ヴェルレク初オケ合わせ

昨夜は、会社帰りに、大田区民プラザに行き、大田区民オペラ合唱団の「ヴェルディのレクイエム」、初オケ合わせ練習に参加してきました。

今回のオケは、東京シティ・フィルということで、このオケの演奏を聴くのは初めて。いいですねぇ。すごくヴェルディっぽい分厚い音が出る。

若い頃は、オケ伴奏になった途端に、ピアノ伴奏とは全然違う分厚さに圧倒されてしまい、ひたすらガナリたてて、あっという間にノドをつぶしてました。今回も、目の前に巨大なチューバが鎮座していて、すごくヤナ感じ。とにかくガナラず、いつもの調子で歌って、ホールに声を飛ばすことだけを考える。なんとか、最終曲までノドを持たせることはできました。本番も、それだけを考えた方が、いい結果が出るだろうな。ヘンな色気は力みに通じる。ただただ、下半身と、声帯の響きだけを考えるのが絶対に正解。

ベースパートには、今回、トラということで、芸大の学生さんが参加してくれていて、昨夜もいらっしゃっていたのですが、この方々がまた素晴らしい声なんです。こういう素晴らしい声の方々と一緒に歌うと、その声に自分の声を乗せるだけでいい感じがして、すごく楽だし、気持ちがいい。上手な人たちと一緒に歌うっていうのは、本当に勉強になるなぁ。

山口俊彦先生が少し遅れて入られたので、第一曲目のバスソロを調子に乗って歌っちゃいました。芸大の人たちに任せておけばいいのに、差し出がましい真似をした上に、結果は最悪。ガサガサの声、かつ全然ブレスコントロールが出来ず、ボロボロ。まぁ自分のヘタさ加減をきちんと確認できた、ということだけが収穫でした。練習に参加された皆様には、ほんとに大変失礼いたしました。もっと修行します。

しかし、こうやってオケ伴奏で聴くと、改めて本当に美しい曲です。アニュス・デイのソプラノソロとメゾソロの伴奏で、フルートがこの世のものとも思えないような美しい旋律を奏でているのに、今回初めて気がつき、またワクワク。まだまだ発見できていない宝物が一杯あるなぁ。

長い間付き合ってきたこの曲とも、あと少しでしばしのお別れ。あと数日の間に、もっともっと楽譜を眺めてみよう。また新しいワクワクが発見できるかもしれない。オケ伴奏を聞いて、もっとこの曲のことをよく知りたい、そんな気分になりました。