大田区民オペラ合唱団の練習

昨日書ききれなかった、週末の活動の続きです。お休みだってのに全然休みなしに活動してるじゃん。なんだろね。

日曜日の午後、大田区民オペラ合唱団の練習に参加。どうしてもDies Iraeで、のどのひっかけた声を出してしまっている。フォルテッシモでのどに頼らない、という感覚が、自分の中でつかめてないんだなぁ。

本番指揮者の宮松先生のご指導だったのですが、いつも感心するのが、宮松先生の謙虚さ、というか、学ぶ姿勢です。宮松先生がご指導されていると、時々、脇に座っている合唱指導の山口俊彦先生が、声の色とか、発声テクニックの観点から、意見されたり、時には指揮を交代したりする。その時、宮松先生が、山口先生の指導内容を聞いているときの視線がすごいんです。食い入るように見て、一言ももらすまいと聞いている感じがする。多分、合唱団員の誰よりも、山口先生の指導を熱心に聞かれているなぁ、と思います。

本番指揮者として、制作の過程を把握していなければ、という義務感も勿論お持ちなんでしょうけど、それ以上に、発声指導のノウハウを勉強しよう、という意識でご覧になってるんでしょうね。オケを指導するのと、合唱を指導するのとでは、別のテクニックが必要でしょうから。指揮者によっては、自分が指導する時間に、他の指導者が口を出してくることをすごく嫌う方もいらっしゃるでしょうし、完全に分業体制をとってしまって、合唱は合唱、本番指揮者は本番指揮者、という感じで、切り離してしまう方もいらっしゃるように思います。でも、宮松先生は、非常に謙虚に、山口先生の指導を受け入れて、自分も勉強しようとされている。山口先生も、宮松先生がそういう姿勢で臨んでらっしゃるから、色んなアドバイスがしやすい。練習時間の統一性や、歌い手の集中力を維持する、という観点では、ちょっと問題があるかもしれないんですが、歌い手が勉強する姿勢で、集中力を維持しつつ臨むなら、これは非常に面白い練習です。