領事館面接クリア!

今日は大阪領事館での面接の日。朝から新幹線に乗って梅田へ。平日、しかも桜の見ごろ、ということもあってか、新幹線には妙に海外からの観光客が多い。ほとんどの外国人は京都で降りていく。新大阪から梅田に展開し、御堂筋を南に下っていくと、米国旗の立つ領事館が左手に見えてきます。

建物の入り口で、警備の方から、携帯電話・ICレコーダ・パソコンなどの電子機器を持っていたら、入り口で預けてください、と言われる。全部持っている。携帯電話に至っては、会社用と個人用と2台持っている。すでに怪しい人物と思われないか、と焦るが、警備の方は、「ではかばんごとお預かりしましょう」ととても親切に対応してくれる。空港にあるような金属探知ゲートを通り抜け、面接前の書類チェックカウンターへ。

米国ビザ取得について書かれた本などを読むと、昔は有名な審査官がいて、「この人にあたるとほとんどの人は門前払いされる」という伝説的な方もいらっしゃったそうです。もちろん、米国というのは非常に強固な官僚組織ですから、審査用の書類に不備があったりすると絶対に受理してもらえません。でもその伝説的な方は、非常にいじわるな質問とか、ほとんど考えられないような瑣末な書類上のミスをあげつらって、「ちゃんと勉強して、書類をそろえて出直してこい」と突き返すのが常態だったんだって。さすがに問題になったらしく、かなり前に別部署に異動されたそうですが。

なんて話を聞いていたから、相当緊張してチェックカウンターの前に並ぶ。書類チェックカウンターは、ちょうど、JRのチケット窓口のような感じのガラスの仕切りで隔てられています。ガラスの下に、書類を受け渡す丸いくぼみが開いているところや、係の方と、マイクとスピーカーごしに会話をするところもよく似ている。ここの係の方もとても親切で、領事が質問するポイントなども丁寧に教えてくれる。書類が一式揃っていることを確認して、いよいよ面接カウンターに移動します。

面接カウンターも基本的な構造は一緒で、ガラスごしに領事と会話をする感じ。見るからに米国人、という感じの方なのですが、とても流暢な日本語で対応してくれる。となりのカウンターで同じように申請手続きに来ていた方は、小さなお子さんのいるご家族だったのですが、「何歳ですか?私の子供も2歳ですよ」なんて、とてもフレンドリーに対応しているのが聞こえる。なんだか話に聞いていたのとずいぶん感じが違う。3つか4つくらいの質疑があり、書類を一通りチェックして、「では、明日にも査証とパスポートを郵送するようにします」といわれる。ほっと一安心。

会社で事前に準備してくれた書類一式がしっかりしたものだったので、問題なく通してもらえたのだと思いますし、米国のビザの種類には色んな種類がありますから、米国人の雇用を脅かすような渡航理由は問題視されることも多いそうです。私のビザの種類は、どちらかというと、会社で相応のキャリアを積んだ人を対象にしたものだったのと、部下にたくさんの米国人を雇用しますよ、という内容だったので、すんなり通してもらえた、という側面もあるようです。

というわけで、緊張感がほどけたついでに、せっかくだから、と、少し曽根崎通りを東へ歩き、ちりとてちんの里、大阪天満宮にお参りに行く。米国での生活の無事を祈りつつ、天満繁盛亭を眺める。天満宮の近辺は、曲がり角を曲がると、ぽっと「寝床」の看板が現れるんじゃないか、と思うような、昔ながらの大阪の街並みが残っていて、なんだか嬉しくなる。

例によってピンボケ写真ですが。

今夜は六甲山の山の中の実家に里帰り。親孝行中。六甲山の山の中なのに、UQWIMAXがばっちりつながる!やるな、UQWIMAX!なんで六甲山の山の中でつながるのに、調布のど真ん中の我が家では全然つながらないんだ。くすん。

明日、亡父の墓参りをして、親戚にあいさつ回りをし、会社の関西支社にあいさつに行って、東京に戻る予定。色んな事が前進していく実感があります。いよいよ渡米は来週です。

・・・と言いつつ、ワンダフルワンコは今日も連載中!(今日はわけあって一話だけね)

第15話「どーちよ」