央さんなんか、体育会系に見えるかもしれないけど、あの笑顔のアピールの仕方や、フィニッシュの姿勢の見事さ、長い手足をきれいに見せる美しいスピンとかを見ると、やっぱり「芸術家」タイプじゃないかなぁ、と思う。恩田美栄さんなんか、もう典型的な「根性スポーツ少女」だよねぇ。

フィギュア・スケート、というのは、ソルトレーク五輪で採点を巡ってスキャンダルにまみれましたよね。実際、素人が見ても、採点の基準がよく分からない。澤田亜紀さんの方が浅田舞さんよりも順位が高い理由って何なんだろう。スケーティングのスピードが違う…という所らしいんだけど…よく分からん。

素人の目で見ると、フィギュア・スケートというのは、ある意味、演技者のもつ「求心力=オーラ」の強さを点数にする競技のようにも思います。もちろん、素人には分からない客観的な採点基準がきちんとあるんだろうけどさ。「美しさ」というものを数値化しているような、そういう不透明感がどうしても付きまとう。

そうであったとしても、フィギュア・スケートが五輪競技として、こうして世間の注目を集める、というのはなんだか素敵なことだと思います。以前にもこの日記に書いたことがありますけど、優れたスポーツ選手のパフォーマンスというのは、非常に「美しい」もの。だからこそ、その「美しさ」を数値化して競う、フィギュア・スケートという「スポーツ」は、スポーツと芸術が最も近接する場所にあるパフォーマンスだと思えます。つまりは、フィギュア・スケート、というのは、スポーツの中でも、人に感動を与えること、人を幸福にすることを競うスポーツ、とも言える。浅田真央さんをはじめ、トリノに行ける人も、行けなかった人も、たくさんの人を幸せにする、感動的なパフォーマンスを、これからも見せていってほしいです。