色々と無事に終了

無事帰ってきました。ご心配いただいた皆様、本当にありがとうございました。おかげさまで、胃腸も全く壊さず、体を壊すこともなく、帰国できました。日本に帰ってきてからの方が、花粉症だの睡眠不足だので、かえって体調悪いくらいです。

先週1週間、あまりにも盛りだくさんだったので、ちょっと整理しながら、ぼちぼち書いていこうと思います。とりあえず並べてみますね。
 
・インドは常識が全く通じない国でした。すごい。すごすぎるので、ぼちぼち書いていきます。
・インドから帰って、成田に早朝に着いた金曜日、へろへろしながら、夕方、新宿文化センターで、女房が合唱指導で参加した、新宿オペレッタ劇場「イゾリーヌ」を娘と観劇。流麗なる馬鹿馬鹿しさ。
・日曜日、お世話になった幼稚園の卒園式。パパは謝辞を読みました。何とか好評だったようで、ほっとしています。
 
今日は、私が読んだ卒園式の謝辞の全文を、ここに載せておきます。なんでか、といえば、以前の日記で、「幼稚園の卒園式で、謝辞を読むことになった」と書いたら、「幼稚園」「謝辞」というキーワード検索で、このページにやってくる方が結構いらっしゃったから。みんな指名されて、どんなことを書けばいいか、悩むんだよねぇ。私だって検索したもん。なので、一つの例文として、ご覧いただければ幸いです。もちろん、なんといっても、3年間の幼稚園への感謝をこめて、ここに掲載する次第です。ほんとに楽しい3年間を、どうもありがとう!

                                  • -

 例年になく寒さが厳しかった冬もようやく終わりに近づき、町のあちこちで春の便りを目にする季節となりました。様々な新しい命が芽吹くこの季節を迎えて、3年間お世話になったM幼稚園を卒業するこの日が、いよいよやってきました。

 3年前。初めての幼稚園生活を迎える娘同様、我々両親も、期待と不安でいっぱいでした。一人娘の親である我々夫婦にとっても、「幼稚園児の親」として、今まで経験したことのない、新生活がスタートしたのです。

 初めての登園の日。母親の手を離れた3歳の娘は、我慢できずに、やっぱり泣きべそをかきました。どうしたらいいか、と、少し狼狽する母親の不安を吹き飛ばしてくれたのは、先生方の頼もしい笑顔でした。同じように泣きながら脱走を図ろうとするやんちゃ坊主たちを両脇に抱え、「大丈夫ですよ、お預かりします!」と、にこやかに応じてくださった先生方を、どれほど心強く思ったことでしょう。そんな明るい先生方の笑顔に見守られ、子ども達は、あっという間に、M幼稚園が大好きになりました。

あの日から3年。M幼稚園での楽しい思い出は尽きません。運動会。クリスマスお遊戯会。Mまつりや、おいも掘りといった年中行事。毎日歌った数々の歌やお遊戯。年長組になると、ボン・ファイヤーの花火大会や、高尾山への遠足、運動会のリレー、聖劇と、行事の規模も大きくなっていきました。そんな節目節目の行事はもちろん、幼稚園で過ごした日々の一つ一つが、キラキラ輝く宝石のような素晴らしい思い出として、子ども達の心に残ることでしょう。

今、一つの光景を思い出します。ある年の運動会の少し前、休日に、幼稚園にお邪魔したことがありました。子ども達がいない、がらんとした教室をふと覗きこむと、そこには、運動会の演目のダンスのステップを、いろいろ試してみながら、一生懸命検討していらっしゃる、先生方の姿がありました。

様々な行事や日々の時間を、安全で楽しいものにするために、誰にも見えないところで、先生方がどれほどのご苦労をされたか。毎朝早朝の園庭のお掃除をはじめ、子ども達の幼稚園生活を支えてこられた日々の地道なご努力には、本当に頭が下がります。先生方だけではなく、保護者会の役員の皆様、職員の皆様、C・スポーツクラブの皆様、そのほかM幼稚園に関係した全ての皆様が、子ども達を、我々家族を、支えてくださいました。この素晴らしい3年間を、本当にありがとうございました。

 そして、この場を借りて、娘の仲良しのお友達として、年少の頃からずっと一緒に遊んでくれた、Fちゃんに、一言、感謝の言葉を送りたいと思います。病気と闘いながら、一日一日を精一杯生き、天に召されたFちゃんの姿に、言葉にはできない大切なことを、たくさん教えてもらいました。運動会の時、車椅子の上から、あなたが一生懸命振ってくれた応援の旗は、子ども達に、これからの人生の中で、生きる勇気を与え続けてくれると信じます。

3歳から6歳、というこの時期、子どもの成長には目を見張るものがありました。昨日できなかったことが今日はできるようになっている。昨日知らなかった言葉を、今日は口にしている。M幼稚園での3年間、日々、そんな発見と驚きを積み重ねる中で、命が生まれるということ、そして、その命が成長していくということが、一つの奇跡なのだ、という真実を学んだ気がいたします。成長したのは子どもだけではない。今生きていることの喜びを知ることによって、我々両親も、一回り成長できたのではないか、そんな気がしております。

 最後に、もう一度、この3年間、我々家族の成長を支え、温かく見守ってくださった、先生方、職員の皆様、保護者の皆様、関係者の方々、そして何より、M幼稚園の同級生のお友達みんなに、心より感謝申し上げます。本当に、ありがとうございました。


二〇〇六年三月十九日

卒園児保護者代表

Singspieler

                            • -