沖縄に行ってきました

以前書いた通り、今の部署は海底ケーブルを建設している部署なので、日本で海底ケーブルが陸揚げされている場所に出張に行く機会が結構あります。今回は、沖縄のケーブル陸揚げ局で打ち合わせがあって、行ってきました沖縄。プライベートでも沖縄には行ったことがなかったので、普通の街並みが結構面白い。ということで、例によって写真入りのレポートです。

那覇空港に降り立つと、想像していたより素晴らしく立派な空港でびっくり。地方空港というと、山口宇部空港とか新花巻空港とかしか知らなかったので、4階建で広いお土産物コーナーやちょっとしたゲームコーナーもある国内空港、なんてのは初めて見た。伊丹空港とかもちろん広いけど、那覇は観光地の華やかさがあるから、なんとなくハレの気分も手伝って気持ちがいいね。


吹き抜けがさらに開放的でよい。

泊まったホテルは那覇市の中心街で、周辺は普通の地方都市の繁華街、という感じです。ローソンとかスタバとか、普通に都内で見かける全国チェーンのお店もちらほらあって、4時間近く東京から飛行機で飛んできた、ということを時々忘れる。でも、なんとなく街中に違和感があって、なんだろう、と思ったら、街路樹が南国の植生なんだね。普通の街並みなのに、ソテツみたいな街路樹があったりする。


こんな感じ。

普通の木かな、と思って近づくと、全体にとげとげがあったり、妙にセクシーに膨らんでいたりする。


この木の名前をだれか教えてください。


トゲトゲが怖いんですけど。

街路樹だけじゃなく、ホテルの玄関に立っている木も素晴らしく立派です。


根がすごいよね。

植物だけじゃなく、建物もどこか本土と違いますね。守り神のシーサーを載せた赤い瓦屋根の家は、いかにも沖縄、という感じだけど、地元の方に言わせると、「台風被害が大きいので、鉄筋コンクリートの家が多いんですよね」とのこと。この鉄筋コンクリートの家も、どこかしら南国っぽく見えるのは、低いベランダの壁と、その壁に必ずスリットが入っているせいかな、と思いました。このスリットの幾何学模様が実に様々で、家の個性がここに出ている感じがします。


左の家の屋根瓦の上にはシーサー、右の家のベランダの壁にはスリットがあります。


別のところで見かけたシーサーの乗った屋根。「僕はやっぱり島どうふ」ってのもいいね。


途中でみかけた高校。こういう穴だらけの壁をよくみかけました。ベランダのスリットとか、穴っていうのは、風通しをよくするための工夫なんでしょうかね。

街を少しはずれると、いたるところにサトウキビ畑が広がっていました。想像していたサトウキビってのは、竹みたいにまっすぐ伸びている感じだったんだけど、節のある幹が地面をうねうね這っているような感じで、思っていたのとはずいぶん違っていました。


とにかく至るところでこういうサトウキビ畑をみかける。

収穫期だったのか、刈り取られたサトウキビが束ねられていたり、それを満載したトラックが街中を走っているのも結構見ました。さすがに沖縄といえばサトウキビなんだね。

さて、食べ物の話に移りましょうか。沖縄っていうと、沖縄そばとか、豚肉が美味しい、っていいますよね。


お昼に食べた沖縄そばと海鮮丼のセット。

でも個人的にはやっぱり海産物が美味しい気がする。海ぶどうとか、ゴーヤもそうですけど、独特の苦みというか、えぐみがありますよね。あれが個人的には少し苦手で、沖縄で美味しいもの、というとなんだろうな、と考えてしまう。ただ、泊まったホテルの周辺は那覇の市内でも居酒屋が多い繁華街だったので、どの路地にも街角にも美味しそうな居酒屋がいっぱいあって目移りしてしまいました。一日目は同僚の知っている店に連れて行ってくれたんだけど、これもなかなか素敵なお店でした。


名前を聞いたことのない魚の料理がたくさん並んでましたが、どれもおいしかったです。

那覇の中心にある立派な県庁や市役所の脇から、目抜き通りになる国際通り、という通りが伸びていて、観光客向けの華やかなお店がたくさんあります。このイルミネーションの感じとか、お店の感じを見ると、なんとなくナイアガラの滝の脇の繁華街を思い出す。軽井沢とか伊豆あたりの目抜き通りよりも、アメリカナイズされた感じがするんだね。


こういうイルミネーションの感じは、アメリカ、というより関西・アジアの感覚なんだろうか。

二日目には、この国際通り沿いにあるステーキハウスの「サムズ・セーラーイン」というお店に行きました。アメリカ人が好きそうなパフォーマンス付の鉄板焼きのお店。シェフさんが胡椒入れをジャグリングしたりしながらサーブしてくれます。


お店の中は船を模した内装になっていて、ウェイトレスさんは船員さんの制服を着ている。

サメの形とか、色んな形の陶器にカクテルを入れて出してくれて、その陶器をお土産に持って帰ることができる。私が選んだのはシーサーの陶器だったんですが、このシーサーが可愛くない。こういうところもなんとなくアメリカっぽい。いや、アメリカの色んなお人形とかがどれもこれも可愛くない、というわけじゃないんですが、結構可愛くないのが多いよなー。

地理的条件とか歴史的要因とか色んな条件が、どこかしらこの島を悲劇的なものに見せたりしていますけど、割と野放図に地面を覆っている生命力あふれたサトウキビなんかを見ると、基本はのんびりした豊かな南国の島なんだなーと思いました。また機会があったら、今度は仕事じゃなくプライベートで訪れてみたい島です。


可愛くないシーサー