虹にばいばい

今日は妙に忙しいので、土曜日の活動内容をざらっと書き並べておきましょうか。

朝、女房は横浜で、ピアノ伴奏のお仕事。私は都内で用事があったので、娘を、以前日記に書いた、「ラフ・クルー」に預けて、3人ばらばらに活動しておりました。この「ラフ・クルー」という場所、京王線のつつじヶ丘の駅前にある子育て支援施設。駅から近いし、娘くらいの子供が遊ぶにはちょうどいい広さと、いい感じの遊具類。娘も「ラフ・クルー」に行くのを楽しみにしています。遊び場と同じフロアにちょっとお茶をするスペースもあり、スタッフは若くて美人でテキパキした感じのいい保育士さんたち。こういう場所があると、子育てが楽しくなるよねぇ。午前中の用事を終えて、「ラフ・クルー」で娘とお昼を食べ、美人の保育士さんたちにばいばいして、女房を迎えに横浜へ。

女房のピアノ伴奏のお仕事というのが、元町の外人墓地の上に立ち並ぶ洋館のうちの1つで開催された、小さな弦楽の発表会でした。会社をリタイアしてからバイオリンを始めたようなオジサマ方のグループだったそうで、女房は、「音楽愛好の裾野って広いんだなぁ」と実感したそうな。私が着いたときには、もう演奏は終了していて、手伝ってくれたHちゃんと一緒に、10番館という、すぐご近所の洋館喫茶店でお茶をする。

夕方の大田区の練習に間に合わせるために、元町のお洒落な風情など、あまり楽しむこともできずに、慌てて都内に戻ってくる。環八あたりをちょっと行ったり来たりしているうちに、丸子橋を渡っていると、東の空に大きな虹が見えた。娘は、空にかかっている虹を見るのは生まれて初めて。もう大喜び。虹は大きくくっきりしていて、うっすらと外側に2重目の虹まで見えていました。中々こんな立派な虹は見られないよねぇ、と感激。娘は、「虹さんに乗りたいなぁ」「虹さんと一緒に空を飛びたいなぁ」などと、女房と私が前世に戻ってしまうようなセリフを数々並べながら、一生懸命空を眺めている。住宅街に入って、しばらく空が見えなくなって、もう一度空が見えた時には、虹はもう消えていた。

そしたら、娘がふぎふぎ泣き出す。虹が消えちゃったのがとても悲しかったそうです。虹のはかなさ、はかなさ故の美しさ。そういうものになんだか納得がならなくて、どうしようもなく涙が出てしまう。5歳というのは、まだそういう時期なんですね。再び丸子橋を渡ると、虹の円のほんの一部分が、雲の切れ目にまだ見え隠れしているのを見つける。家族三人して、虹のかけらに、「ばいばい、また会おうね」と手を振りました。

その後、そのまま家族で大田区民オペラ合唱団の練習にお邪魔する。7月に予定されている大田区の合唱祭で、「カヴァレリア」の曲を歌うのですが、俊彦先生の演出による、結構動きがある舞台に仕上がっています。こういう舞台になると、色気が出まくってしまうのが悪いクセで、練習を見学させてもらっていた女房に、「色気が出ると途端にフォームがぐちゃぐちゃになるねぇ」とボロクソに言われる。歌ってのは、自分の感情とか気負いとか、色んな余計なものがものすごく素直に声に出るから、ほんとに気をつけないとダメだね。

日曜日の活動についてはまた明日。では、虹にばいばい。