もう9月、まだ9月、もう40歳、まだ40歳。

9月になってしまいましたね。今年度の家族の予定を考えてみると、相変わらずの盛りだくさんです。

・9月:
−「ワルツの夢」リートの仕上げ(私)

・10月:
−大久保混声合唱団の合唱コンクール東京都大会出演(女房)
−娘の運動会(家族)
−大久保混声合唱団、東日本合唱祭出演、家族総出で岩手へ(家族)
大田区民オペラ合唱団のヴェルディ・レクイエム出演(私)

・11月:
−大久保混声合唱団、合唱コンクール全国大会出演、家族総出で愛媛へ(家族)
−小田原の混声合唱団のステージ出演(女房)

・12月:
−指揮者協会の「辻正行展」に出演(女房)
−私は別に何もないけど、何か入れるかも(^_^;)

・1月:
大田区の合唱団の演奏会お手伝い(私)

・2月:
−本番前で多分発狂寸前。
−娘の新体操の発表会

・3月:
ガレリア座本番(家族)

(一度日記にUPしたあと、女房から、追加情報が来ちゃった。(^_^;))
 
それぞれの本番のためには、事前の準備期間が必要になるし、3月の本番前には嵐のような週末が重なるでしょうから、年明け以降は相当忙しくなりそう。こうやって、色んな予定が入っている、というのは、幸せなことだと思います。

私も女房も共通しているのは、とにかく、人前で歌ったり、お芝居をしたりする機会をなるべく多く持ちたい、ということ。人前で表現する以上、中途半端なパフォーマンスは見せられません。その時その時の自分の持っている力の最大限を発揮するために、練習を重ねる。そして、本番を超えると、確実に、次の課題が明確になっている。「次回は、この課題をクリアしてやるぞ!」という気持ちで、次に向かう。そうやって、常に、「次の機会は?次の機会は?」と、表現の場を求めているんです。

もちろん、一つの表現の機会には、それに必要な事前の準備期間が伴いますから、無闇に表現の場ばかり設定するわけにはいきません。娘の小学校入学などのプライベートのイベントもあります。我が家では、「こんなことやりたいねぇ」「x月はこれがあるし、y月はあれがあるから、最速でも来年のz月だね」なんて会話がしょっちゅうです。こうやって、夫婦で次の計画を立てていく作業が、またわくわくと楽しいんですよね。

そうやってわくわくと暮らしているうちに、気が付くと、来年の1月には40歳になるんです。そう思うと、結構ぞっとします。70歳までなんとか生きられたとして、あと30年か。色んな焦りも出てきます。世の中には40歳で世界を動かしている人も沢山いるのに、私はここで何をやっとるんだ。サラリーマンとしてもすちゃらか、表現者としても全然青二才。世間に注目されるようなことは何一つやっとらん。

30歳をちょっと越える頃、会社も合併だの吸収だのと大騒ぎしていた頃に、焦りが頂点に達して、声優修行をしてみたり、試行錯誤を色々やりました。その末に、なんとなく、「いいんじゃないの?」という気分になってきたのが最近です。諦め、というのもありますけどね。自分の能力じゃ、この程度でしょ、という諦め。でも、諦めがつくくらいに、今が幸せだ、というのもあると思います。適当に生活が成り立っており、適度に自己表現の場に恵まれ、向上心も満たされている。適当な充足感の中で、数ヶ月、数年単位の先のことを計画し、準備し、バタバタと過ごす。「もっと世の中を動かすという気概を持て!」なんて言われると、「ごめんなさい」と頭を下げるしかないんですがね。

こんなことを考えたのは、ガレリア座の訳詞家のまゆみちゃんの日記を見たせい。まゆみちゃんも、35歳を前に色々と考えてらっしゃるようですが、私の方はあんまりなーんも考えていない。充足感の中での「その日暮らし」を、ぼんやりと楽しんでおります。これもまた、幸せな日々です。いつまでも続くかどうか分からないけど、少なくとも、表現の場所が定期的に確保できさえすれば、私はそれで幸せなのさ。

ところで、まゆみちゃん、ボストン公演、いつか実現させようね!