免許ゲット!

こちらに来て色んなお役所仕事をクリアしてきましたが、最後に残ったのが自動車免許取得。Knowledge Testという交通ルール知識を確認する試験がある、というのも、試験アレルギーの私にとってプレッシャーになっていたんですが、なんとか昨日土曜日、自動車免許を取得することができました。ニュージャージーで自動車免許を取ろうという人の参考になるかもしれないので、経過を下記にまとめておきます。

ニュージャージー州は、自動車免許を取るのが楽な州というので、以前、911テロのテロリストたちに、米国内IDを取るのに利用されてしまった、という過去があります。以来、他州でも一般的な、6 Point ID Verificationという身分証明の仕組みが取り入れられています。ですが、やはり他州と比べて免許が取りやすい、というのは実際で、他国の自動車免許を持っていれば、他州では義務付けられている路上テストが免除されます。

ということで、関門は、6ポイントの書類がそろうか、Knowledge Testをクリアするか、という2点になります。私の場合、前者は、ビザ付きパスポート(3点)、SSNカード(2点)、銀行のATMカード(1点)で6点をクリアしました。銀行のATMカードは、日本発行のものでも受け付けてくれる場合もあるそうです。あとは、郵送されてきた銀行の明細書を見せて、住所確認します。

Knowledge Testについては、ニュージャージー陸運局(Motor Vehicle Commission)の窓口に、予想問題集の本が置いてある、という話を聞いて行ってみたのですが、全部配布されてしまったのか、あるいはもう発行していないのか、「本はない」と言われてしまいました。結果、手持ちのネタとネットにある予想問題のサイトで勉強しました。

(1)ニュージャージー陸運局のサイト:http://www.state.nj.us/mvc

ここには、免許取得の教科書になるDrivers Manualという教科書と、30問ほどのサンプル問題が掲載されています。とにかくこのManualを読み込みました。

(2)クロネコヤマトさんにもらったNYの予想問題集

NYもNJも出題問題はほぼ同じなので、引っ越し荷物を届けてくれた際、クロネコヤマトさんがくれた問題集がとても役に立ちました。

(3)ネット上予想問題サイト:http://www.safetyfirstdriving.com/exam/english.shtml

50問の予想問題が出て、ページを更新するたびに違う問題が出てきます。このサイトを一番使いました。

(4)ネット上予想問題サイト:http://carrsdrivingschool.com/Q_and_A/

1問ずつ例題が出て、30問くらいで終了。実際の試験の進み方とよく似た方式ですが、問題の更新はあまりされていないようです。

あと、ご近所の日本人の方が、「自分はもう免許取ったから」とくださった予想問題集と、申し込み手続きの書類の書き方などのマニュアルがあって、これもとても役に立ちました。

陸運局は、LodiというところにあるMVCに行きました。上記のMVCのサイトで、ニュージャージ内の各Countyにある窓口情報を調べることができます。私の住んでいるBergen Countyには、4つほどの窓口がありますが、Knowledge TestとかをやっているのはLodiだけのようだったので、ここに行きました。

土曜日は朝8時からやっている、というので、早めに、7時ちょっと前に着くと、すでに入り口の前に10人くらい並んでいる。8時の開館の時には200人くらいにはなってたかな。かなり混みます。入り口で、申込書を配っているおばさんがいるので、申込書をもらいます。

申込書記入の時に気をつけないといけないのは、身長がフィート表記、体重がポンド表記になっていることです。あと、目の色は、日本人はBlackではなく、BRN(Brown)と書くのだそうな。ご近所さんからもらったマニュアルに換算表が出ていたので、あわてずにすみました。

書類チェックカウンターで、必要書類がそろっているかチェックしてもらいます。6ポイントの書類と、国際免許証と日本の免許証を見せました。この日本の免許証、現物ではだめで、英訳したものを見せろ、と言われる場合があるそうです。日本領事館で英訳書類を出してくれるので、私も用意していったのですが、それは使わずじまい。20ドルくらいしたんですけどね・・・

書類がそろっている、とみなされると、隣の窓口に並びます。ここでも書類をチェック。どうもダブルチェックしているらしい。ここが終わると、試験受付の会計窓口に行きます。この会計窓口は、免許証の発行窓口も全て兼ねているので、ここで一番待たされます。

お金を払って、バーコード付きの受験票をもらい、試験会場へ。まずは眼の検査。機械を覗きこんで、上に並んでいるアルファベット12文字を読んでいくだけ。これをパスすると、いよいよKnowledge試験です。

受験言語は、「日本語でいいね?」と言われてYes、といい、ずらっと並んでいるコンピュータの「10番に行きなさい」と言われました。行くと、画面に私の名前が出ている。最初に、操作方法を習う目的で、自分の名前や生年月日をタッチパネルで選んで、いよいよ試験開始。

50問中、40問正解しないといけないのですが、ちょっと自信がないな、という問題はスキップできるので、自分で正解数を数えながら進んでいきます。他の試験場では、40問正解した時点で終了、という場所もあるらしいのだけど、Lodiではスキップした問題も最後には再び出てきて、50問全部やらされました。私は45問正解でクリア。ほっと一息。

問題は、結構常識的なものから、罰則規定や数字の問題など、ちゃんと勉強しないと解けないものまで、結構難易度には差があります。上述のサイトできちんと勉強してから受験することをお薦めします。

路上テストは免除されて、また、書類チェック窓口の列へ。また同じようにダブルチェックを受けて、さっきさんざん並んだ会計窓口の列に戻ります。

呼び出されて、書類を出し、お金を払うと、免許証に記載する名前や住所をタイプして、チェックしろ、と言ってきます。見るとしっかりタイプミスがある。ここでちゃんとチェックしないとやばいです。

その場で写真をとって、10分ほどで名前を呼んでくれて、免許証受け取り。終了したのは11時30分ほど。ほぼ半日がかりの作業でした。出来上がった免許証はちょっとちゃちなクラブの会員証みたいに見えなくもないけど、これでいちいちパスポートを持って外出しなくて済みます。最近最大の懸案事項がクリアされて、かなりほっとしました。