あけましておめでとうございます。最近更新が滞っておりますが、今年も適当に、心に残ったよしなしごとなど、書き連ねていきたいと思います。
いつも、年の暮れ明けには、ゆく年を振り返り、その年の心に残るインプット、アウトプットを並べています。でも今年は少し趣向を変えて、家族の出来事と、私個人の出来事を分けて書きたいと思います。娘も成長し、家族ぐるみのイベントのスケールが大きくなってきたこともあり。
ガレリア座の20周年コンサートとか、初めて参加した東京都の合唱コンクール、久しぶりの大きなイベントの裏方サポートになった静岡の高田三郎演奏会など、昨年はとにかくイベントが目白押しでしたし、仕事の方でも海外に行く機会が多く、色んなインプットがあって迷ったのですが、以下のイベントを選びました。
<家族のイベント>
(1)女房のル・ブリアンフランス音楽コンクール入賞
(2)娘のガレリア座参加
(3)家族のニューヨークニュージャージー旅行
秋に家族で再訪したニューヨークは、相変わらず我々のような異邦人に優しい街で、堪能しまくった豪華 なMETの舞台と共に、心地よい時間と刺激に満ちた時間を過ごさせてもらえました。ニュージャージーは我々家族にとって、調布以外に家族で暮らした「家」のある唯一の土地で、温かく迎えてくれたニュージャージー日本人学校の皆さんの笑顔と共に、我々家族の第二の「ホームタウン」の居心地の良さを味わうことが出来ました。ここ数年の家族の歩みをもう一度振り返れたイベントだったと思います。
娘が、夏に開催された「うえの夏祭」からガレリア座にチェロ弾きとして参加し始めたのは、家族の週末の過ごし方を大きく変える出来事でした。私なんぞは最近、歌の練習よりもオケの練習に顔を出す機会の方が多いかもしれない。大人たちに混じって堂々と振舞っている娘の姿は頼もしく、静岡の高田演奏会でも、大人たちと同等に渡り合っている姿を見るにつけ、もう子供じゃないんだなあと、父は涙にくれるのであります。アニオタだけはやめてほしいんだが。俺が言っても説得力ないか。イェーガー!
一位にした女房のフランス音楽コンクール3位入賞も、家族にとっての大きなターニングポイントだったと思います。その前から本格的にプロの歌い手として活動を始めていたけれど、ジュリアード音楽院でしっかり成果を出して帰国、日本でもきちんと結果を出すことができた。しっかりステップを上がって、2014年はさらに上を目指していければいいね。<個人的なイベント>
(1)GAG第十回公演
(2)麗鳴の舞台演出担当
(3)けせん第九参加
昨年もたくさんの舞台を経験させてもらいましたが、やはり、年末の「けせん第九の会」の演奏会は特別なイベントでした。歌い手も、オケも、観客も、それぞれがあれだけ濃密に、それぞれの思いを分かち合った舞台は、一生のうちでもそう何度も経験できるものじゃない。このお年始を大船渡で過ごしていますが、復興はまだまだ、やっと土台を作り始めたばかりです。これからどれほどの時間と労力がかかるのか。でも必ずやり遂げる、そのために、忘れてはいけない思いを共有できた、稀有の演奏会でした。
二番目に上げた麗鳴の舞台演出も、個人的には大切な思い出。自分自身久しぶりの舞台演出で、団員さんたちに楽しんでもらえるのか、不安で一杯だったのですが、団員さんたちが非常に積極的に参加して下さり、中舘先生も全面的に任せて下さったおかげで、お客様にも楽しんでいただけたようで、本当にホッとしました。この団体では色んな演奏会に参加させていただくだけじゃなく、自分自身の音楽に対する感性とか、声楽的な技術向上とか、自分に足りないものを沢山学ばせてもらっています。これからも大事にしたい地元の音楽活動です。
一位にしたのは、やっぱり久しぶりの復活上演になった、GAGの10回公演。共演者の皆さんの熱演、Tさんの素晴らしいお料理、KT夫妻の気配りのサポート、Y君の素敵なイラスト、何もかもが本当に心地よく、主宰者がこんなに気持ち良くていいのかなと思うような、素敵なイベントに仕上がりました。改めて、このイベントに参加してくださった方々、お客様にお礼を言いたいです。
昨年は、渡米で一時中断していた色んな活動を再開した一年だったな、と、振り返ってみて思います。それも、渡米前と同じ水準だと意味がなくて、一回り大きく、一工夫味わいを深めることができたんじゃないかな、と。一年一年、過去からの積み重ねの上に、さらに上のステージへ。今年もそんな活動を積み重ねていければと思います。この2014年が皆さんにとって幸多い一年になりますように。今年も一人でも多くの人たちに笑顔を届けられるように頑張ります。ご支援ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願いいたします。