北九州に来ています。

うちの会社の子会社が運営している海底ケーブル敷設船が北九州を寄港地にしている関係で、その船を視察に北九州に来ています。九州に来るのは高校の修学旅行以来で、その時も宮崎・鹿児島を中心にした南九州訪問だったから、北九州は初めての訪問。まぁ1泊だけの滞在で、そんなに色んな場所を見ることはできないのだけど、とりあえず今日見た場所だけ、FACEBOOKにはいくつか写真をアップしてますが、感想と合わせてまとめて掲載しておきます。

羽田から、スカイフライヤーズとANAの共同運航便で北九州空港へ。スカイフライヤーズは初めて乗ったのだけど、エアバスの機体はとてもゆったりしていて快適。黒を基調にした機体デザインは好みの分かれるところかもしれないけど、私はそんなに違和感なし。機中では爆睡して、北九州空港へ。

バスで小倉へ移動。バスの切符売り場の向かいで、メーテルの動く人形がカウンターに立っているのがちょっとブキミ。スイカが使えるのがうれしい。こちらのICパスは、ニモカ、という名前なんですね。どういう意味なんだろう。

小倉駅から、船のある門司港駅へ。レトロな駅舎の雰囲気がとてもよい。普通電車なのに、向かい合わせのボックス席のある贅沢感も素敵。


駅舎外観。内装もレトロっぽくて素敵です。


ちょっと贅沢感のある普通電車。顔つきもオシャレ。

同行した同僚が言っていたのだけど、JR九州の社長さんが、「九州は車社会なので、電車に乗るのが楽しい、と思ってもらえないとお客さんを呼べない。だから、色んな楽しい電車を走らせるんです」とおっしゃっていたそうです。小倉駅で見た下の電車は、787、という名前のついた電車で、面構えはまるでターミネーター。ダースベイダー、という説もあるが。


ダースベイダー?ターミネーター?なんだかゴロが同じだな。

見学したケーブル敷設船は、海底ケーブル敷設、という非常に特殊な能力を持った船で、ケーブルを海底に埋設するための機械やロボットなどを載せたでっかい機械の塊です。こういうでっかい機械を見ると、男の子ってのはなんとなく興奮しちゃうんだよねー。


でっかい機械にわくわくする。

こういうわくわく感が、モノづくり大国日本の基礎を支えてるんじゃないか、と思うんだけど、こういうハードウェアを作る技術っていうのは、最近本当にないがしろにされているよね。ソフト開発者が最優秀、みたいなヒエラルキーが技術屋さんの間で定着しちゃっている感じがあって、そのソフト開発者も、結局WindowsなんかのOSの上でしかモノが作れなくなってたりする。本当にそれでいいのか、という議論は短期的な視野でしか経営を判断できないサラリーマン経営者たちの成果主義の前に踏みにじられる。それで本当にいいんですかねぇ。

門司港近辺では、「焼きカレー」というのが名物だそうで、駅前にあった三井倶楽部の洋館のレストランでいただきました。門司港駅近辺は、駅だけではなく、色んな明治洋風建築が立ち並ぶ、実に趣のある街並みになっています。


三井倶楽部の焼きカレー

海鮮焼きカレー、というのをいただいたのだけど、海鮮の具に揚げバナナが入っていて、それを石焼風に仕上げる、という一品。バナナの甘味が癖なくまじりあって、生卵が石焼で焼かれてカレーの辛みをマイルドにする感じが絶妙。とてもおいしくいただきました。

船の見学の後、小倉駅の近くの炉端焼きの店に。安くておいしい。目の前に並んだ海の幸をその場で指さして料理してもらう。マテ貝のバター焼きやサザエのつぼ焼きなどに舌鼓を打つ。サバのお刺身をゴマ醤油でいただく、というのが面白かった。九州では、サバは〆ずに、ゴマで臭みを取って刺身でいただくそうです。


いい感じでしょ?

炉端焼きのあと、〆に、と、同じ区画にある、魁龍、というラーメン屋さんに。どトンコツ、というのれんの文字が目を引きます。


「ど」とは?

出てきたとんこつラーメンは、豚の骨の塊を液体にしたような濃厚な舌触りと味わい。骨髄の苦みや臭みがそのまま残っている感じで、それでいてしつこい感じがなくて旨みの方が勝っている。これが本物のとんこつラーメンなんだ、と感動してしまいました。


「ど」トンコツラーメン

だれかが、東京のとんこつラーメンを称して、あんなの本物の九州ラーメンじゃない、と怒っていたけど、豚で出汁をとった白濁スープであればとんこつ、なんて思ったら大間違いなんだねぇ。スープも最後まで飲み干して、大満足の小倉の夜でした。