いよいよニューヨークです!

ご無沙汰してしまいました。さすがに準備でじたばたしており、更新を怠っておりました。今、家族3人そろって、マンハッタンの52番街にある短期アパートで、晩御飯を食べているところです。ニューヨークに到着した初めての夜。メニューは、塩じゃけと味噌汁とご飯と野菜いため。マンハッタンの真ん中でこのメニューの夕食が食べられるってのはすごい。食材がそろうニューヨークという場所もすごいが、ちゃちゃっとこういう夕食を作ってしまうわが女房どのもすごい。

娘にとっては本当に初めての海外旅行。飛行機に乗ったことはあったんだけど、全部国内線だったから、成田空港からすでに珍しい。「出国手続きを終えると、そこから先は日本じゃないんだよ」という話をすると、「ねぇ、ここはまだ日本?」と何度か聞いてくる。まだ日本だよ、と言い聞かせながら、ガラガラに空いている出国審査カウンター(GW前の平日なので、空港全体に人が少ない)を通り抜け、足元のカーペットの線を指差して「ほら、ここから日本じゃない」と教えてあげる。

国際線の機内では、娘はゲームに、女房は熟睡、私は「カールおじさんの空飛ぶ家」と「アバター」を見て、うとうとする。女房は、「時差ぼけ対策にはこれが一番いいんだよ」と、前日徹夜。その甲斐あって、客席で爆睡。米国到着数時間前に目覚めて、「カールおじさん」を見て泣いておりました。確かに感動的な映画なんだけど、「つみきのいえ」と「ラピュタ」と風船おじさんを足して3で割ったみたいな映画だったなぁ、と、女房と意見が一致。日本礼賛映画?

ニューヨークに着いて、会社が準備してくれた短期アパートに入る。アパート、と言っても、20畳弱くらいの広さの立派なワンルームマンションで、クィーンサイズのベッドが一つ、ソファーベッドが一つ、キッチンとバスルームつき。ネットのアクセスも可能で、この通り日記を更新しております。立派なものだ。

ニューヨークの街中を少し歩いたりしたのですが、娘は、時差ぼけと、新しい場所の興奮と、ニューヨークをのしのし歩いているでっかい外人さんたちに圧倒されて、夕方くらいから、「だめだ、もう眠い」と沈没。9時すぎくらいにぱっちり目を覚まして、「おなかすいた」と、女房が作っておいたシャケおにぎりをむしゃむしゃ食べておりました。明日は女房と娘はニュージャージを下見。私は初出勤です。

飛行機の中、ニューヨークの街なかで、何度となく、「ここに住むんだなぁ」という感慨が湧いてくる。物価は多少高いけれど、住むには全く問題のないマンハッタン。それでも、街を歩く人々は、肌の色から体格から言葉まで種々雑多。同じエレベータの中でスペイン語でまくしたてているお兄さんの脇を、中国語の新聞を読んでいるおじさんが「Excuse Me」と通り抜け、代わりに金髪碧眼と黒人のでっかいおじさんたちがげらげら笑いながら入ってくる。初めての外国がこんなごった煮の街で、小さな娘の頭はオーバーヒートを起こしてしまったんでしょう。私の中に湧いてくる感慨も、不安とセットになってアドレナリンをドバドバ出してくるのだけど、とにかく前に進むしかない。数十年前、米国に渡った先駆者たちに比べれば、はるかに恵まれている自分たちだもの。マンハッタンの真ん中で味噌汁飲めるんだもの。サポートしてくれる家族と環境に感謝しつつ、前に進みます。

ニューヨークからお届け、ワンダフルワンコ!

第16話「だんだん・・・」

第17話「一つ問題」