体調管理

ガレリア座は、冬に本番を迎えることが多いので、本番前の体調管理、というのがソリスト達の大きな課題になります。3月ごろになると、花粉症という敵も襲ってくるので、気管支の管理には相当気を使います。夏場でも、本番前に風邪をひく、というのが、一番怖い。昨年の夏の蔵しっくコンサートでは、ひどい咳風邪に悩まされて、ひーこちゃんにノド茶をもらったりしましたっけ。

最近、常に心がけているのは、外出するときには必ずマスクをすること。ノドが乾燥しなくて、とても快適。あと、夜寝る時には、加湿器をかけた上で、鼻と口をタオルで覆って、砂漠の民のような顔をして寝ています。とにかく、ノドの乾燥を防ぐことを心がけていますが、それでも、時々ノドの奥がいがらっぽくなる。ひやひやします。

ノドの調子が悪いときに、知り合いのお医者さんに処方してもらったのが、桔梗湯という漢方薬。これでうがいをするのがとてもいい。最近、ガレリア座の練習には必ず持参して、休憩のたびにうがいをしているんです。

恐ろしいことに、ガレリア座の公演には、アンダースタディがいません。そんな余裕なんかないからね。今までの公演で、本役が本番に出られない、ということが一度もなかった、というのは、みんなの健康管理と、根性の賜物でしょう。

以前、この日記にも書いたけど、近藤政伸先生が大風邪を引かれつつ、カンペキな歌唱を聞かせてくれた舞台を聞いたことがありました。先日、女房が聞きに行った、藤原歌劇団の「椿姫」でも、佐野成宏さんが大風邪をひいてらっしゃったそうですね。それでも、2幕のアリアで一瞬トラブったものの、見事なアルフレードを聞かせてくれた、とのこと。プロっていうのはほんとにすごいよねぇ。自分もとにかく本番に向けて、きっちり健康管理しなければ。